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悪代官2妄想伝をレビュー


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前作のレビュー

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本作と並んでの和風時代劇バカゲー

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このゲームのパロディだと思われる。今作を新品や説明書付きで買うとわかるのだが、開いてすぐのページがこのゲームの説明書そっくりに作ってある。


○ゲーム情報

  • ゲームハード PS2。ゲームアーカイブスは未配信。

  • 値段 7480円

  • ジャンル シュミレーション

 ○ゲームの登場人物

  • 2代目悪代官 今作の主人公。前作とは数十年後の世界なので、前作主人公とは別人という扱いだが、俳優は同じなので全くそんな気がしない。実はわるたくみ〜うんちゃらかんちゃらという実名があるが非常に分かりづらいため、本項では2代目悪代官で統一。とある悪人の息子なのだが、親がある力で、正義に目覚めたことにより、大黒屋(前作の悪徳商人)によって拉致され、悪い家の養子になってしまい、悪の英雄として、英才教育を施された経歴がある。やはり悪徳商人、弁天堂の身勝手に振り回される運命になり、西南戦争に駆り出されるが、弁天堂の知恵で西郷軍から武器を奪い取り、倒幕し、天下を取るために動く。前作と同じく、小判や女が好きだが、異なる点はくノ一が好きで前作は網タイツを履かせろと拘っていたが、今作はこだわりがないらしい。くノ一ミニゲームではやたらはしゃいでいるが、他のミニゲームでは力士も帯回しをするという、気の毒な人

  • 弁天堂菊蔵 前作とは俳優も別の悪徳商人。前作の悪徳商人、大黒屋は今作では既に故人だが、彼の弟子になる。しかし、師匠以上の極悪人。冷酷な性格で自分に都合の悪い存在は容赦なく消すし、悪代官を前作以上に振り回す。ガンマニアで銃を使えるが、師匠同様に戦闘には出ないのも特徴。戦いは用心棒や罠は用意するが、戦闘には参加せず、悪代官に任せで自分は安全なところにいる。2代目悪代官に対しても陰口を叩くこともある。口癖はサービスとセキュリティと時代劇ゲームとは思えない

  • 目舘杉蔵 めだちすぎそうと読む。黒くて大柄な太った忍者でやたら大きくて、忍者のくせに出前で頼んだ寿司を食べたり、大声で電話したりとにかく目立ち、全く有能とは思えないが、2代目悪代官達には気づかれない。2代目悪代官もバカなのか、見ないふりをしているのかは謎。幕府の隠密で敵側の人間のはずなのに、問答百万石というゲームにもしっかり居て、悪代官たちにも馴染んでいる。幕府は2代目悪代官たちを舐めているのか、なぜこんなヤツを起用したのか分からない。その性格故に、悪代官も弁天堂もそんなに深くは考えておらず、いないと落ち着かない置物程度と思われているが・・・

  • 正義の味方 今作の敵キャラ。弁天堂がやらかして、彼らに目をつけられることで、悪代官の屋敷に襲撃してくる。2代目悪代官よりずっと強いので、一騎打ちは無謀の域。旗本退屈男やペリー、弁慶など歴史上の人物も大勢いて、ペリーや西郷隆盛とか倒幕というテーマに相応しい敵はいるが、弁慶や旗本退屈男は全く時代が異なる人物もいるので、一応江戸時代と時代背景はまるでスルーしていて、前作同様に時代背景はめちゃくちゃであり、他にも乙姫とか閻魔大王とか絶対歴史関係ないだろという人物も登場している。

  • 用心棒たち 弁天堂が用意した悪代官を守る人々。折助、浪人、力士、忍者などの種類や強さは様々。正義の味方は気力が高いので、罠にかからないが、2代目悪代官が近づいても気力は落ちるが、ハイリスク。彼を盾にすれば2代目悪代官も安全に気力が下がって、罠にかかるようになる。彼らなりに色々な人生の境遇があるのだが、正義の味方に跳ね飛ばされるのが彼らの運命である。

  • 2代目悪代官の実父 悪代官に瓜二つの容姿で、元は悪の英雄だったが、とある力で正義に目覚め、幕府に味方する。危惧した大黒屋が生まれてすぐの幼い息子を悪名高い家に養子に出したので、親子として情は殆どない。ゲーム中のどこかで悪の道に進む息子の最大の敵として立ちはだかる。

○ゲームの流れ、追加点

前作同様に話を見る→用心棒、罠を配置して→敵の襲来ムービー→敵との戦闘(敵は1人とは限らない)は同じで、勝利するとスコア画面とお金が貰え、負けてタイトル画面に戻るを選択すると正義の味方が勝って、世の中が太平になったという紙芝居とスコア画面が出るのも前作と変わらない。

  • 用心棒、罠を強化出来るのは前作と変わらないが軍配、アイテムが必要となる

  • 負けてもすぐに準備画面に戻ることも可能になった。

  • 話を見る前に難易度調整がある

  • 用心棒、罠の種類も増えていて、餌などの敵にダメージを与えず、気力だけを減らすと前作にはない効果のアイテムもある

  • アイテム探索など前作にはなかったものもある

  •  前作は15マップでどう進めようがこの一本道だけなのだが、今作は隠しルートや隠しボスなどがある

  • 2代目悪代官も本人のレベルの概念は無いが、武器レベルはあり、武器を使うと強くなるので、初期武器の日本刀でも見せ所はある

  • 炎を出す妖刀は前作にもあったが、銃や爆弾なども追加され、悪代官自身も戦闘に参加しやすくなった

  • ポケモンのように持ち物機能を追加。2代目悪代官にアイテムを持たせることができるようになり、2代目悪代官自身を体力や移動速度を強化、倒されてしまった用心棒や使用済みの罠を復活させる、隠しステージの鍵、アイテム入手のヒントになるものなど効果は様々である。

  • 能力強化系は武器同様に強化はできるが、装備関係は重量制限があるので要注意。

  • 敵の攻撃も体力が減るとバズーカを放ってきたり、最後の最後の行動するようになったり、リング光線を吐いたりと行動も多彩になった

  • ミニゲームも増えて、帯回しもただ娘の帯を加減して回すのではなく、娘を捕まえる動作も増えているし、今回は回す強さは関係なく、娘を何回回したかで変わる。ハズレの力士もいて、数はカウントされない。くのいち取調べと神経衰弱なのに、かなりスレスレなもの、願仏射撃というシューティングゲームがあったり、問答百万石というまんま某番組のようなものもある。

  • 前作との連携もあり、前作のデータがあるメモリーカードを使用すると、前作の進捗状況で貰えるアイテムが増えるというボーナスもある

○個人的評価

評価は
S(最高)→A→B→C→D→E(最低)

  • ストーリー A

  • グラフィック(当時基準) C

  • ゲームバランスや難易度 D

  • 操作性 B

  • 世界観 A

  • BGM C

  • ゲームの面白さ B

  • やり込み要素 B

  • 総合評価 C

  • 適正価格3000円(前作の方が良かったと思える部分が多い)

○良い点

  • 戦国BASARAとはまた異なるタイプの和風時代劇バカゲーでガンダム、スターウォーズなどの時代劇とは真逆の未来劇のパロディネタが多く、前作よりも拍車をかけており、悪徳商人の口癖がサービスとセキュリティと臆さず口にしているし、悪徳商人以外でも普通に電話していたり、潜水艦があったりとやりたい放題の独特の世界観

  • ラスボスが意外な人物

  • 罠や用心棒の説明も時代劇にあったもんじゃないようなものが多い

  •  前作はスーパーファミコンか初期64レベルのグラフィックの荒さだったが、64中期くらいにはグラフィックが改善されている。それでも低予算のB感は否めないが、戦国BASARA2英雄外伝と違い、キャラクターがセリフを話す時、キャラクターの口が動いているので戦国BASARA2英雄外伝よりは良い。

  • 前作と違い、準備の前にマップ説明がついており、2代目悪代官の位置など把握できるようになっている

  • 登場人物も個性豊かになり、更にパワーアップした太った忍者だが、2代目悪代官からあまり気づかれていないなどバカゲー特有の登場人物

  • ミニゲームも前作には無いものが多く、よく出来ているし、難易度もそこそこで、金策になるのでやらない理由はない。ミニゲームが増えて、短期間で金を稼ぐことが容易になった。前作は戦闘でないと稼げなかったので、金策がダルいゲームだった

  • 難易度設定があり、初心者にも優しい作りになっているし、玄人向けにもなっている

  • 罠や用心棒の種類も増えており、戦略の幅が広がった

  • 悪代官のレベルの概念は無いが、持ち物で強化できるし、使い込むと武器レベルも上げられるので、悪代官地獄を出しやすくなった。やり込めばの話だが、低難易度なら2代目悪代官と正義の味方で一騎打ちもできる

  • 正義の味方にトドメを刺して、地獄が出る度に正義の味方が断末魔を上げるので爽快感が上がった

  • 用心棒の声も「いてぇーよ」などバリエーションが増えて、リアリティが出た分、やられる切なさも倍増

  • 隠しステージの追加された

  • 隠しステージの鍵や装備品などの探す探索要素もついている

  • 隠しステージの出現条件、悪代官を強化したり、難易度設定で難易度を上げたりしてやり込み要素も前作より上がっている

  •  2代目悪代官が勝利した時のランクも相変わらず、笑えるものが多い。前作同様に用心棒、罠に任せっきりで、自身は戦闘に参加しないとランクが低くなり、ランクはダンゴ虫などになる

  • 負けた時の紙芝居のクオリティも高い。

  • 2代目悪代官が味方の用心棒に指示するエフェクトに文字がつき、見やすくなった。 

  • 登場時に敵の名前が出るので分かりやすくなった

  • 敵の声も多彩になり、掛け声や餌を食べた時のデリシャス!など時代劇とは思えない表現も多い

  • 両作ともに新品や説明書付きを買えばわかるのだが、三國無双2猛将伝に説明書がそっくりである

×悪い点

  • BGMが前作より安っぽくなった。

  • 三國無双2猛将伝のパロディで、妄想伝と銘打ってるので、無双ゲーなのかと思われがちだが、シミュレーションゲームで全くゲームの趣旨が異なり、初見は戸惑う。前作やらないでプレイする人もいるのかなと思うけど。

  • 持ち物で装備は重量システムがあり、ほとんど使わない

  • 2代目悪代官は武器レベルや持ち物を強化出来るので、用心棒は家臣以外使わなくなる。序盤も浪人とかいるが使わない。やはり気力を削るのが主体で、戦力としてはどれも期待できないので、折助で充分なのは変わらない。

  • ある程度、2代目悪代官の強化を終えると一騎打ちも出来てしまうので、ゲームの趣旨から完全に外れてしまう。

  • 一本道ではなく、隠しルートや装備品などのシステムもあるため、2代目悪代官を強化する前は前作より難易度が上がってる

  • 主人公の俳優が前作と同じかつ、演技もほぼ同じなので、前作の数十年後の世界という世界観が掴みにくい

  • ミニゲームの帯回しは射的要素があり、娘が奥、力士が手前にいるのだが、力士が大きく、幅も狭いし、娘が細いので、娘を捕まえにくく、異様に難易度が高い

○総評

前作の不満点はある程度解消されてはいるが、用心棒はあまり必要せずとも戦える点は変わらなかった。
主人公の俳優も悪くは無いが、まるで同じなので、時系列が掴みにくいという欠点も残してしまった。
彼しかいないと思ったのか、3は未プレイだが、前作主人公と言ってもまた同じ俳優だが、前作主人公のパラレルワールドが主体となっているので、制作スタッフお気に入りなのは分かるが、2は数十年後の世界なので、別の若い人にして欲しかった。そうしないと前作の数十年後って感覚にならない。
悪徳商人だけが変わっているが、ゲームの戦闘には出てこないので、やはり実感はあまり湧かない。
難易度も上がってしまい、一応、易しいで全部クリアしたが、前作のBGMの良さとかなくなってしまったのが残念で3は買わなかった。

○次回予告

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