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思い出の「三段仕込み」
こんにちは!耕す太郎です。
今年の桜はもう散ってしまいましたが、新年度も始まり各地で新しい生活が動き出しています。
桜の木の下で家族で記念写真。
桜の花も素敵ですが、新しい命の芽吹きを感じさせる新緑の入学式もまた素敵なものです。
来年の今頃は次女ちゃん(5歳)も入学式、、、。
あっという間に大きくなっています。
長女ちゃん(9歳)の入学式なんてつい最近な感じがしますがもう4年生。
友達とプリクラ撮りたいとか、お泊り会したいだなんて生意気な事を言っておりますが、入学当初の長女ちゃんはなかなか友達が出来なくて悩んでいたんです。
当時の長女ちゃんはもちろん、僕ら親だって不安でたまりませんでした。
特に当時はコロナの影響で、無言の給食だったり、席もソーシャルディスタンスでかなり間が空いて配置されておりました。
日常生活もままならないのに、友達作りだなんて、、、、。
これはまずい。
「長女ちゃん友達作る大作戦」の家族会議を開いたんです。
いつもはだらだらとお酒ばかり飲んでいた僕でしたが、この時ばかりはお酒の事は忘れます。
お酒どころではありません!
状況が状況だけに、すぐには作れないだろうと考えました。
それならばと、段階を分けて作戦を実行していく事にしました。
3段階で仕込んでいくわけです。
第1に席の配置を覚えさせます。
第2にそれを表に起こします。
最後の第3です。
1番話かけやすく、仲良くなりたい子にターゲットを絞るんです。
そして意中の子に初めてかける言葉を一緒に考え、練習させました。
これで、出来るはず!ドキドキ。
お酒どころではありません。
そう!お酒どころじゃないんですよ!!
3段階で分けて、話しかけやすい子を絞る。
3段で、、、、、、絞る、、、、、。
3段仕込みで、搾る、、、、。
搾る、、、、、。
そんな本日は!
はい!どん!
「三段仕込み」
そう!
「醪(もろみ)」
日本酒のお話!!
![](https://assets.st-note.com/img/1681216829905-N3llQIJuXy.jpg?width=800)
「醪(もろみ)」とは米や米麹、仕込み水などを入れた発酵中の液体のことです。
日本酒の前段階の状態です。
そうなんです。あとはこれを濾過(ろか)して丁寧に絞って出てくるのが清酒(日本酒)なんです。
ちなみに、濾過せずに販売してあるものは「どぶろく」です。
「醪(もろみ)」を作るのに一回の発酵で一気に作ってしまうと、酸が薄くなって、酵母菌の繁殖が弱くなってしまいます。
そこで数回に分けて、酵母の様子を見ながらゆっくりと発酵させる必要があるわけです。
一般的には3回に分けて仕込むため、この仕込方法を「三段仕込み」と言っております。
四段も五段も、もっと回数を多くしてる酒蔵さんもあるようです。
仕込みの回数が多いほど甘い酒が出来るといわれております。
丁寧に丁寧に育てて作られている日本酒。
そりゃあ美味しいに決まっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1681216985776-8YphoOt9P1.jpg?width=800)
娘の友達作り計画三段仕込み。
最後の段階です。
いよいよ話しかける日がやってきたのです。
ちゃんと友達が出来たかドキドキです。
仕事中でも気が気じゃない。
早くお家に帰りたい、、、。
結果は、、、、。
、、、、、、、、。
失敗でした。
うまくいかなかったようです。
しょうがない、次の作戦を考えねば!
良い策を絞り出そうと頑張ってはみたのですがこれと言った策は思いつかずに時間だけが過ぎて行きました。
心配が募る耕す夫婦。
大丈夫かな、、、、、。
と、思っていたある日、なんと友達が出来たと嬉しそうに報告してきました。
僕も嬉しくて、お嫁ちゃんも喜んでいました。
娘に「どうやって作ったの?」と聞くと、長女ちゃんは平然と答えます。
「え?普通に」
親の心配なんて軽々と飛び越えて成長しておりました。
長女ちゃんは4年生になって学級委員に選ばれました。
次女ちゃんは下手なりに前より長い文章のお手紙が書けるようになっています。
来年の今頃はどんな景色が見れるだろう。
新緑も良いけど、もう少しゆっくりと桜の花も見れるかな。
おしまい。
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