漫画みたいな毎日。「見た目は、4歳。中身は、JK17歳のプライド。」
末娘4歳・でも実はJK17歳ではないだろうか、と思う今日この頃である。
先日、久々に訪れた生き物系の科学館で、スタッフの方が声を掛けてくださり、「みんな大きくなったねぇ。」と目を細めてくださっていた。
そのスタッフの方と子どもたちがそれぞれ会話していたので、私は科学館に置かれているチラシなどを見て、何か面白い講座や情報がないだろうかとチェックしていた。
その後も、水槽の魚に餌やりをしたり、魚の稚魚を観たり、蝉取りをするなどしていると、末娘が不満気な表情で私の所にやってきた。
「〇〇さんに、〈赤ちゃん〉って言われた。」
怒っている、とか、悲しんでいる、とかいった感じではなく、〈異を唱える〉というのが一番近い様子だった。
「私は、赤ちゃんじゃない。」
そう、彼女は赤ちゃんではない。
年齢的には4歳であることは間違いないのだが、ふとした瞬間にもっと年齢を重ねているのでは?と思う表情や発言が日々の中に見られる。
会話の文脈がわからないので、スタッフの方がどういった意味で「赤ちゃん」と言ったのかは不明だが、末娘の中では納得が行かなかったのだろう。
女子のプライドの高さを侮ってはならない。
末娘は見た目は4歳だが、中身はJK17歳である。
「赤ちゃん」扱いされたことは、なんとなく軽んじられた気持ちになったのではないかと推測する。
その日以来、やたらと、
「赤ちゃんじゃないから。」
「もう赤ちゃんじゃないから、〇〇は使わない。」
「私は、赤ちゃんじゃない!!!」
を連呼している。
母としては、まぁ、そんなに急いで大きくならなくてもいいのにねぇ・・・と笑ってしまうのだが、そんな彼女のプライドも可愛らしいなと思う。
そんな彼女は、実は「赤ちゃん」が苦手である。
末っ子であり、自分より小さい人に接する機会はそう多くはない。
「赤ちゃんはすぐ泣くし、うるさいし、なんでも口にいれちゃうからイヤ。」とのこと。
あなたもそんな赤ちゃんの一人でしたが。あ、でも、あまり泣いたり、グズグズしないタイプだったな。
「だからね、もし自分に赤ちゃんが生まれたら、長男と二男に面倒見てもらおうと思って♪」
・・・ちゃっかりしている。
しかし、その選択肢はなかなか良い感じだと思う。
兄たちは赤ちゃんが好きだ。
生まれた末娘をあやし、抱っこし、おむつを替え、今でも「赤ちゃんってかわいいよねぇ。」と他所の赤ちゃんを嬉しそうに見つめている。
それを聞いた長男に「何言ってんだ?自分で見ろよ!」と言われていたが、なんだかんだ面倒を見てくれるのが長男である。
「え~?どんな赤ちゃんかなぁ。」という二男は、幼稚園でも赤ちゃんたちに寛容である。
彼らはきっと、よいベビーシッターになってくれるであろう。
今は「赤ちゃん嫌い。」と言っている末娘だが、将来どう感じるのか楽しみだ。誰にも預けないくらい、べったべたに可愛がる可能性もある。
何を隠そう、「子ども嫌い」の私が保育士になったのだから、人生ってわからないものだと思う。
「私は、赤ちゃんじゃない!」と主張する我が子の姿を目を細めて眺めるお母さんになったりするのかもしれない。
そんな日が来たら、またそれはそれで、いいよね。
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