偏食突破大作戦2 ~実践Ⅰ 味付けや大きさを変える~
前回は、「幼児の偏食の理由」、そしてそれでも奮闘する「先生たちの思い」についてつぶやきました。
その中で、「幼児の偏食の理由」として、①味覚が未発達だから、②トラウマがあるから、③食べず嫌いだから、の3つを挙げました。
ひと口に「嫌い」と言っても、子供たちによってその度合いは様々です。
A:がんばったら食べられる
B:時間を掛けたり少量ずつだったりしたら食べられる
C:先生と交渉した分だけ食べる
D:先生が口元まで運ぶと食べる(自分からは食べない)
E:口の中で噛み続ける(飲み込まない)
F:食べない(口すら開けない)
G:拒否・隠ぺい(吐く、捨てる、床に転がして「落ちた(から食べない)」と言い張る、友達に食べてもらうなど)
この度合い、嫌いな食べ物があったとき、Aが最も理想的な姿で、Gに進むほど「がんばってほしいな~」という先生たちの思いが強くなります。
そして、できることならばGに至る前のD~Fの段階で、A~Cの段階に進めたらいいなと、手を変え品を変え様々な教育的テクニックを駆使していきます。
実践Ⅰ 味付けや大きさを変える
そんなテクニックの1つ目を紹介します。これは上記の理由①や③をもち、「嫌い」の度合いがB~Eの幼児に有効です。
とは言っても難しいことはありません。見出し通り、マヨネーズやドレッシングを使ったり、嫌いな食材を小さく切ったりするだけです。不思議なことに、大きさが変わると口に運ぶ幼児は多いです。「こんなに食べないといけないの?(嫌いなのに)」が、「これだけでいいの?(じゃあがんばれる)」という気持ちの変化があるように思います。
味付けについては、「やや濃いめ」がおすすめです。その食材の苦みや辛味を敏感に感じ取っているわけですから、それを打ち消してやればいいのです。
例えばピーマン。「無限ピーマン」や「永久ピーマン」で検索すると、いろいろなレシピが出てきます。つとむ先生が使うのはバター(オリーブオイルでも可)やめんつゆを使ったレシピですが、実際に作って食べてみるとピーマンの味はほぼしません(゚Д゚;) というかめんつゆ味です(笑)。でもいいんです。それで「食べられた!」という自信が付けば、徐々に薄味にしていけばいいんです。
他にも、細かく刻んでハンバーグやカレーに入れるなどありますが、味付けや大きさを変えることの効果は、ともすれば幼児自身が気付かないうちに食べている、というところにあります。それを後から知らされて、自信をもつ子と怒る子がいますので知らせ方には注意が必要ですが、「知らずに食べてる!な~んだ、食べられるじゃん!」とこちらは微笑ましい気持ちになってしまいます。
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