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それは人生プラスな人にしかあてはまらないの

人生上り坂があれば下り坂もある。

不幸なことがあった分だけ幸せがかえってくる。

若いうちに苦労しておけば将来楽になる。

「人生にはマイナスなことがあってもいつかプラスになる」といった意味の、希望に満ちた言葉を様々な場面で聞いたことがあります。

しかしこういった考えになるのは、今の人生がプラスの人だけなのだなと実感してからは、これらの言葉を信じて懸命に生きてきた自分がむなしく感じられます。


◦過去の経験がマイナス

私がこう思い始めたきっかけはやはり、大学まで進学して資格までとったという努力に対して、不安障害になってヒキニートになってしまったという現状のギャップからきていると思います。

学生の時は正解をひたすら覚える勉強が得意でした。
でも社会に出たら、突然正解のないマルチタスクの世界に放り投げられて、良い人間関係を築く方法もわからず挫折し逃げだしました。

もとをたどれば、学生の時から人付き合いは苦手で、いじめられたりして、最後に裏切られるまでがセットでした。

学力しか取り柄のない、メンタルが弱くて対人関係も苦手な私のような気質の人間は、社会に出てから打ちのめされることが、生まれた時から確定していたのではないかとすら思ってしまいます。

成功体験が少ない人は、どうしても人生はマイナスが明らかに多いように感じてしまうのです。


◦人生がマイナスばかりに思えてしまう原因

私は、ごくまれにプラスのことがあったとしても、今までの嫌なことばかり記憶に残ってしまっていて、プラスとマイナスが釣り合うようには思えないことが多いです。

こうして嫌な記憶ばかり残ってしまうのは、「嫌なこと」を繰り返さないように脳がそのできごとを記憶して、同じ状況になるのを避けられるようにするためだそうです。

嫌な記憶ばかり残るのは気分が良くないですが、しっかりと防衛本能として脳が機能している結果のようですね。

そのため挫折経験を多くしてきた人ほど、人生はマイナスばかりだと思うようになるのだと思います。

逆に、成功体験を多くしてきた人は、悪いことがあっても乗り越えてきた経験があり、そこから「人生はいいこともあれば悪いこともある」と感じることが多いのだと思います。


まとめ

挫折経験が多い人は、挫折した辛い記憶が脳に残りやすくて、そのためか人生の大半がマイナスだったように感じられてしまうのだと思います。

そのため、「人生にはマイナスなことがあってもいつかプラスになる」と考えることができている人は、成功体験を十分にしていて、挫折した経験があっても今は乗り越えることが出来ている人だと思われます。

人はそれぞれ育ってきた環境や生まれもった気質が異なりますから、同じ努力をしていても成功できる人と、失敗してしまう人がいると思います。

あなたが「人生いいこともあればマイナスなことがある」と前向きに生きることが出来ていても、どうしても成功にたどり着けない人もいます。

「私でもできたのだからあなたもできる」という励ましは、人によってはプレッシャーや幸せ自慢に感じられてしまうことがあるのです。

私も「この人は成功しているのに、できない私は欠陥品だ」や「あなたはめぐまれていたんですねよかったですね」と、どす黒い気持ちがぐるぐると渦巻いて、励ましてもらっているのに別の意味で涙が止まらなくなってしまうと思います。

鬱のひとに「頑張る」という言葉を使うのは、励ましにはなりにくいというのと同じで、言葉というのは難しいですね。


ここまで読んでいただきありがとうございました。
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