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ポートレートを撮る

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なぜポートレートを撮るのか、ポートレートを撮るとはどういうことなのかを、最新写真集「nana」を通して話していきます。
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2020年9月の記事一覧

コンセプトの落とし込み方

コンセプトの落とし込み方

 ・「大切な人」
 ・「東京の原風景」
 ・「時間を超えてみているもの・こと」

 最新作「nana」のコンセプトをこんな風になんとなく意識し出した頃から、早速撮影を開始した。(前回の記事)

 元々40歳をきっかけに「これまでの自分の歩みを振り返りたい」と感じていたことがベースになっているんだけど、

 ・「大切な人」=恋心
 ・「東京の原風景」=中央線の風景

 と置き換えて、振り返る気持ちを

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作品の作り方

作品の作り方

 僕の最新作にして、三冊目の写真集となった作品「nana」を通して、作品の作り方の一例をご紹介します。何かの参考になってくれると嬉しいです。

 とはいえ、実は大したことがないんです。

 きっかけといえば、僕が40歳になった時に、一度自分の振り返りをしてみたいと思ったことくらい。でもその意識だけは頭の片隅にありつつも、何を撮影してどう表現していいかは分からないままでした。

 そんな時、何に使う

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準備が8割

 僕が何かに取り掛かる時に呪文のように唱えるのがこれ。
 物事がうまくいくかどうかは、準備の段階で8割方決まってしまうという事です。

 アシスタント時代に先輩が言ってた言葉なんですけど、これ本当にその通りだと思います。

 例えば、
 成果物の良し悪しは、撮影の時点で8割決まります。
 撮影の良し悪しは、準備の時点で8割決まります。
 撮影の準備の良し悪しは、打ち合わせの時点で8割決まります。

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僕らは魔法が使える

 ホイミ、バルス、エクスペクト・パトローナムなどなど、有名な魔法や呪文が沢山ありますが、実は僕も使えるんです。

 自分の手を使わずにものを動かしたり、体力を回復したり、気力をアップしたり、敵を攻撃して倒す、なんていうのが魔法の代名詞かなぁって思うんですが皆さんはどうでしょうか。

 あ、ちなみに僕の想像できる魔法とは、ドラクエI〜Ⅴくらいまでとハリーポッターと、にわかな知識しかありません。

 

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作品が生まれる瞬間

作品が生まれる瞬間

 27歳(2003年)の時に、今はもうないJuna21(Nikon)の月間の審査に通過して初めて個展を開かせてもらった。その後10年以上、新しい作品を発表できる場所を探し、挑戦し続けてようやく40歳(2015年)で、二度目の個展をエプサイト(エプソン )で開催することができた。

 長い闇の時代、よく辞めなかったなぁ、辞めなくてよかったなぁと本当に思う。エプソンは個展の前年には開催が決まっていたの

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僕とナナの自己紹介

僕とナナの自己紹介

 アカウントは随分前に作ったものの、昨日からnote始めました。
 フォトグラファーの佐久間ナオヒトと申します。

 直近ではプライベートワークとして写真家・青山祐企氏のギャラリーで2年ぶりの個展「nana」を開催し、三冊目の同作品の写真集も出しました。

 その際に行われた青山さんとのオンラインイベントがYouTubeに上がっていますのでお時間ある時にご覧ください〜。自分で言うのもなんですが、ち

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