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だから、僕は弱者に投資したい

あなたは弱者ですか?それとも強者ですか?

この質問に関して、あなたの答えはなんであろうか。
多くの人はどちらでもないと答えるのではないだろうか。
強者とはいいがたいし、弱者というにはそこまで悪くない気もする。
日本人が大好きな普通という回答をするのではないだろうか。

そんな普通の人に、弱者こそ強者になるといった自分の仮説について述べたいと思う。

弱者とは

弱者とは何であろうか?
私の中での定義は、
「通常必要とされている何らかのものが足りていないもの」
だと考える。
例えば、司法試験を受ける受験生における弱者を考えてみると、
①お金が足りない(例えばロースクールに通う費用がないなど)
②時間が足りない(例えば、社会人であり、勉強する時間があまりとれないなど)
といった人が考えられる。

ここで重要なのは、弱者=敗者ではない、むしろ強者になりうるということ。

上の例であると、弱者である、つまり何かが足りないからこそ、通常ではない手法を創造し対処しざる得ない。
例えば、時間が足りないからこそ、一般的といわれているインプットから入るのではなく、アウトプットから入る独自の勉強を行い、通常の予備校のカリキュラムなら80時間かかる内容を10時間で習得するといったケースはあるのであろう。

弱者であるからこそ、これまでの常識ができない。その結果、独自の手法を生み出し、それが次の常識となる。

弱者は誰しも強者となりうる。

弱者である私の戦略について

VCといった観点では私は弱者である。
金融業界出身でもなければ、起業家でもない、一般的にVCに必要とされている経験はないといえることから弱者といえるだろう。

では、私は敗者なのかというとむしろVC業界で勝者になる核心がある。

私の戦略はシンプルで、だれよりも天才を探すようにする、これだけである。

VCはフェーズにもよるが、一般的にはきたものを判断する・すでに存在するものを探すといった手法を取ることが多いと思う。
前述のとおり、私は金融の知見は劣るため、この二つのアプローチで行くとVC業界では敗者になるであろう。

一方、上記の手段で十分のため、一般的なVCは0から起業家を探すといったことを合理的観点からあまりしない。
ここに私の勝算がある。
私が狙うのは、起業があまり選択肢に入っていなかったエンジニア等の学生である。
意外と起業という選択肢をもたない学生は多い。
ただ、起業という選択肢を与えると興味を持ってくれる学生も意外と多い。


プロダクト等をあげていて優秀な開発力を持つなにものでも学生にアプローチをして、起業をすすめる
こんな地道なことをするのは弱者の戦略であろう。
だからこそ、誰も発見していない天才を見つけられる。

この自分から起業を働きかけるといったVCらしからぬ戦略が弱者の戦略であり、だからこそ誰も発見していない天才にいち早く投資できる強者になりうると考えている。

だから、僕は弱者に投資したい

弱者は強者になりうると信じているからこそ、私は弱者に投資したいと思っている。

例えば、学生は社会人に比べて、業界への知見やスキルが一般的には劣っているといえるだろう。
でも、だからこそ、常識を覆すようなアプローチを行うしかない。
その結果、それが常識となりユニコーンになりうると信じている。

また、そういった意味ではエンタメ領域に投資したいとも思っている。
エンタメの歴史は弱者が勝者になる歴史といっても過言ではなく、年齢問わず、挑戦できる領域と考えている。

常識の先には常識しか存在せず、合理的な先にも合理的結果しか存在せず、ユニコーンにはならない。
常識をできない弱者が生み出す次の常識にこそユニコーンの道が存在していると信じている。

弱者が勝ちうる領域

投資としては、前述のとおり、次の常識を生み出す領域に投資をしたい。
具体的にいまで言うと、生成AIという技術が、これまで一部の能力があるものにしかできなかった領域を民主化しうると考える。
たとえば、私は絵が描けないが、表紙の絵は生成AIを用いて、作成をおこなっており、こういったような才能の民主化が行われると考える。

才能の民主化・新しい常識といった中で現状気になるのは以下のところである。

①ゲーム業界におけるユーザー生成コンテンツ
→Robloxのようなユーザーが作るゲームといったものがよりあらゆるジャンルで普及すると考えられ、ゲームは自分でつくるものといった常識が生まれうる。
②ゲームの制作ワークフローを変えうるツール
→これまでのゲームフローの一部が生成AIによって迅速かつ低コストでできるツールや、そもそもゲーム制作におけるツールが変わる可能性がある(次のUnreal Engineを作るといったアプローチ)
③AItuberやAIアイドルなど
→これまで人が行っていた活動に置き換わるもので、むしろスキャンダルとかのない、自分好みにカスタマイズできる・活動時間に限界がないAIによる活動の方がよいとなりうる
④生成コンテンツを主軸とした新しいSNS
→生成コンテンツにより、これまでできなかった人が創造を行うといった欲望をみたすことができるようになり、この欲望に関連した新しいSNSが出うる。
⑤アニメーションなど動画作成の民主化・音楽作成の民主化
→YouTubeに投稿しうる動画をつくれない人がTikTokにより簡単に動画作成できるようになったように、だれでもアニメやTikTokよりクオリティーの高い動画を作れるサービスはでうる。音楽も同様。

大きくは
①既存のプラットフォーム・場所を用いてこれまでコンテンツつくりができなかった人によるコンテンツ・これまでできなかった表現のコンテンツの作成を支援するもの
②全く新しいコンテンツ作成プラットフォーム・場所を作る
アプローチがあるといえ、②はむずかしいものの大きなゲームチェンジになりうる。


最後に

人はみな、ある点では弱者であるといえよう。だからこそ、誰しも強者になりうる。

弱者であることをしっかりと認識すること、そこから弱者ならでは戦略を取り、強者になろうとする

僕はそんな未来の強者に投資したい



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