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精神的な嘔吐感

 自分のやりたいことがある。

 自分の叶えたい夢がある。


 なのに、私は自分の時間を無駄に消費していく。

 私は、やるべきことを見過ごして、己の惰性に従ってしまう。


 そうして時々、腹の底から何もかもを吐き出したくなる。

 もう生きたくない、動きたくない、考えたくない、誰とも関わりたくない、しんどい、面倒くさい、怖い、嫌だ、人が怖い、なんで、どうして、どこで、誰が、どうしてなの、どこなの、分からない、感情が制御できない、気持ち悪い、なにこれ、辛い……。

 言葉にすれば、こんな感じ。


 それは物理的な嘔吐を催したいというものではない。

 これは、自分の感情を吐き出したいというもの。


 でも、それを言葉にすることも出来ずに唸り声が漏れる。

 誰にも気づかれないように歯を食いしばる。

 誰にも迷惑をかけないように、この感情を飲み込む。

 誰にも迷惑をかけないように、この感情を押し殺す。

 そして体が不気味に震える。

 こうなると、数分間は体を動かせなくなる。

 独りきりで回復するまでじっとしていないといけない。


 これは多分、人間としてはあまり良くない状態だろうと思う。

 私は出来損ない……。

 この症状に対して何もしない……。

 自分は不器用で愚かだ……。


 周りの人からは「君ならなんでもやろうと思えばできるだろう」と言われる。

 それは誰しもが可能なこと。私だけができるわけじゃない。

 誰でもできる。誰もがやろうとしないだけ。


 私もやろうとしないだけ……?

 いや、それは違う。

 私は周りが思うほど器用じゃない。

 私は怠惰で不真面目で、性根は多分腐っている。

 出来の良い人間ではない。


 想いが重荷に、思考が締め付けに、人間が恐怖に変わる。

 頼ることは難しく、頼られることは簡単。

 この社会で働くには少し価値観がズレている。


 何も考えないことがどれほど楽なのだろう。

 何も感じないことがどれほど楽なのだろう。


 周囲の声も状態も感情も、瞬間的に伝わってくる。

 しんどい……。

 なぜ、人に負の感情を押し付けるの……。

 なぜ、自分の責任を真摯に受け止めないの……。

 なぜ、怒られているのに平気な心を持てるの……。


 私の基準は1か0か。

 ハッキリしてしまうからこそ、責任というものがとてつもなく重たい。


 この傷つきやすい心臓を、誰か交換してほしい……。

 この傷つきやすい心を、誰かと交換したい……。


 

人を変えることはできないけれど、誰かの心に刺さるように、私はこれからも続けていきます。いつかこの道で前に進めるように。(_ _)