Fate.
春待つ君の微かな調べに
夢の薫り
白花の月が揺らぎを超えて
波打つ鼓動に 彩を射つ
ぼくは知らなかった
君が息づいていた事
君は知らなかった
何度でも蘇るという事
柔らかな靴跡と斜影の狭間で
息を忘れて ざわめいて
空を捲り 星を選んで
ぼくという 揺らぎを超えて
ぼくは知らなかった
世界が僕を変えるかのように
描いている手を
まるで世界が僕を試すように
足掻く熱を
見上げる君を踏み分けて
その呼吸に殴られる僕の
実しやかな微動に
白月の鏡は、息を飲む
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?