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思い出の茨城ドライブ つくば編

この記事は、2021年12月1日時点の内容です。

 抜けるような青空! 男子3人の休日は、話題のコンフォタブルSUV「カローラ クロス」でつくばを走ります。精悍さと落ち着きを感じるダークブルーが日差しに映えてカッコいい!


筑波の青い山並みと風わたる丘

A|平沢官衙遺跡歴史ひろば

茨城県つくば市平沢353
駐車場:35台

 広々とした芝生の丘は「平沢官衙遺跡歴史ひろば」です。今から千年以上前、奈良・平安時代の筑波郡の役所跡と言われています。昭和50年の発掘調査で重要な遺跡であることが判明し、3棟の建物を復元して古代空間を再現しました。思う存分駆け回れる緑の大地は、お子さま連れのご家族にも人気のスポット。近くにはつくば市を代表する桜の名所「北条大池」もあります。

ここでは一般の遺跡では見られない大型の倉庫跡が発見され、「校倉(あぜくら)」「土倉」「板倉」の3棟が復元されている

B|つくばワイナリー

茨城県つくば市北条字古城1162-8
駐車場:10台

 そこからほんの1キロほど、周囲をぶどう畑に囲まれた丘の上に「つくばワイナリー」があります。山と空が見渡せて、なんと気持ちの良いところでしょう! 筑波おろしと海からの風が出会うこの場所で、ここでしかできないワインがつくられています。

茨城らしい特色あるワインが並ぶ店内

 目の前の畑では「富士の夢」という開業当時からのメイン品種を栽培しています。頂いた実を一粒口に入れてみると、あまりの甘さにびっくり!この濃厚な味と成分からおいしいワインはつくられます。「つくばワイナリー」ではこの地の風土に適した5品種を栽培し、醸造まで一貫して敷地内で行っているのだとか。

縦横に風が吹くこの環境がぶどう栽培に適している。世界的に話題の品種「マルスラン」をいち早く取り入れ話題にもなった


出来上がったワインは都内の専門店などでも高い評価を得ています。ショップでは試飲ができますので、運転されない方はぜひお試しください。

メイン品種「富士の夢」を樽で熟成させた「つくばルージュ」は、まろやかな酸味とほのかなバニラの香りが魅力

昭和の和洋折衷邸宅と古民家リノべカフェ&ショップ

C|矢中の杜

茨城県つくば市北条94-1
駐車場:北条商店街共用駐車場20台(無料)

 「矢中の杜」は北条出身の実業家 矢中龍次郎が、故郷に錦を飾る思いで昭和13年から28年にかけて建てた邸宅。入り口はさほど広くありませんが、奥へと続く敷地には生活の場である本館、上流階級の人々を迎賓するための別館、趣向をこらした庭園が残されています。

趣のある石の階段は「矢中の杜」本館、表玄関へのアプローチ(※通常はクルマの乗り入れ不可)

 和洋折衷の様式を取り入れた豪邸、至る所に通気口が設けられ、他にも当時としてはめずらしい設備が随所に見られます。40年も放置されていた時期があったにも関わらず、さほど劣化せず、戸や襖の絵も鮮やかに残っているのは、建材の研究家でもあった故 矢中氏の面目躍如といったところでしょう。

1階でも眺めの良い本館居室

 タンスの中には当時の衣類もそのままに残されており、書斎にはつい先ほどまで書き物をしていたような気配が。まだまだ在り続けようとしている邸宅の意思のようなものを感じ、後の世まで伝えたい価値を感じる建物でした。

別館迎賓棟の食堂は、襖絵や家具、ゴブラン織のテーブルクロスなどすべてに豪華なしつらえ。照明の周りに換気のための開口があり、余分な湿気を排出して建物を長持ちさせるために役立っている

D|ナチュカフェ

茨城県つくば市吉瀬533-1
駐車場:30台

 次はお楽しみのランチタイムです。地元でもおいしいと評判の自然派カフェへ。

本格フレンチの技術で作るカフェランチ。野菜も多く使われ、季節の食材を最小限の調味料で仕上げるやさしい味わいに女性客からの支持が厚い


 フレンチのシェフを目指してフランスに修行に出たという「ナチュカフェ」の店主。数年間の滞在中に農家レストランで働いた際に、季節の食材を使って、もっと気軽な定食屋さんのようなスタイルでいきたいと考えるようになったそう。高級食材の感動よりも、調味料も最小限でシンプルに。友達と楽しい時間を過ごせるような、そんなイメージを表現したのがこのお店です。

窓の外には「ナチュカフェ」の畑と庭が

 古い建物を自分たちでリノベーション。調理中に隣りの畑から野菜やハーブを調達してくるナチュラルなスタイルです。調理の技術は本格的なので、どれをいただいても期待を裏切りません。特に魚料理は魚屋さん情報を元に一括仕入れし、その時期のおいしいものを価格以上のボリュームで提供しています。この日の魚は、マトウ鯛のムニエルガーリックバターソース。皮目はパリッ、中はふんわり。優しい味付けが素材の味を引き立てていました。

「キッシュプレートランチ」。ベーコンときのこのキッシュ、サラダ、副菜、ミニサンドイッチがワンプレートに。 ランチメニューはほかに、肉や魚がメインの「ワンプレートランチ」数種類と「お子様プレートランチ」(10歳以下の方)がある
デザートは日替わりが5種類ほどで、写真は「コーヒーの生チョコタルト」

 午後も古民家を活用したユニークなスポットへ。農家の原風景がそのままの場所に商業施設が集まっている「つくば文化郷」から、3軒のお店をご紹介しましょう。

「つくば文化郷」は筑波地方に根付く農家の家。門の中にはいくつもの建物があり、それらを保存しながら商業施設として活用されている

E|手乃音

茨城県つくば市吉瀬1679-1(つくば文化郷内)
駐車場:つくば文化郷駐車場30台

 まずは国内の職人さんや作家さんの手仕事による生活用品を扱っている「手乃音」

蔵を改装した「手乃音」店内は、天窓から自然光が降り注ぎギャラリーのような趣

 陶器や漆器などの器類がメインですが、種から栽培し制作したほうきや、木工品なども多く並んでいます。いずれも伝統的なものですが、洗練されたセレクトで現代生活にも取り入れやすい温かみのあるものばかり。使い方やお手入れ法など、たいせつに長く使うためのコツも教えてもらえます。

目を引く端正な佇まいは、長嶺憲幸作の笠間焼「真鍮急須」

F|家貨屋 kakaya

茨城県つくば市吉瀬1679-1(つくば文化郷内)
駐車場:つくば文化郷駐車場30台

 「kakaya」は東京・群馬・茨城をメインに数多くの人気マーケットを主催していて、こちらはその実店舗。築160年以上という落ち着いた雰囲気の中に、世界各国から集められたアンティークなど、味のある雑貨が所狭しと並び、見ているだけでも楽しいお店です。じっくりと掘り出し物を見つけてみましょう。

「kakaya」の店舗は築160年以上の広々とした日本家屋。古いものが醸し出すやさしい空気に満ちている
和食器や衣類などゾーンごとにディスプレイ

G|珈琲屋まめは

茨城県つくば市吉瀬1679-1(つくば文化郷内)
駐車場:つくば文化郷駐車場30台

 「つくば文化郷」の再生当初からある「珈琲屋まめは」は納屋を改修してつくられた静かな喫茶室。店内は一人でのんびりしたくなる落ち着いた雰囲気です。

白壁と梁のコントラストが美しい「まめは」店内

 トップクラスの豆で淹れる定番のブレンドは3種類。ストレートは味の変化を楽しめるよう、季節ごとに仕入れる豆の品種を変えています。コーヒーのお供には和菓子を。毎日開店前に仕入れる季節の菓子で、ほっとひと息の“珈琲タイム”が楽しめます。

「珈琲屋まめは」の「青もみじブレンド」(550円)は和菓子にも合う爽やかな酸味とコク

 爽やかな風が吹く筑波山麓へ、皆さんもぜひお出かけしてみてください。

撮影協力:つくばワイナリー

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