がんばれゴエモンネオ桃山幕府のおどりをレビュー
〇ゲーム情報
ゲームハード 64(コントローラーパックがないとセーブ不可。バーチャルコンソール、Switchは未配信)
値段 9345円
ジャンル アクション
〇ゲームの登場人物
ゴエモン 石川五右衛門がモデルのチャキチャキの江戸っ子。はぐれ町に住む義賊でおみつに一途に好意を寄せている。はぐれ町で桃の飛行船をエビス丸と共に目撃し、2人で飛行船を追う旅をする。武器はキセル、チェーンキセル(卍ブロックに引っ掛けることが出来る)、小判、炎の小判(5両消費。炎の小判だけレベル2固定。ただし、どこかの岩を割ることは出来ない)、火を灯すことも出来る)。1番武器が多く、種類は豊富で早い段階で武器コンプができる。術は一触即発。サイヤ人になり、術を発動時に10両消費し、大きな鉄箱を動かせる、与えるダメージ2倍になるが、受けるダメージも2倍になる。
エビス丸 ゴエモンと一緒に暮らす、青い頬かむりをした、忍者服の太った男。関西弁を話し、マイペースで掴みどころがない。最初からいる。武器は小槌、からくりカメラ(幽霊などを現物化したり、見えない道を現物化させる)、ミートの小槌(雑魚敵から団子が出る確率が上がる。取らなくてもクリア出来る)。武器が少なく、仲間の中で唯一、金を消費する武器がない代わりに、遠距離から攻撃できる武器を一切持ってないため、敵に近づかないと攻撃できないのが難点。術は小人の術。小さな穴に入ることができる。術を出してる時は攻撃ができない。ステルス能力もないので、敵に普通に狙われる
サスケ 物知り爺さんが作った、三角眉毛の小柄なロボット忍者。硬派な性格。じいさんの家が爆破した時に電池が外れ、とある町に飛ばされてしまい、とある人に拾われてしまう。ゴエモンたちもその人に出会い、あることをして、譲ってもらい、暫くは電池のない状態で同行(操作はできない)し、旅の途中で電池を拾って、復活を果たす。その時に旅の事情を説明し、そのまま加入。武器はくない、ちょんまげ、極寒くない(金を消費。炎を吐く狐を一時的に止める、熱い鉄板の足場を一時的に止める。滅多に使わないが、3方向に投げることも可能。)、爆弾(金を消費。ヒビ割れた扉を壊せる)。術は飛行。高すぎる段差を飛ぶことが出来る。背中にジャンプ装置がついている
ヤエ 仲間の紅一点でヒロインのくのいち。ゴエモンが好意を寄せてる訳では無いが、ゴエモンと途中から共に行動しているため、ヒロインと言える。独自に謎の桃の飛行船を追いかけていたが、とある町の前でゴエモンたちと合流し、そこから行動を共にする。武器は剣(レベル2以上になると剣シールドが出来る)、コリュウタの笛(ルーラ)、ヤエバズーカ(金を消費。無くてもクリアはできる)。術は人魚変化。水の中を探索することが出来る。
殿様とゆき姫 いつもトラブルに巻き込まれる大江戸城の人々。今回も桃の飛行船に大江戸城を乗っ取られてしまった。
おみつ 毎度登場する非戦闘員のヒロイン。ゴエモンが行為を寄せるお団子屋の女性。遠方のとある場所にオーダーがあると言い、遥々はぐれ町(はぐれ町は現在の東京)から無傷でやってくるある意味タフネスな女性。しかし、そのとある場所へ行ってしまい・・・
物知り爺さん ギャルが大好きな変な爺さんだが、メガ作りなど物作りの腕は一流。しかし、今回は・・・?
ゴエモンインパクト 物知りじいさんがゴエモンをモデルに作ったと言い張るが、あまり似ていない巨大メカ。敵のメカが大きすぎてゴエモン達では太刀打ちできないと、法螺貝で呼び出され、インパクト戦となる。いつもアメリカやフランスで映画撮影前や撮影中にゴエモンたちから呼び出されるが、文句を何一つ言わない寛大な性格。
プラズマおやぢ 街にある、占い屋の店主でプラズマ〜と叫ぶ、顔面を隠した褌姿の怪しい雰囲気のおじさん。店の雰囲気などもかなり怪しいが、困ってる時には何をすればいいのか的確にアドバイスをくれる
春風ダンシン 今作のみ登場する。羽が特徴的の派手な男。桃の飛行船に乗り、大江戸城を乗っ取り、日本をミュージカルに変えてしまおうと目論む男。煌びやかで明るい性格に見えるが、大江戸城を乗っ取ったり、どこかで子供をさらって、ダンスを教えこもうするなど自己中な性格かつ、旅後半になると時限爆弾をセットするので、ゴエモン達を潰そうとする意志はある。ゴエモンをフェルナンデス、エビス丸をアントニオなど人に変な名前を付ける変な癖がある。とある男をスカウトし、メカを作らせていた。
マーガレットラン子 今作のみに登場する、ダンシンの相棒の派手な女。高飛車でオーホッホッホと笑うのが特徴で、高級ブランドにも目がない。ブランド品を部下に買わせようとするブラック上司。
バロン、コロン、シャロン、ポロン ダンシンとラン子の部下。それぞれ独特の言葉を話し、それぞれがメカを所有し、日本に点在していて、ゴエモンたちに襲いかかる。どうやら、彼らはダンシンが勝手につけた名前で本名は不明。クルクル回って移動するし、どう見てもオカマにしか見えない似たり寄ったりの4人衆。
〇ゲームの流れ
マリオ64のように段差をジャンプしたり、雑魚敵を倒すアクションゲーム。
異なる点は
街が点在し、宿に泊まって全回復(松竹梅あるが、値段が異なるだけで全て全回復は同じで、映像が異なる)セーブ、萬屋(滅多に使わない)で鎧やおにぎり(ライフ0になった時の保険)、大入り袋などアイテム購入、食事屋(一定量体力回復)、占い屋(次のフラグを立てるヒントを教えてくれる)必要な施設がある、住民とのイベントがある、RPG同様に住民に話しかけるとゲームのヒントやイベント情報を教えてくれる
敵を踏み潰して撃退はできず、武器で敵を攻撃して、撃退する。敵を踏み潰そうとするとダメージを受ける
武器や術を使ったり、買い物、特定のイベントで金を使う、金の概念がある
全員の武器や術が必要でその度に交代させる必要がある。
和風の世界観で悪代官に近い、時代劇風の世界観
大まかなゲームの流れは街に着く、住民から次の城や住民が困っていることの情報を集める→城に進むための町や道中でのイベントをこなす→道中で雑魚敵を倒しながら城に進む→城に行って、ギミックをクリアして、最深部のボスを撃破する。多少変わるが、ほぼ、こんな流れ。ボス戦の種類は2つある。
〇普通サイズボス戦
城の最深部でゴエモン達が武器を駆使しながら戦うボス。ボスの前に張り紙がしてあり、ヒントが書いてあるので、ヒントに従い、戦えばちゃんと勝てる。特定のキャラにチェンジしてから戦う必要のある敵もいる。
〇インパクト戦
道中や城でモモヤマに出会うと、ゴエモンたちでは大きすぎて手に負えないガンダムのような大きさの巨大メカを出してくる時がある。
そんな時にゴエモンたちも対抗策として、ゴエモンインパクトを呼び出す。
スクロールステージ 雑魚敵を倒しながら進むステージ。本戦でのライフや金を揃えることが出来るので、できるだけ倒しておきたい。転んだりすると大幅にライフが減らされる。
本戦ステージ スクロールステージで何も無くなると巨大メカが現れ、戦闘になる。油はライフ。0になると残機数は表示されないが、道中ステージの残機数と同期していて、その数が減る。残機数が0になるとゲームオーバー。金はハナ小判に使う。パンチは敵が飛ばす風船などを壊す(パンチで壊せば金が入る)、チェーンキセルで敵を引き寄せ、コマンド入力し、百烈パンチを食らわせるなど敵に密着して攻撃する方法と、真ん中の二本線(攻撃してると無意識に貯まる)が光ってる時にコマンド入力すると大技の「んが砲」が打てる。この「んが砲」以外は受け付けない敵の動き(敵が弱ってる時に出す傾向あり)もあり、行動を始めると、「んが砲」以外受け付けなくなるが、敵の動きが止まるので「んが砲」を当てる絶好のチャンスで、「んが砲」を当てると敵の行動も止まるので、良いことづくし。敵の攻撃の動きを見ながら計画的に使うこと。「んが砲」を適当に打って、いざと言う時に、ゲージがないという事態にはなると敵の行動が終わるまで、攻撃をパンチで凌ぐしかなく、危険を伴うので、無計画に打たないこと。一部の敵は普通の敵の体力は半分程度しかない代わりにデカすぎて引き寄せることが出来ないゆえに、パンチなどは一切効かず、戦艦をひたすら壊し、戦艦が無くなると敵が開いて戦艦を出すので、開いてる時にチェーンキセル、ハナ小判、んが砲を打つしかない敵も存在する。敵の動きをよく見て、照準を合わせて敵の攻撃を当てていきたい。 敵のライフをゼロにしたら勝利。
〇ミニゲーム
道中のイベントで新天地に行く、術を身につけるなどのイベントで発生するミニゲーム。クリアすると術を身につけられたり、新天地に行くことが出来る。
術はその人でないとできないので、その都度交代する必要がある。
〇巨大インパクトモード
招き猫(金・銀)全て集めて、エンディングでプラズマ〜まで観るとインパクトボスの連戦モードが解禁される。ライフは500固定で、スクロールステージはなく、連戦でライフも次に引き継がれ、回復手段がないため、敵の攻撃をできるだけ受けない動きをしたいし、お金も風船などの相手が飛ばす物以外で手に入れられないので、飛んでくるものはパンチで壊して、ハナ小判もできるだけ節約したいところ。
登場するのはインパクトとインパクトモードで戦った敵のみでゴエモンたちは登場しない。
〇個人的評価
評価はS(最高)→A→B→C→D→E(最低)
ストーリー A
グラフィック(当時基準)A
ゲームバランスや難易度 C
操作性 B
世界観 S
BGM S
やり込み要素 D
総合評価 A
適正価格 6000円(クソゲーという訳ではなく元々高いゲームで、Switchなどで配信されるならこれくらい出してもいいかも)
〇良い点
声優が豪華。緒方賢一、山寺宏一、三石琴乃、茶風林と声優が豪華すぎる
歌も豪華でオープニングは影山ヒロノブ、インパクトのテーマソングも水木一郎と豪華。ラスボス手前の歌も声優ではなく、本物のオペラ歌手を起用している。
招き猫集めがドラクエの小さなメダル集めのように初見だとほぼ無理、ゲームを飛ばし飛ばしやってると分からないような際どい場所にあったり、探索が結構楽しい
潜水艦は1度クリアすると二度と寄れなくなるため、招き猫が一切置いてないという細かい配分をしてある
キャラクターそれぞれに個性があって面白い
悪代官のように江戸時代と設定してるのにガンダムのような大きさのメカがあったり、潜水艦のお城があったりとバカゲー感がある。
BGMも素晴らしく、どれも好き。個人的には潜水艦のお城と海のミュージックが良い
グラフィックもそこそこ良く、最後の歌の時にダンシンたちの口が開いてないなどあるが、雑魚敵の顔の造形などは上手くできているし、ゴエモンたちの顔グラなどはよく出来ている
武器、お金の概念、街があったり、どこか間抜けな悪役、和風の世界観とマリオ64とは差別化がよく出来てる
道中ステージの操作性がよく、コマンド入力は不要なので簡単(インパクトステージはコマンド入力あり)
難易度も爆ボンなどの極悪難易度でもなく、子供でもやりやすい難易度
金策がしやすい。序盤の大江戸城は入ると直ぐにツボが6つも置いてあるので、ツボを割って出入りしていれば序盤から金策できる。
北海道と沖縄以外の日本全国を旅すること(九州は諸事情で世界地図には描かれていないが、ちゃんと旅する)になり、住民のセリフなども方言が混じっていたり芸が細かい。宿屋の主人のセリフなども町によって異なる
食堂のメニューも東北はきりたんぽ、四国はみかん、九州はちゃんぽんなどその地域の名物になっており、日本全国回ってる気になる。ただ、中国地方は街がないため、名物がないのは残念
宿屋の泊まる時の1枚絵が個性が出ていて細かい。エビス丸はふんどし1枚で梅と松は布団なしで寝ていたり、サスケは梅だと首が外れていたり、ヤエは梅だと端っこで寝ていたりと凝ってる
インパクトの時も個性が強く、コミカルな敵が多い。
インパクトの技も豊かで、パンチやキックを敵を蹴り飛ばす他にも一部の敵を除き、チェーンキセルで敵を引き寄せてから百烈パンチができるし、「んが砲」という新たな技もあり、百烈パンチと違い、敵に密着しなくても照準さえ合えば、敵に大ダメージを与えられる技も登場。
ストーリーも桃の飛行船を追うことから始まり、とあるところに行ってしまい、モモヤマの野望に巻き込まれた、おみつを救うというわかりやすいストーリー。
敵やプラズマおやぢが〜に行くとアドバイスしてくれるので次の目的地がわかりやすい。
×悪い点
難易度が易しめなので、アクション上級者からしたら遊び足りない
コントローラーパックがないとセーブができないのにゲーム価格がやたら高いので、コントローラーパックを買えば通常版しかないのに1万円を超える。
終盤、とある場所に行くと一方通行なのに「一度行ったら戻れなくなるかもよ?」と曖昧。戻れなくなるなら戻れなくなるではっきり言って欲しい。ここまで行くのに招き猫は40コ。ライフは18コあるはずなので見ておきたい
物価が高い。宿屋の宿泊費も松竹梅とあるが、回復量が変わったりする訳でもないのに梅は60両、竹は100両、松は200両と高いし、食堂や萬屋も高いし、萬屋の鎧や兜は200両からなので、とにかく高い。最高級だと800両もする
そのくせ、終盤はイベントでの出費がかなりかさむため、金策必須。幸い、ルーラはもう出来るため、大江戸城での金策は簡単。
ルーラの演出が長い
場外から落ちてもライフが一回り減り、近くからやり直しになるだけで残機は減らないので、ペナルティが少ないため、手応えがない
クソすぎるサブ武器。終盤になればメインの武器のみ武器レベルも上がるので、メイン武器のリーチも少し伸びるし、レベル低い武器だと何度か叩く必要がある敵も増えるので、それが顕著になる。エビス丸のミートの小槌は雑魚敵を倒すと団子を落とす確率が上がると言うけど、全く実感湧かないし、武器レベルが上がらないから終盤はかえって危険だし、サスケのちょんまげも使いどころがないし、極寒くないもわざわざ3方向に投げる必要性がほぼない、ヤエのバズーカも1でゲットできるのは終盤なので、一発で死なない敵も増えて使いどころがない。最終盤は一方通行で元のフィールドに戻れず、コリュウタの笛でルーラも出来ないため、死に武器になる。極めつけはヤエの剣シールド。剣のレベル2以上で発動できる。敵の玉を弾いてくれるだけで移動はできないから敵に近づくことは出来ない、敵の殴ってくるなど攻撃は防げないので、かえって危険だし、剣シールドがないと進めないギミックもないので、玉を防ぐだけで、で?何って感じの何一つ役に立たないクイーンオブクソ。多分、説明書を見なかった人は最後まで気づかない人もいたかも。サブ武器使うならギミック以外は普通にメイン武器で殴った方が早い。せいぜい、武器レベル2のゴエモンの炎の小判が終盤まで使えるサブ武器と言える。
プラズマおやぢは味方なのでともかく、敵であるはずのモモヤマたちが〜に私たちの活動があるから来ないでね!的に遠回しに目的地を教えてしまうのは如何なものかと。モモヤマは敵にあっさり情報を教えてしまう馬鹿さが目立つ。
〇総評
何度も遊んだ思い出深いゲーム。アクションが苦手な私でも操作がしやすく、日本全国旅をするので、これは何県あると日本の勉強になるゲーム。
BGMも名曲ぞろいで今でもたまに聞く。
歌の歌手、声優も無茶苦茶豪華。グラもそこそこ良い。演出面は殆ど問題なく、64のゲームでは屈指の豪華なキャスティングかつ、演出。制作スタッフはそんな予算があったなと思える。
時代劇風なのに潜水艦やメカがあったりと悪代官とは違った世界観もよくできてるゲーム。
これが続けばゴエモンも生き残っていたかもしれない。
〇次回予告
ポケモンスタジアムを書いていこうかと。これは多分、私がやってきたポケモン最クソかもしれない。
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