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こことは違う場所へ

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旅の思い出を綴っています。海外旅行の記事が多いですが,旅先で出会ったものや人についても書いています。
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記事一覧

#10 エネルギッシュなアジアの旅 なぜか懐かしさを感じる台湾

台湾と日本の関わり私は、台湾にこれまで3回出かけたが、いずれも戦前の日本の教育を受けた年配の現地係員の方にお世話になった。80歳代のある女性の方は、お兄さんが日本の大学で学び、大学教授となって、生涯京都で暮らしたとのこと。以前は日本人観光客の案内をしていたが、もうずいぶん前に引退している。でも今回年末ということもあって、現地係員の数がどうしても足らず、頼まれて断れなかったと言われた。「こんなおばあさんでごめんね」と初めに挨拶され、日本のおかげで大陸より20年も発展が早かった

何度も行きたくなる プレミアムホテル門司港

 私には、家族や友達と何度も訪れているホテルがある。それが門司港にあるプレミアムホテル門司港(旧門司港ホテル)  先日、北九州に出かけた友達とは、10年ほど前、同じ勤務校になった。そこで意気投合し、近場をよく一緒に旅行するようになった。プレミアホテル門司港にも2人で5回以上行っている。  彼女は、私と同じくおいしいものが大好きで、音楽にも興味がある。また好奇心旺盛で、海が好き。9歳下の彼女がいると、パッと周りが華やぐ。150センチもみたない私と大柄な彼女は、まさしく凸凹コ

#9エネルギッシュなアジアの旅 香港・マカオ

 1996年、年末。両親を連れて、はじめての海外旅行は香港。そこは、翌年に控えた返還前の活気や熱気に溢れていた。  現地係員は黒く薄いアタッシュケース、細身の背広、ブランド物のメガネといういでたち。これが笑ってしまうのだが、メガネには、なんと値札がついたままなのだ。空港のバスの駐車場は、到着便ごとに多くの観光客が乗り込み、活況を呈していた。よく見ると、他のツアーの添乗員で、同じく値札をつけた人がいる。これだけ高いものが買えるということを誇示するためなのか、よくわからないが、

#8エネルギッシュなアジアの旅 マレーシアとシンガポール②

シンガポールにて  1996年、マレーシアのジョホールバルから移動した途端、ビル街の美しい、別名ガーデンシティーと呼ばれるシンガポールに入った。その当時は開発のまっただ中だったため、昔ながらの古い小さな家も中心部に残っていた。しかし、そのような場所は、板のような壁で遮られ中を覗き込まないと人々の生活がわからないようにしてあった。街中はMRTが走り、移動もとても便利。法律が厳しいため、ゴミ1つ落ちていない、清潔な公園が印象的だった。  観光をしながら、気がついたのは、街に若い

#8 エネルギッシュなアジアの旅 マレーシアとシンガポール①

マレーシアにて 1990年半ばは、北海道2泊3日よりアジアの旅 1週間の方が旅行代金が安かった。そしてシンガポールでは、五つ星であるインターコンチネンタルに泊まることができる。そう考えたら、北海道に行く案はまた瞬く前に消え去り、まだ行ったことのないアジアを旅することにした。  実はこの旅は、独身最後の旅行にするつもりだった。結婚したら、そうそう海外には行けないだろう。そのことも決め手の1つとなった。  シンガポール航空で、民族衣装サロンケバヤの美しい客室乗務員の姿を見たと

#5 わくわくわく海外への旅 クルーズという選択

以前私は、クルーズの印象を【豪華客船→世界一周→超がつくお金持ちしか乗れない】と思っていた。もちろんそんな船もある。でも、クルーズは、多様化してきている。10年ほど前初めて乗った時から、コロナの影響で出かけられなかった時を除き、私は結果として、全てクルーズを選んでいる。 クルーズを選ぶ理由 ⭐️ いったん乗り込んだら、荷物の移動がなく楽ちん。 ⭐️ショーや船内イベントがあるので、寄港地で降りなくても、ゆっくり船内で過ごすという選択もできる。 ⭐️全て食事がついている

#6 わくわく海外への旅 ラグジュアリー船に乗ることにした

ラグジュアリー船を選ぼうと思ったきっかけ    初めてクルーズを選んだのが、2015年 シンガポール発着のカジュアル船  シンフォニー・オブ・ザ・シーズ。乗客の高揚感が伝わる楽しい船だった。  旅行会社から送られてきたパンフレットを見た時に、私はラグジュアリー船の存在を知った。その上質なサービスと美しい客室に目が奪われたが、値段を見てため息をつき、心の奥底では憧れるものの、一生自分には縁がないだろうとあきらめた。  2019年両親の米寿の祝いをした。その時は、2人とも元

#7 わくわく海外への旅 ラグジュアリー船にのってみた

実際に乗ってみて感じたこと  2023年9月22日 シルバー・ウィスパー号で東京国際港を出て 大阪、門司、釜山、金沢、秋田、函館を巡る10日間のクルーズ。この時期は、 東北、北海道では紅葉も楽しめるかもしれない。  平日の旅であるため、働いている友人も誘えない。そこで、この歳にして初めての長い一人旅となった。これまでに英語に問題集、資格試験、DVD、スクール通いとかなりお金をかけてきた。オールイングリッシュなので話す絶好のチャンスである。妹によると、銀行だったら私の英語力

#1 わくわく海外への旅 ヨーロッパ音楽研修

#わたしの旅行記  旅に出ると、日常から切り離され、リラックスでき、しかも自分を見つめることができる。だから私は、ときどき無性に出かけたくなる。  それに加えて、海外に行くと、「日本人とは」「日本のよさや外国に見習うべきところ」が明確になる。外国ではトラブルはつきもの。でもそれらも含めて、旅の印象が色濃くなる。  初めての海外旅行のチャンスは突然だった。1994年教育センターでグループ研究をしていた私は、その日の日程を終えて指導担当の先生の話を聞いていた。 その中に、音楽

#2 わくわく 海外への旅 トルコ石と絨毯

#わたしの旅行記 旅立ち  ヨーロッパとアジアの中間にあるトルコはエキゾティックで魅力的。 個人的に旅をすると、国によっては黄色人種に対する差別を感じる こともある。  エルトゥールル号の話が教科書にも載っているトルコ。親日的で、 旅も心地よいかもしれない。 エルトゥールル号の遭難 https://www.mofa.go.jp/mofaj/ms/da/page22_001052.html  何度も行きたいと計画したが、トルコ国内の問題や近隣諸国との関係で なかなか実現

#3 わくわく海外への旅 懐の深いスペイン

#わたしの旅行記 初めてのスペイン旅行心強い友達とのコンビ  イスラム教とキリスト教の文化が共存するメスキータ。完全に破壊せずに生かすという考えは類まれだ。『いくさ』というものは、たとえ他国の優れた文化でも徹底的に破壊するのがほとんどだ。  スペインへの旅はハプニングもあるが、思い出深くて何度でも行きたくなってしまう。  2001年、友達と初めてスペインを訪れた。ニューヨークのテロが起こるまでは、交通手段とホテルだけ予約をしていた。美術館を中心に気に入った場所をゆっくり

#4わくわく海外への旅 癒しとエネルギーチャージのハワイ ヒルトンワイコロアビレッジ

 みなさんは、ハワイにどんなイメージをもたれていますか? ワイキキビーチのにぎわい ゆったりしたフラダンス かっこいいサーフィン ウクレレの心地よい音色 お互いへの愛情と配慮 共に生きていこうという意味のアロハスピリット  私はそれにエネルギーのチャージ(活力の充電)を加えたいです。 ハワイに行こうと思ったわけ  1996年から、私はある旅行会社に旅の手配をお願いしていた。 私はそこのスタッフさんに一度 「今まで旅をされておすすめのところはどこですか?」  と尋ねたことが

ディナーコンサートに行ってみた in大阪

12月27日大阪 炭味屋でコンサートとディナータイムがあるとの連絡があった。声楽のオンライン個人レッスンを受けているバリトン歌手の小玉晃先生のコンサート。先生の歌声を生で聞いたことはない。10月に話があった時、行きたいと思って願い事のノートに『12月の終わりはコンサートに行き ごちそうを食べて楽しい時間を過ごしています。」と書いていた。ところが 一緒に行こうと誘った友達の都合がつかず、体調の面でちょっと不安がある私は断念した。 先日引き寄せについて、投稿した時、願い事のノー

お正月プランを利用してみた ~ホテル日航熊本の場合~

 ここ2年ほど父の入院で一人でお正月を迎えていた。おせちは一人分なので買えばいいと妹はすすめた。しかし、添加物や保存料が気になる私は、一人でも作り、少しだと思っても毎年、結構な量になってしまっていた。    昔に比べ、一人暮らしでもお正月は楽しめるものになっている。だが、やはり華やかさが足りないことは否めない。  2019年まで、ほとんど毎年お正月に旅行をしていた。母の誕生日が元旦で、料理があまり得意でなかったから、負担を考えて。    博多に旅先から大晦日の夜に着いたとき、