misato

しなやかでありたい

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最近の記事

なんとなく綴っていく日々

予定のない休みの日は、のんびりすると決めている 自室のローソファーに寝転がってぼんやり動画を見たり スマホの中に積まれた本をパラパラめくってみたり カフェごっこをしてみたり 更新されないSNSを暇さえあれば見てみたり それはそれで好きなのだけど なんだか少し勿体無い気もしてしまう今日この頃 前に友人が「あなたの書く文章をもっと読みたい」と言ってくれたのを ふと思い出したのでずっと更新してなかったnoteを開いてみることにしました 文章を読むのは好きだけど書く方がもっと好き

    • 遅すぎることはない

      フィンランドから帰国して、どうしようかと思いながら過ごす日々 こんなにのんびり過ごせることは人生にあまりないから 今はまぁいいか、と思う自分と 社会に出てはたらなくちゃ、と思う自分がいる 多分、本当は、前者でいたいんだと思う でもどうしても、日本、という国にいると後者であることを 求められているような気がしてしまって苦しい やりたいことがないわけではない、でも そうやって足踏みを続ける日々 そんなある日、母がピアノを習い始めた 音楽が大好きな母 幼少期はピアノの発表会に、

      • mustikkapiirakka

        フィンランドに暮らしている間、本当によくケーキを食べた。 ホストマザーが作ってくれたもの、買ってきてくれたもの。 職場の休憩中、仕事帰りのカフェ、友達とのティータイム、食後のデザート。いろんなところで私の前に現れて、私の心を癒してくれた。日本にいる時の倍以上の量、いや、それ以上のケーキを食べたのに体重が増えなかったのは、毎日頭を使って糖分を消費していたのでは、と考えています。 「疲れた時は甘いもの」 それは日本でもフィンランドでも一緒だった。 ケーキがあればデザートだ

        • 人は失敗する生き物だから

          フィンランドから帰国して間も無く3ヶ月。 1年間もフィンランドで暮らしていたのに、もう全部忘れそう。 というのは、さすがに言い過ぎかもしれないけれど。 でも、忘れたくないことほど忘れてしまうし、忘れたいことほど忘れられない。 それはフィンランドの出来事だけではなくて、日本でも同じ。 人間は失敗を繰り返さないために、脳がそういう風にできているらしい。 失敗、繰り返してもいいのにね、と思う自分と、やっぱり失敗をしたくないという自分がいる。恥ずかしいと思ってしまう。 フィンラ

        なんとなく綴っていく日々

          Olen Japanissa

           いつの間にか日本に帰ってきていました、間も無く帰国して3ヶ月になります。 時が経つのは本当に早くて、3ヶ月前はフィンランドにいたのが夢のようです。 「あれ、私、本当に行ってたのかな?」 なんて、不安になるほどに。 確かにフィンランドにいて、暮らした時間はあるのに、嘘みたいです。  帰国して、何をしているかというと、特に何もしていません。 帰国直後は興奮冷めやらぬ感じで意気揚々としていたのですが…… 今は、少し、苦しい時期にいます。 なんでだろう、と思った時、気づきました。

          Olen Japanissa

          onnellisuus

            始まる前は不安だらけだった今回の一人旅、まだ途中だけれど、行くと決めてよかったと思っています。  昨夜、念願のオーロラを見ることができました。  今日、サンタクロース村でサンタクロースとお話をしました。嬉しい出来事もありました。  詳しいことはまた後日書くのですが、今日、書きたいのは今の気持ちです。  ほんの少しの寂しさと、言葉への大きな不安を抱えて始まったこの旅。  けれど、旅が始まる前に時間を一緒に過ごしてくれた友人。ラップランドに行くと連絡をしたら時間を作

          onnellisuus

          makuuvaunu

          「電車に乗ったよ」、そう送った後、ホストマザーから帰ってきたのは「冒険の始まりだね」というメッセージでした。この旅をすると決めた時、私はホストマザーにいいました。 「この度は私にとって冒険なの」  そのことを覚えていてくれたんだな、と嬉しくなりました。  人生初の寝台列車、一つのお部屋に二段ベッドが一つ。誰かと相部屋だったらどうしようと緊張していましたが、私一人でした。金額的にも、多分一人だろうなと思ってはいたものの、確信が持てなかったので、ちょっとホッとしました。

          makuuvaunu

          yksin matkustaminen

           週末から、一週間ほど一人旅に出ます。憧れの寝台列車に乗って北へ向かいます。とてもワクワクするけれど、それと同じくらいドキドキしています。  なぜかというと、私の語学力です。海外にボランティア留学する、そう言うと人は口を揃えてこう言います、「英語話せるの?すごいね!」「私も英語が話せたらいいな」、と。いえいえいえ、それはただのイメージです。いや、実際、海外に渡航する人は英語でのコミュニケーションが可能な人が多いと思います。  ただ、例外もいます。それが私です。  私の英

          yksin matkustaminen

          Kotka

           今日、散歩をしていたら、空に大きな鳥を見つけました。鷲でした。フィンランド語で鷲はKotka、私の暮らす町と同じです。今日は私の暮らす町、Kotkaについて少しお話したいと思います。  Kotka(コトゥカ)はフィンランドの首都ヘルシンキより東に約130キロ、車で約2時間の場所にある町です。ちなみにロシアの国境までも車で約2時間あれば行けるそうです、高速道路には「Pietari(フィンランド語でサンクトペテルブルグ)」の表示もあります。人口は約5万人、面積は約950平方キ

          laskiaispulla

          「フィンランドの食べ物で何が一番好き?」と聞かれたら、私は「ラスキアイスプッラ(Laskiaispulla)」と答えるでしょう。この時期にしか食べられないラスキアイスプッラを、フィンランドにいる今は堪能したい、と、月に二回は食べている気がします。  ラスキアイスプッラとはイースター(復活祭)の時期に食べられる期間限定の伝統的なフィンランドのスイーツです。一月から二月いっぱいくらい食べられるのではないかと思います、もちろん、お店によりますが。今年、私が最初にラスキアイスプッラ

          laskiaispulla

          talvi

           冬に生まれたこともあってか、日本にいる頃から冬が一番好きでした。  寒い寒い、と文句を言いながらも、初めて息が白くなった日はそれが嬉しくて仕方がなくて。朝焼けの優しい色の中に溶ける白い息がとても好きです。  私がフィンランドに到着したのは6月、みんなが口を揃えて「最高」という夏でした。そして夏が終わり始めると、みんなは口を揃えて言いました。 「11月は最悪だよ……」、と。  一年の中でも日照時間が短く、かつ色づいていた木々の葉は落ち、気温は下がるものの雪ではなく雨が

          Tunteeni

          「私が日本にいなくても誰も困らないよね」  なんとなく、胸の中にあった言葉を文字に乗せたら、悲しくなって寂しくなって、帰りのバスの中で大泣きをしてしまいました。  時々、寂しくて寂しくて仕方のない時があります。それは突然やってきて、知らぬ間に去っていってしまうのですが……その思いに気付いた時、その思いを言葉にすると、途端に寂しさが込み上げてきて、どうしようもなくなります。  その度に思います、思いを言葉にのせるということは、思いに命を与えることなんだなと。昔から言葉は生

          Tunteeni

          Ota kuppi teetä

           先日、胃腸風邪を引きました。フィンランドに来て一番の大病でした。今までは生理だったり、偏頭痛、ちょっとした喉の痛みなどでお仕事をお休みしたこともあったのですが……今回は本当に辛かったです。そもそも、胃腸風邪なのかノロウィルスなのかもよく分かってないんですが、とりあえず薬も飲まず自力で治した自分の身体に感謝しています。母、丈夫に生んでくれて本当にありがとう。そう、病院にも行ってないので(コロナ禍もあって)本当はなんだったのかもよくわかってないのですが、仕事先で嘔吐の処理をした

          Ota kuppi teetä

          -20 astetta

          フィンランドに来て変わったこと、それは寒さに対する耐性だと思います。 最近はもうずっと氷点下です、時々0度を超える日もありますが、それはちょっと困ります。なぜかというと雪や氷が溶け出して、地面の状況が悪くなるから。さらにそこから少し気温が下がると、またすぐ凍り出します。そして地面はツルツルに。本当によく滑るんです、氷の上って。12月中旬、凍結した路面で転倒、大きな怪我はありませんでしたが翌日、鞭打ちになってました。びっくりした。 さて、そんな寒い日々、どうやって過ごしてい

          -20 astetta

          Hyvää uutta vuotta 2022

          あけましておめでとうございます、今年もどうぞよろしくお願いします。 相変わらず慌ただしい毎日です、ページを飛ばしながら本を読んでいるようです。でも1ページ1ページに何か出来事があって、本当は忘れちゃいけない、飛ばしちゃいけないことなんだということを、意識しながら日々を重ねたいと思っています。簡単そうで意外と難しいのだけれど。 フィンランドで初めての年越しを体験しました。年越しの前にクリスマスのお話をしたいところですが、記憶の新しいうちに書いておきたいと思います。 フィンラ

          Hyvää uutta vuotta 2022

          月はフィンランド語で「kuu」って言います。

           突然何の話、って思うかな。フィンランドに来る前から「月」は「kuu」だという事は知っていたんだけど、こちらに来てから新しい発見がありました。  今は9月。「9月」はフィンランド語で「Syyskuu」です。気付いたかな、日本語でもフィンランド語でも「月」がくっついているんです。こんなに遠く離れて、言葉の全然違うのに月の名前に「月」が隠れているっていう共通点が、なんだかとても嬉しく感じました。だからといって「Syys」が「9」なのかというとそういうわけではありません。「Syy

          月はフィンランド語で「kuu」って言います。