よしもとなな

和歌山県出身、東京都在住のイラストレーター。暮らしのことやおいしいもの、映画の感想など…

よしもとなな

和歌山県出身、東京都在住のイラストレーター。暮らしのことやおいしいもの、映画の感想などを綴りたくnoteを始めました。

最近の記事

スティックシュガー

息子が4歳のころ、喫茶店で開催されたイラストの展示を一緒に見に行った。喫茶店での展示は、当たり前のことだけど、席について飲食をする。絵だけを見て帰るというのはマナー違反だ。 息子とはいろんな店で外食してきたけれど、カフェに入ったとしてもコーヒースタンド…フードコートに近いものやファミレスに近いものばかりだったのかもしれない。常連のおじさんが静かに珈琲を飲むような喫茶店は初めてだった。 椅子に座り、オムライスとサンドイッチを注文した。いかにもよくある喫茶店らしく、机の上には砂

    • Podcastはじめます

      ずっとやりたいと思っていたPodcastをついに始めます!番組タイトルは「イラストレーター吉本七菜の7つの質問」。毎回違うゲストに7つ質問をし、その回答から話題を広げて雑談するという内容です。 どうしてPodcast? やりたかった理由は大きく3つあります。 10数年前、アルバイトしながらイラストを描いたりzine(自費出版の小冊子)を作っていたころ友人に「いろんな職業のひとにインタビューしてzineを作りたい。私の出せる金額だとひとりにつき3000円くらいなんだけど、そ

      • ラベンダー

        保育園の送り迎えのとき必ず通る道の、必ず信号に引っかかる交差点がある。その角にある花壇にいつもラベンダーが植わっている。 ラベンダーはハーブだけど何年も経つと木みたいになってくる。その花壇のラベンダーも木みたいになっていて力強い。よく茂るのでよくカットされているが、しっかり伸びてまた季節になると花を咲かせている。 信号が赤になり片足で地面を踏ん張って重いママチャリを支える。後ろのシートから子どもが絶えず話しかけてくる。帰ったら洗濯まわして、あれしてこれして、お昼はあの残り物

        • グループ展参加しています🌟

          2月末に開催する個展の準備でてんてこまいな私ですが、なんと…本日から開催のグループ展に参加しています! なんでそんな無謀なことしたんだ! と言われそうなのですが(実際自分でもそう思いますが) 今日はそのグループ展に出品する作品について書きたいと思います。 まずは展示の情報がこちら。 タイトルにアートマーケットとありますように、作品はすべて販売品となっています。つまり明確に「買ってもらうための絵」を展示する場だと私は考えております。 2月末の個展では、好きに自由に描いた作

        スティックシュガー

          個展にむけて1【DMができるまで】

          個展をやることが決まったのは2023年の2月。 会場となるギャラリーOPAでは、年に1度ポートフォリオを募集して預かり、一緒に展覧会をつくりたい作家に連絡をとるということを毎年されている。 これにポートフォリオを送り見ていただき、ちょうど1年後の2月23日~28日開催ではどうですか?とお声掛けいただいたのでした。 23年の2月はとても暖かかった。 ふつう2月ってもっと寒いはず、温暖化のせいか、なんて言いながら「春の始まりを感じる楽しい展示にしようかな」とぼんやり思っていた。

          個展にむけて1【DMができるまで】

          無印の「養生鍋」

          1週間ほど前から風邪の初期症状が続いている。 1日3回の総合かぜ薬も飲み続けているのになかなか良くならない。 そういえば買っていたなと思い出した無印良品の「養生鍋」を食べてみた。 これは…良い…。 最初は漢方薬みたいな匂いが強くて、えぇ?どんな味よ…と恐る恐る食べたけど。一口目は「苦くない漢方薬、塩気があっておいしい」食べ進めると匂いは気にならなくなって「さっぱりとした薄めのカレー味」という感想。 市販のカレールゥは脂がたくさん入っていると聞くけど、脂を使わずにスパイスだ

          無印の「養生鍋」

          映画感想「土を喰らう十二ヶ月」

          タイトル通り、山でほぼ自給自足の暮らしを営む高齢男性の1年間を描いた作品。公式サイトでは春夏秋冬のあらすじが書かれているが、その中から春のあらすじを抜粋 まず料理がすごく良い。季節ごとの旬の野菜の色がきれいに映えていて、映像としてめちゃくちゃ良いのだ。フードコーディネーターは誰だろう?と調べたら、料理は土井善晴さんが担当されたとのこと。(土井さんに打診したところフードコーディネーターはできないよと言われたエピソードが出てきた。コーディネートではなく「料理 土井善晴」とクレジ

          映画感想「土を喰らう十二ヶ月」

          映画感想「キツツキと雨」

          邦画でオススメはある?と聞かれたので 「雨とキツツキ」と答えてしまった。 どうしても逆に覚えてしまう。正しくは「キツツキと雨」。 2012年の映画で、監督は「南極料理人」の沖田修一。 もう10年も前の映画なのか。 私は映画が好きだけどぜんぜん量は見ていないし偏った趣味をしていると思うので、オススメを聞かれると自信がない。特に邦画は。 でもこの「キツツキと雨」はわりと自信をもって勧められる。(もちろん人によるけれど) 念のため今朝もう1度観てみたら、やっぱり良かった。 実は同

          映画感想「キツツキと雨」

          鳩の砂糖壺

          長野は松本の民芸品店で購入した真っ赤な鳩の砂糖壺。 何年も閉まったままになっていたけれど、最近ようやく使い途が決まった。 「難消化性デキストリン入れ」である。 難消化性デキストリンとは水溶性の食物繊維の粉末で、味は感じず、冷たい飲み物にもすぐ溶ける。 スプーンになっている鳩の尾でカフェオレや味噌汁にサッと入れて飲むようになった。 野菜が足りてないなと思う日も少し安心する。 民芸品は好きだけど、やはり使い途のないものは愛でることを忘れてしまう。 壁に飾った絵なんかはよく目に入

          ガレット・デ・ロワ2020

          「ガレット・デ・ロワっておいしいの?」と友人に訊かれた去年、わたしは答えに詰まりました。初めてガレット・デ・ロワを食べたことをTwitterで呟いたときのことです。 おいしいと言えばおいしいけど…生クリームやチョコレートのいわゆる「ケーキ」ほど特徴がないというか…(同じ値段を出すならもっとおいしいケーキがあるよなぁ)と思ってしまって、おいしいよ!買ったほうがいいよ!とは言えませんでした。正直に言うと、わたしはガレット・デ・ロワの中に入っている陶製の小さな人形「フェーヴ」を集

          ガレット・デ・ロワ2020

          東京蚤の市のおみや

          2019年11月15日から17日までの3日間開催された東京蚤の市に行ってきました。 ずっと行ってみたいと思いつつ、すごい人混みだろうな〜…と二の足を踏んでたけれど、今年の開催地・昭和記念公園が我が家から割と近いので生後7ヶ月の息子を抱っこ紐で抱えて行ってきました。 事前に公式HPでお店やアイテムをチェックできるものの、数が多すぎて!いいや、一期一会だ。歩いていれば素敵なものに出会うだろう!とブラウザを閉じました。先にオチを言ってしまいますが、めちゃくちゃ混雑するのでどこを

          東京蚤の市のおみや