「さようなら、バイバイよ。」の謎
故・北杜夫大先生の小説に出てくる、キタ・モリオという名の三文作家の口癖、
「さようなら、バイバイよ。」
が子どもの頃から大好きで、腹を抱えてゲラゲラ笑っていた身としては極めて貴重な発見が、このほどあった。
それは、映画『007/ダイヤモンドは永遠に』(1971年、英米。ショーン・コネリー他)が、たまたまテレビで放送されていたのを見たときのことだ。
ジェームズ・ボンドと行動を共にしたためさんざん危険な目に遭ったボンド・ガールの人が、
「あなたにこれ以上つき合わされるのはごめんだ