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作品の作り方

 僕の最新作にして、三冊目の写真集となった作品「nana」を通して、作品の作り方の一例をご紹介します。何かの参考になってくれると嬉しいです。

 とはいえ、実は大したことがないんです。

 きっかけといえば、僕が40歳になった時に、一度自分の振り返りをしてみたいと思ったことくらい。でもその意識だけは頭の片隅にありつつも、何を撮影してどう表現していいかは分からないままでした。

 そんな時、何に使うわけでもなく撮影した一枚がこの写真。
 この一枚から「nana」の制作が動き出しました。

 
 「大切な人」「東京の原風景」「時間を超えてみているもの・こと」


 写真を見ながらあれこれ考えた末に出てきた三つのキーワード。
 これらをコンセプトに、新しい作品が作れたらいいなぁと思いスタートしたのが「nana」でした。

 ちなみに僕が今まで作って作品にはやっぱりきっかけがあって、

処女作「ハゴロモ」 →大好きな祖母の死
TokyoSpiral     →自分のお金で初めてカメラを買った
DaydreamBeliever  →当時5歳の娘に「近くに友達がいるから手をつなぎたくない」と言われたこと
FloatingBlue     →めちゃくちゃ人生に悩んでいたこと。笑
nana        →40歳という、人生が半分まで来てしまった感。

 言葉を覚えたての子供が、表現したいことをなかなか適切な言葉で伝えられないように、僕も日々、心に抱えたものを表現できずに悶えてます。笑

 皆さんも一度自分の好きなものを見つめ直してみるのはどうですか。
 そしてその「好き」をどうしたら写真で捕まえられるかを考えたら、作品が生まれるかもしれないですね。

 あんまり参考にならなかったね・・・。ごめん!
 次は三つのキーワードをどういう風に作品に落とし込んだかを説明します!

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