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読書記録: 隷属なき道

Rutger Bregmanによる、未来の働き方、経済についての提言書。
この本の中で描かれる、「必要最低限の文化的な生活」を維持することが根源的な目的となるこれまでの「労働」、また、その生活基盤を失う(=生活保護のお世話になる)恐怖に支えられた「望まない労働への従事」から脱却できる未来を、私は応援したい。

もっというと、私は、現在の生活保護がサポートするようなレベルの「必要最低限」ではなく、「標準的な、ある程度の選択肢を持った衣食住レベルを維持し、娯楽を含めた文化的消費、また未来への標準的な蓄えができる」ことを「必要最低限の文化的な生活」と定義したいと思った。
数万円の「サポート」ではない、まともな金額を配分するものを求めていきたいところ。

しかし、気になるのは、私が信頼する思想家や有識者の人の中には、ベーシックインカムを支持する人が多いものの、一部、危険視している人もあることだ。
信頼しているだけに、無視できない。
ベーシックインカムの何が彼らの危機意識を刺激しているのかもう少し調べてみたいところ。

特に、「竹中平蔵が導入を謳うベーシックインカム」という一文を見た時には、私もちょっと一抹の不安を感じる。
「ベーシックインカム」と一言で言っても、色々なシナリオがあるような気もする。

というわけで、この書は、「私のベーシックインカム論」を築くために開けた最初のドアのようなものだ。
今後、もう少し、この「ベーシックインカム」というアイディアについて、色々な人の意見を聞いてみたいと思う次第だ。

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