「こんなはした金、すぐ払ったるわい!」と叫び、認知症のおばあちゃんに万札を投げつけたおじちゃんの話
私には認知症のおばあちゃんがいます。
おばあちゃんは施設で暮らし始めて、もう数年が経ちました。
そんなおばあちゃんには子供が2人います。
1人は私のお父さん。もう1人は、お父さんより7つ上のお姉さんです。
このお姉さんの旦那、私からみればおじちゃん。
そのおじちゃんが、1年前、認知症のおばあちゃんに万札を投げつけました。
おじちゃんはいつも私達姉妹に誕生日プレゼントを買ってくれたり、旅行に連れて行ってくれたり、とても優しいです。普段は。
だからおばあちゃん何やらかしたんや?!と、最初は思ったわけです。
しかしその後、とんでもない事実が発覚しました。
事件当日から遡ること4年
おばあちゃんに認知症の症状が出始めました。
この頃、おばあちゃんは一人暮らし。
おじちゃんの家からも、私達の家からも車で30分ほどの場所に住んでいました。
おばあちゃんに症状が出始めて、はじめにおばあちゃんの身の回りの手続きをしたのは、私のお母さんでした。
前回「一人暮らしで認知症のおばあちゃんが施設に入るまでの話」で書いているのですが、
この頃は、おばあちゃんに色んな症状が出始めた時期でした。となると、様々なサポートが必要になってくるわけで。
できる限りおばあちゃんのサポートを、家族でしようと思っても、現実はそう上手くいかず。
私のお母さんはパートの仕事が週5日ほどあったので、突然おばあちゃんの要件が発生しても行けない、という日が出てきました。
必然的に近くに住んでいるお父さんの姉夫婦(お札を投げつけたおじちゃんおばちゃん)が、おばあちゃんの用事をするようになりました。
これが全ての始まりだったのです。
おばあちゃんのサポートを舐めていたおじちゃんとおばちゃん
さて、おじちゃんとおばちゃんが、おばあちゃんのサポートをするようになりました。
おじちゃんはすでに定年退職済み、おばちゃんはパート退職済みのご身分。
なのでほぼ毎日のように、おばあちゃんの施設に足を運んでいました。
しかしその数ヶ月後、私のお母さんのLINEに、おばちゃんから怒涛の怒りメッセージが送られてくることになったのです。
結論を言うと、おばあちゃんとおじちゃんは、おばあちゃんのサポートを舐めてました。
自分の思い描いていた理想と現実とがかけ離れすぎていたので、ストレスが溜まりまくっていたのです。
ストレスを私の母にぶつけました。
その結果が、怒りメッセージです。
「あんたが面倒みればいいのに!」
「なんでアタシばっかり!」と
お母さんに怒りのラインを毎日送ってきました。
突然来なくなった怒りLINE
そんなある日、突然おばちゃんからの怒りのメッセージがパタリと無くなりました。
どうしたんやろ?
おばちゃんもおじちゃんも慣れてきたのかな?と思いました。
お母さんも同じく、深くは考えていなくて、最近ラインが来ないから楽になったわ〜と言っていました。
実は、この頃からある事件がすでに始まっていたのです。
おじちゃんとおばちゃんが、おばあちゃんの○○を○○していた
結論から言います。
おじちゃんとおばちゃんは、おばあちゃんのお金を横領していたんです。
それもかなりの額。何百万という金額です。
通帳を見せてくれないおじちゃん夫婦
おじちゃんたちの怪しい行動は、前からありました。
以前、おばあちゃんが施設に入るとき、貴重品等は施設に持って行けないので、家族が管理することになった時でした。
おばあちゃんの通帳などの貴重品は、おじちゃん夫婦が預かることになったんです。
ある日、私の父がおばあちゃんちの自治会費を手渡しから引き落としに変更したいと言い出しました。
その時通帳が必要になり、おじちゃんとおばちゃんに貸してほしいとお願いしました。
しかし、「またこんど持ってくる」「今は見せられない」など、おかしな回答をするおじちゃん。
きっと通帳を持ってくるのが面倒なんだ
年寄りだから引き落としより手渡しの方が安心できるんだ
こんな返事をされても、まだ私たち家族はこう思っていたのです。
まさかあのおじちゃんとおばちゃんが、おばあちゃんのお金を使い込んでいるなんて、微塵も思っていませんでした。
横領がバレたおじちゃん、おばあちゃんに万札投げつける
色々と理由をつけて通帳を持ってこなかったおじちゃん。
しかし、ついに私のお父さんとお母さんが、もしかして通帳見せられへん事情があるとか…?と、気づき始めます。
そして問い詰めた結果、なんと毎回何万単位でおばあちゃんの口座から引き落とされていたのです。
これはいかんと思った父は、急いでおばあちゃんに事情を話し(この時おばあちゃんは、そこまで認知症は進んでいなかったので、話しの理解はできる)、家族会議が開かれることに。
そこでブチギレるおばあちゃん。
すると、おじちゃんはいきなり立ち上がり、財布から万札を何枚か掴みました。
そして「こんなはした金、すぐ払ったるわい!」と言いながら、おばあちゃんに万札を投げつけたのです。
そして続けて、「面倒みたってるんやから、お小遣い程度もらってるんやろが!」と言い放つおじちゃん。
通帳の行方
結局それ以降も、通帳はおろか、残高すらおじちゃんとおばちゃん以外は知りません。
もう返ってくることも、私たちが残高を知ることも無いでしょう。
身内のお金のやり取りがいちばん怖い
今回身をもって知ったのは、身内のお金のやり取りがいちばん怖いということでした。
通帳を預けた結果、こんなことになってしまうなんて。誰が想像できたでしょうか。
皆さんもお気をつけください。
お金を管理してもらう場合は、使われると思って託すほうがいいのかもしれませんね…。
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