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Kotka

 今日、散歩をしていたら、空に大きな鳥を見つけました。鷲でした。フィンランド語で鷲はKotka、私の暮らす町と同じです。今日は私の暮らす町、Kotkaについて少しお話したいと思います。

 Kotka(コトゥカ)はフィンランドの首都ヘルシンキより東に約130キロ、車で約2時間の場所にある町です。ちなみにロシアの国境までも車で約2時間あれば行けるそうです、高速道路には「Pietari(フィンランド語でサンクトペテルブルグ)」の表示もあります。人口は約5万人、面積は約950平方キロメートルです。面積に関してはピンと来なかったので調べてみたのですが、日本でいう新潟県魚沼市と同じくらいでした。それでもやっぱり、ピンと来ませんでした。

 Keskusta(ケスクスタ、中心街、英語でいうdowntown)であるKotkansaari(コトゥカンサーリ)が一番栄えてるのですが…日本、私が暮らしていた町と比べると小さいです。フィンランドに来てすぐの頃は、正直、これが中心部か……と思う程でした。ヘルシンキのイメージが強い私は、最初の頃は物足りず、ヘルシンキに行きたいとずっと思っていましたが、今ではコトゥカがちょうど良いかも、と思うくらいに心地良い町です。もちろん、ヘルシンキも大好きなので遊びに行きます。

 コトゥカはコトゥカンサーリが町の中心(位置的な意味ではなく役割的な意味で)になるのですが、サーリとはフィンランド語で「島」、そう、コトゥカは海に面した港町なのです。海沿いにはたくさんの小さな島があり、橋でつながっていたり、中には船でないと渡れない島もあります。そんなこともあってか、船の所有率が高めなのでは、と思っています。私の前のホストファミリーは仕事柄もあって船を所持していましたし、今のホストファミリーの家は海沿いなのですが、近所にはたくさんの船が置いてあります。外洋ではなく湾なので海はいつも穏やかで、冬には凍ってしまいます。

 そう、これはホストファザーから聞いたのですが、フィンランドの海には潮の満ち引きがないそうです、不思議……。

 話を戻します、海はもちろん美しいのですが、コトゥカには公園もたくさんあります。夏は緑がきらめいて、冬には雪が真っ白な世界を作ります。季節を問わず、コトゥカの人たちはウォーキングを楽しんでいます。これはまた別の機会に書きたいな、と思うのですが、フィンランドに来て私は歩くのが大好きになりました。

 歩きながら撮った写真たちはこちら。空が多いです。フィンランドに来て「空が広いな」って最初は思っていたのですが、違うんですよね。日本の空が「狭い」んですよね。だって、空の大きさなんて変わらないはずだから。そんな当たり前のことにも、フィンランドに来なければ気づかなかったかもしれません。

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 通勤路です、こんな緑がたくさんの道が多いです、そして歩道が広い。さらに、人がいない。人とほぼすれ違いません。最初は人がいなさすぎて不安になりました。

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 コトゥカンサーリにある港、たくさんの船が停まっています。ちなみに冬は海が凍ってしまい、船が傷んでしまうので、別の場所に移しています。仕事用ではなく、趣味の船のようです。すごい趣味です。

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 コトゥカンサーリに続く橋から見た海と太陽、日本より太陽が大きい気がします。これは気のせいではなく、絶対そうだと思っています。見てほしい。

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 通勤路にある池、海が近いので川や池、湖も多いです。これは凍る少し前、凪いでいて鏡のように綺麗でした。

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 職場の裏にある森、森を散歩する人も多いです。幼稚園の子どもたちとも、よく森に行きます。こんなに足場が悪いのに、と思う場所や、割と長時間でも子どもたちはへっちゃらで歩いています。夏には森の中にベリーがたくさんなるので、お散歩の途中にはそれをつまみ食いします。美味しいです。

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 ケスクスタの大通りは大きな銀杏が植わっています。上は夏の終わり、下は秋の終わり。とても綺麗です。冬にはこの木々にヒンメリを模したライトアップがされています。(ヒンメリはフィンランドの伝統工芸です)

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 お家の庭先に遊びに来たリス。うさぎも見ました。あと、日記を書いている時に窓をコンコンされたので覗いてみたら小鳥だった、なんてこともありました。自然が本当に近いです。

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 コトゥカのおすすめカフェ3選、どこもパンやケーキがとっても美味しいです。週一でどこかのカフェに行っています。まだ行けてないカフェもあるので、行きたい……カフェのお話も書きたい……ちなみにlasikiaispulla、前の記事では月2回、と書きましたが嘘です。週に2回は食べてました。

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 ここに写っている木より向こう側は海です。一見川のようですが海、だそうです。海が凍っていくのはとても不思議でした。寒い時期だと海の上を歩いて対岸まで行けるそうです。私は少しだけ歩きました。ちなみに冬場は海の上を歩いていて、の事故が多いそうです。

 決して大きくはない町、知り合いの知り合いは知り合い、みたいな町です。でも、知らない人が笑顔で声をかけてくれたり、困っていたら助けてくれたり、そんな人との距離がなんだか優しい町だな、と思っています。コトゥカだから経験できること、本当のフィンランドっぽさ、ってここにあるのかもしれないなぁ、なんて思うこともあります。

 春が来て、次の夏が来たら帰国、そう思うと寂しくて仕方ないのですが、今だから楽しめる時間を、大切に過ごしたいな、と思います。

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