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2021年3月の記事一覧

「正解」の安心と苛立ちと悩み。

「正解」の安心と苛立ちと悩み。

 専門職であれば必ず経験したことがあると思うんですよね、この問題。
 例えば、フォトグラファーである僕においてはこんなこと。
「佐久間さんってフォトグラファーなんですよね。私もカメラ好きなんです。」
 写真とカメラを同義で語るパターンですね。
 『「写真」はカメラによって映された「イメージ(像)」』
 『「カメラ」は写真を作るための「機械」』
 です。

 最近気になるのが、「マーケティング」とい

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笑顔だけが「いい写真」か。

笑顔だけが「いい写真」か。

 フォトグラファー・佐久間ナオヒトです。
 今日は僕が駆け出しのフォトグラファーだった頃の話です。
 もう10年以上前の話なのですが、これはいつの時代にも変わらないことだと思うので書いてみたいと思います。
 
 仕事上の写真に限定していうと、「いい写真」とは「必要に応じられる写真」のことだと思います。

 その企業は毎年株主向けに、年次報告書を作成していて、その報告書用の社長のポートレート撮影をご

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その「できる」、本当にできる?

その「できる」、本当にできる?

 今日の話はフリーランスになりたて、もしくは、なろうと考えている人には真剣に考えてもらいたいことです。

 大人になれば、ゆで卵でも、インスタントラーメンでも、サラダでも、自分が食べるものを何かしら一つは用意できるはずです。

 プライベートにおいてこれを「料理ができる」と言っていいかどうかはそれぞれの基準があると思いますが、もしこれが仕事上の会話であるなら、「できる」と答えていいでしょうか。

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「再現性」の重要性

「再現性」の重要性

 前回も少し話をしましたがプロとアマチュアでは何が違うかというと「再現性」というスキルにおいてだと思います。

 では何を「再現」するのでしょうか。

 「写真を作る」には簡単にいうと一人で作り上げるタイプとチームワークを必要とするタイプとがあります。そして仕事のほとんどは後者です。

 その際まず、打ち合わせ」とうプロセスを必ず経ます。
 「打ち合わせ」とは言い換えるなら、自分の頭の中を相手に理

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「撮影」とは「時間」との戦い

「撮影」とは「時間」との戦い

 インスタグラムなどでアマチュアの方の写真に沢山の「いいね」がついて、機材も手軽に入手・使用できる時代に、「プロとアマチュアの違いってなんですか?」っていう質問を時々見かけたりしますが、僕の回答としては、「再現性」(ネイチャーやスポーツの分野においても)であり、その中には「時間との戦い方」の違いがると思います。

 「人はいつか死ぬ」的な年単位ことから「陸上100m走」みたいなコンマ数秒の世界まで

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