子どもを助けたら子どもに考えさせられた話
こんばんは。さぼてんです。
先日久しぶりに人助けという人助けをしました。なんて自分で言うのもなんですが、ちょっと思ったことが色々あったので書いてみます。
夕暮れ時散歩をしていた時のこと、目の前で小学校低学年位の自転車に乗っていた男の子が、転びました。そんなに大した転び方ではなかったし、泣いてもいなかったので大丈夫かな〜と横目で歩き出そうとすると、目が合ってしまった。
いかにも助けてと足を押えて見つめられたら、やっぱり声をかけずには居られませんでした。
「大丈夫?」と声をかけると、不安そうな顔で首を振っていたので、「立てる?お家まで帰れそう?」と聞いてみました。それでも首を振る男の子。「じゃあおんぶでも大丈夫?」と聞くと頷いてくれたので、そのままおんぶでお家に連れていくことに。
この会話をしている途中に、先を走っていたであろう1つか2つ離れたお兄ちゃんが、慌てて駆け寄ってきました。とりあえず状況を説明して、「歩けないみたいでおんぶして連れていくから、おにいちゃん自転車持っていける?」と声をかけ、数十メートル先のお家へ。
特に大きな怪我もなかったのですが、一応お家の方に説明はした方がいいかなと思い、「お母さんか、お父さんいるかな?」と家の前で聞いてみました。
するとお兄ちゃんの方が、「ここで大丈夫です。あとは僕がおんぶします。ありがとうございました。」と、不安や警戒ともとれるような表情をしてハッキリと言われました。正直びっくりしましたが、「そっか、じゃああとはよろしくね」と声をかけてお兄ちゃんに任せました。
対して体格も変わらない弟をほぼ引きずるような形で、玄関に向かうその姿になんだか、これで良かったのかな…なんて人助けをしたはずが、ぐるぐると考えさせられました。
1番先に思ったのは、お兄ちゃんの警戒もきちんと解いてあげるべきだったなと思ったのです。最初に弟の方とやり取りを済ませていたので、軽く説明をして自転車を持たせてしまったこと、また弟が悲しい顔をしながら、知らない人におんぶされている状況はお兄ちゃんからしたら色んな意味ですこし怖かったかなとも思います。
理由はどうであれ、ここで大丈夫と断ったこと、きちんとお礼をいってくれたことに、賢さすら感じたのですが、お兄ちゃんなりに不安を抱えていたのかなとも思いました。
最終的には、後ろからお父さんがもう1人下の弟を連れて、家に帰ってくるところに遭遇し、お父さんに説明は出来たので、良かったのですが、人助けした気になってるうちはまだまだだななんて思ったり。
お兄ちゃんの小さな背中を見て、考えさせられました。きっととっても優しいお兄ちゃんなんだろうな。
もっとかけられる言葉はあったのかもしれないと1人反省会をしながら散歩をした日でした。
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