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大人の階段

はじめに

今日は、2週間ほど前に起きた衝撃的な数十分間の出来事について、書き残したいと思います。正直、今でも現実だったことが信じれない出来事で、上手く言語化できるか分からないですが、この先、社会人として、1人の大人として成長するために、今の気持ちをつづりたいと思います。

人生の終止符

皆さんは、自ら命を絶とうとする人を間近にしたことがありますか。今回、私はまさにこの状況を目にしました。知人と2人で川にかかる橋を歩いていた私は、第2発見者として現場に居合わせました。普段からあらゆる状況を想定し、自分なりに大人な対応ができると考えていましたが、全く力になることができませんでした。ただ、横にいるだけ。

敢えてかける言葉

結果、第1発見者の夫婦のおかげで、事なきを終え、警察の方に引き渡すことができました。私は、論理的に理屈を考えた言動を心掛けていたが故、自ら命を絶とうとする女性にどんな声掛けが失礼ではないか。効果的な言葉はどれなのかを考えました。その結果、頭が真っ白になり、ただ横にいる人になったのです。夫婦の方は、ただ「生きよう」「何とかなる」と声をかけ、カルピスを渡し、「美味しいから飲め」と明るいトーンで泣き崩れる女性に接していました。

大人の階段

救いの手を出した夫婦の方にとって、この状況が初めてだったのか、どのような人生を送ってきたのかは分かりませんが、私よりはるかに大人な対応でした。「成長なき人生はない」と考えている私にとって、この経験はかつてなく大きな衝撃で、これからの人生に影響を与える日になりました。自ら命を絶つと考える人が目の前に現れた事。自分の無力さ。敢えてかける当たり前の言葉。全てを吸収しました。

最後に

理屈など関係のない状況に初めて遭遇し、自分よりはるかに前を行く大人にであることができました。一連の出来事の後に、夫婦からお茶の差し入れを頂きました。絶対この日を忘れてはならない。そんな気がしました。成長できるこの人生を最後まで楽しみたい。そして、楽しむことを諦めようとする人を目の前にした際には、次こそ成長した自分が希望を与えたいと思います。


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