「信じるもの」の欠点、知ってますか？

「ネットで真実を知った普通の日本人」に向けて書いてます。そう、あなたです。
前に「思想や宗派を自覚しておこう」という記事を書きました。
https://note.com/super_hero/n/n973d96685dbb

誰もが何かしらの宗教や党派性に縛られている、だからせめて自覚を持っておこう、という話をしました。
だから「右でも左でもない普通の日本人」なんて人は、厳密には存在しないのです。

ポリティカルコンパスの類では、政治思想を外交面と経済面などのように分化して評定します。
外交的にはタカ派で軍拡志向でありながら、経済面では超リベラルであったり、というパターン(またはその逆)はザラです。

前に書いたように、政治は思想(正不正)より利益(好み)なので、現状や伝統が気に入っているなら保守的になります。
逆に伝統的なものが気に入らない人は、それらを壊したくなります。
壊すことに力を注ぎはじめると、極右や極左になります。
例えば街宣右翼やしばき隊になり、破壊活動大好き内ゲバ大好き神道系カルト教団やキリスト教系カルト教団とのお付き合い大好き集団に変貌していきます。
こういうのが、思想の先にある罠であり、思想が持つ欠点です。
保守的なもの、伝統的なものが好きなだけ、というところから始まり、いつしか街宣右翼や神道系カルトに取り込まれることも多々あります。
平和のために署名運動を始めたら革命思想に染まり、デモで踏みとどまることができずテロに走ることもあります。
そういった「迷惑な近親者」の存在から目をそらしていては、いつまでたっても正しくものごとを理解することができません。

みなさんは、自分がどんな神仏やルールを信仰しているか自覚していますか？　それらはどんな歴史を持っていて、どんな犠牲を払いましたか？　どんな悲劇を引き起こしましたか？
みなさんは、どんな政治思想を支持しますか？　保守ですか？　リベラルですか？　「ネットで真実を知った普通の日本人」ですか？　極右ですか？　共産主義ですか？　同じ思想を持つ人たちが過去にどんなたたかいをくり広げて、どのように斃れ、どのように人を焼き、国を焼き、燃え尽きていったか知っていますか？　同じ思想を持つ人が問題行動を起こしていることを知っていますか？

政治や宗教がなぜ難しい問題なのか、なんとなく察していただけたことでしょう。
政治や宗教によって失われた命は欲望によって失われた命より多いのです。
その犠牲の上に生きている我々が何かの思想をかかげる時、犠牲になった人たちのことを想わないわけにはいきません。

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