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(改新作ショートショート) 恋/星野源

『お兄ちゃん、どうすればいいんよ?』
『ね、にいにいどうすんのよ!』

『いいから黙れ。電気をつけるんじゃないよ!』
『だって暗いじゃん、いつまでも居留守使えるわけないじゃん!?』

古本街の隣町の安アパート。
もう家賃を3ヶ月も貯めていた。

原稿を書いていた小さな出版社が潰れたのは半年前のこと……だ。私は収入の大半を失った…
なんとか暮らして来たがしがみつく生活は限界を迎えていた。

『お前は田舎に帰れ…っていうかなんでここに、いんだよ!』
『酷いな、おい!このヒモ野郎!?働けよ!』
『なんだよ!おい。居候、でてけ!』
『居候のバイト代で暮らしてるんだろ。』

『ママに金借りてやっから!?それで払おうぜ。こんなネズミな生活、わたしゃやだね。』
『文書きというモノは貧乏なんだよ!』
『何が文書きだよ、この愚痴書き見習いのヘボが…。』
『ああ、言いやがったな。なんもわからんバカが言いやがったな!お前に文学がだな…』

どんどん、ドン!

あわてて毛布を被る。

どんどん、ドン!

毛布が1枚しかないので…毛布の中で…ヘボとバカがスペースを取り合う。
昭和の終わり頃、安アパートの6畳1間の部屋で、バカとヘボの生活は破綻しようとしていた。

『ふぅ、誰だったんだと思う?!』
『知るかよ!働けよ!カス🖕』
『出てけよ、お前の面倒はみたくねぇんだよ!俺は俺の事で精一杯なんだよ!』
『家賃も払えないのに?!ꉂ🤣𐤔』

『チキショー(╯‵□′)╯』
『…(´・ω・`)…ナンダコイツ…やるんか💢やってやんよ!💢』

昭和64年の正月、平成が始まろうとしていた…

『はぁはぁ……。とりあえず田舎に帰ろうぜ!』
『お金が…お金がありません!?( ̄^ ̄ゞ』
『ほんとに使えねぇー💦なんとかしてくっから、ライター先生は就職雑誌見とけ!明日、田舎帰んぞ!』

『い、イエッサー(≧∀≦)ゝイエッサ!』

どんどんドン!

|)彡 サッ…


しばらくして夜中に2人でカップ麺を食べた…。


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起こったことではありますが、家族史実と年代が違います。ショートショートな家族史遺書小説です。(分かりにくくてすいません。)

プロットがのちの小説の導入部なので、平成史実とリンクさせようとそもそも拙く構想したせいでこうなってますm(*_ _)m見直し中ですが後も書き直すことになる為あえて今は執筆時の時系列はそのままに…💦

平成元年だとしたら…実在お母さん氏はまだ小学生です…ꉂ🤣𐤔実際はもっと(*´д`*)モット後のことです🙄💭



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