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-20 astetta

フィンランドに来て変わったこと、それは寒さに対する耐性だと思います。

最近はもうずっと氷点下です、時々0度を超える日もありますが、それはちょっと困ります。なぜかというと雪や氷が溶け出して、地面の状況が悪くなるから。さらにそこから少し気温が下がると、またすぐ凍り出します。そして地面はツルツルに。本当によく滑るんです、氷の上って。12月中旬、凍結した路面で転倒、大きな怪我はありませんでしたが翌日、鞭打ちになってました。びっくりした。

さて、そんな寒い日々、どうやって過ごしているの?寒すぎない?とよく聞かれますが、もちろん寒いです。

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これはマイナス10度予想の日の格好です。私は仕事柄外で過ごす時間が長いので、厚着な方だと思います。冷えにも弱いので。この日の上半身はウールのインナー、長袖Tシャツ、フリース、アウター、下半身はウールのレギンス、デニム、アウトサイドパンツを着用。小物はニット帽、手袋2枚重ね、マフラー。ちなみに足元はシルクの靴下、普通の靴下、ニットの靴下にウィンターブーツです。(ブーツはホストマザーに借りているもの、スパイクがついていて氷の日も滑りにくく成ります。転倒した次の日にこれを履いたほうがいいと言われちゃいました)手袋2枚重ねは1枚目は薄手のもの、2枚目は厚手の……スキー用みたいなものを着用しています。

これだけ着てると寒くない。どちらかというと歩いていると暑くなる時もあります。ただ、一定時間外に立っているだけだと、どんどん体温は下がっていきます。現地の人たちを見ていると、これよりもまだ薄着。なんとなくだけれど、フィンランドの人は基礎代謝が高いのか手足が温かい気がします。サウナ効果もあると思うのだけれど、フィンランドの人たちは体を動かすのも好きです。最初の頃は「今から歩きに行かない?」と誘われて驚いたのですが、誰かと会う=出かける、お茶をする、というイメージが強い日本ですが、フィンランドの人は誰かと会う=歩きに行く、というのも一般的なよう。大きな公園まで車で行って待ち合わせて、そこから一緒に歩くということもあるみたいです。

ちなみに室内は温かいので、とても薄着です。ホストファザーは常に半袖です。

マイナス20度にもなると、マスクやマフラーの口元から漏れ出した息で前髪やまつ毛が凍ります。あと鼻の穴の入り口が凍ります。空気に触れている部分、主に鼻先や頬はめちゃくちゃ痛いです。手袋を外せば一瞬で熱が奪われるし、ニット帽なしだと頭皮が痛いです。あと、吐いた息に含まれる水分でマフラーが凍ります、こうなると不快ですが外すと首が凍るので外せません。困ったものです。あと、大きく息を吸うと肺が痛いです。

でも、朝日はキラキラしているし、星は瞬いているし、吐く息がどこまでも伸びていくし、本当に美しいです。

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冬になってからは日本から持ってきた服はほとんど着ていません、インナーくらい。こちらで購入した服を着ています。現地で買ったアウター、最強です。私は北欧初のブランドのものを着ているのですが、撥水加工はもちろん、発熱効果もあるので時によっては氷点下でも暑い、と感じることがあるくらいです。現地で暮らすなら現地のものを購入するのが、やっぱり一番暮らしやすいんだなぁとしみじみ思いました……。

そうそう、マイナス20度になったら試したかったことがありました。それは、濡らしたタオルを外で振り回したら凍るのかどうか。試しました。タオルではなく手拭いで試したところ、5分もせずに凍りました。写真は撮り忘れたので、再挑戦したいと思います。今度は厚手のタオルで試したいです。カチコチ。

コートについているキーホルダーはリフレクター、暗い時間が長い、又本当に暗いので(日本と違って街灯も少なめです)冬場の必須アイテムです。私は正面のファスナーとポケット左右、カバンに2個、それから右腕、合計6個つけています。つけすぎと言われそうですが、こちらの人はそんなこと言わないし、つけていた方が身が守れるので、気にせずつけています。

寒い日のことを少し話ましたが……天気予報がマイナス4度だ、と言っていても、風が吹けば体感はマイナス20度まで下がる時もあるし、予報がマイナス10度でも風がなければ寒くないと感じる時もあります。今日は1度でしたが寒かったです。

明日の天気予報は曇り時々晴れ、最高気温がマイナス2度、最低気温がマイナス10度、さてどんなもんかな。


Kiitos, Näkemiin !

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