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マウントレーニアを飲んでいました

『今日って、寅の日なんだぁ…じゃロト買おっかな〜 宝くじはハズレてもさ、福祉に寄付したと思えばね、当たればラッキーくらいなもんだから』
スーツ姿の40代?それくらいの男性。

『な〜んか、この辺て長閑(のどか)だね』
(の・ど・か? ど・こ・が? のどか要素がどこに?私にはアスファルトジャングルにしか見えないけど…
目に入る草木といえば、道路脇のプランターに咲いている花々だけ。街路樹も、ここからは見えない。
海もなけりゃ、山も川も見えない。草原もなければ牛もいない)

『あ、僕ね、丸の内で働いてるんだけど、いやぁ、あの辺はもう、都会のド真ん中だからさぁ』

(丸の内に比べたら、ここは田舎だって言いたいの?にしても、、、のどかって言い方。丸の内ならすぐ近くに、緑豊かな皇居もあるし、日比谷公園もある。丸の内からやって来たおバカさんなのかな〜?)

『お姉さん、丸の内って行くことある?』
『ないですねぇ。丸の内は東京駅くらいしか…』

聞いてもいないのに、、わざわざ、自分は丸の内で働いてるというアナウンス。自慢?マウントってやつですか?何マウント?都心で働く僕って、すごいっしょ!マウント?

つづいた。
『僕さ、丸の内以外だと、渋谷、目黒、新宿、銀座、六本木、代官山くらいしか行かないんだよね、お姉さんもその辺とか行く?』
『行きませんねぇ…』
すると
『お姉さんは地方のご出身?』と、きたもんだ。
丸の内及び都心、そして、都内の新スポットマウントはまだつづく。

『渋谷、新宿は行くでしょ?買い物とか』 
『行きませんよ〜人が多いところが苦手なので、乗り換えで利用するくらいですかね。』
『お姉さんもったいない!もったいないよ!』
(何がだよ?なにがどうもったいないの?面倒くさいなぁ…)心の声。 

《noteは私の秘密の場。好きなように書きます》

でもなぁ…こんなふうに言われると、あまり出歩かない自分が、なんだかつまらない人間に思えてきた。私、出不精だから…(笑)

『スカイツリーは登ったことあります?私まだなんですよ〜』先手を打ってみた。聞かれる前に聞いてみる。どーーだ!?

スルーされた。。。

スカイツリーには興味がないらしい。

あーーーっ!!私、今「マウントレーニア」を飲みながら、マウント男の接客してるー!なんて偶然なの〜(笑)
マウントレーニアにハマっている私。
全種類制覇したもんね〜!

このお客さんとのやり取りはまだつづいた。まだ質問してくる。そろそろサヨナラしたい。

承認欲求はあるか?
私→多少ある。
男→『僕はそーゆうのあまりないわ』(あるでしょーよ)

プライドは?
私→ほんの少々。
男→それなりにはある。(ありすぎだわ)

負けず嫌いか?
私→ぜんぜん。
男→『そうでないと、丸の内では生き残れないからね、日々勝負なんだよ!』(さよ〜でございまするか)
まるで噛み合わない。

マウント取りから始まり、持論語りを終えた男は、ロトを購入した。
『当たりますように。当たったらぜひ、もっと、のどかな場所に旅行とか、いいんじゃないんですか〜?』
『そうだな、都会にいると、心身の消耗が激しいからね、アハハハハッ』

私の締めの言葉。good job!


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