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ちょっとした思いやりが人知れず命を救うこともある
昔読んだ本に書いてあった実話です。涙腺が崩壊するかもしれませんので、読む方はハンカチをご用意下さい。なお、出典は記憶の彼方(かなた)ですので、読者の皆様で思い当たる方はコメントでお知らせ下さい。また、詳細なあらすじも曖昧です。一部創作の件、予(あらかじ)めご了承下さい。
今現在思い出すだけでも目頭が熱くなる話です。登場人物は小学生高学年の2名です。仮名を「翼君」と「太郎君」にします(アニメ、キャプテン翼の主人公の「大空翼君」と相棒の「岬太郎君」からいただきました)。
翼君はやんちゃ坊主の小学生。いつも通り休み時間に学校の廊下を急いで走っていました。すると、大きな段ボールを抱えながら歩いている同級生の太郎君にぶつかってしまいました。
その衝撃で、段ボールの荷物は辺り一帯に散乱。慌てた翼君は、太郎君に謝りながらそれらの荷物を一緒に拾いました。
何度も謝罪した翼君ですが、申し訳ない気持ちがおさまらなくて、太郎君を遊びに誘いました。その日の放課後、二人は翼君の家でゲームなどをして数時間楽しみました。
二人は、それ以来会うこともなく学校生活を過ごしました(二人は友人同士ではなく、たまに学校で顔を合わす程度の関係だったようです)。
それから、二人が小学校を卒業して10年以上あとの話です。二人は某所で偶然再会しました。その時、翼君は太郎君から衝撃の告白を受けます。
太郎君は、実は、廊下でぶつかったあの日に「自殺」の準備をしていたというのです。つまらない人生に終止符を打つために学校の荷物を整理して運んでいる時に、たまたま翼君とぶつかり一緒に遊ぶことになった訳です。
太郎君は、その時一緒に遊んだことがとても楽しくて、自殺を思いとどまったということでした(私はここで涙腺が崩壊しました)。
この思いがけない告白に、翼君が驚愕したことは言うまでもありません。
<その続きは本には書いてありませんでした。>
ここで、記事タイトルの「ちょっとした思いやりが人知れず命を救うこともある」の話に移ります。
もし翼君が太郎君を遊びに誘わなかったならば、太郎君はこの世にいなかったはずです。しかし、翼君の声掛けにより、その展開はなくなりました。翼君の「ちょっとした思いやり」により、自殺を食い止めたことになります。(この場合は、迷惑をかけた側の思いやりという不思議な縁です。)
私の想像の域を出ませんが、世の中には意外とこういうことがあると思います。表沙汰になったりニュースになったりしないだけで、日常茶飯の出来事ではないでしょうか。
だからこそ、普段からの人間同士の優しい声掛けや思いやりの言動が大事だと考えます。
思いやりとは「思い遣り」と書き、「他人のために気遣ったり同情したりする気持ち」を意味します。つまり、自分を取り巻く周りの人々に対して、気を遣(つか)うということです。
上の話の場合、翼君が太郎君に必要以上に気を遣ったことで最悪の事態を免(まぬが)れた訳です。
こういうことは、時間やお金、労力をかけず誰にでもできることです。
そして、これは「今日から」、いいえ「今から」できることです。
あなたも私も「無力」ではありません。人生に虚無感や無力感を感じた時こそ、今できることに全力で取り組みたいものです。そのできることの一つに「思いやり」があるのではないでしょうか。
以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。
また、いつも「スキ」を押して下さる方に心から感謝申し上げます。
皆様から日々「思いやり」をいただいております。
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