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映画感想「キツツキと雨」

邦画でオススメはある?と聞かれたので
「雨とキツツキ」と答えてしまった。
どうしても逆に覚えてしまう。正しくは「キツツキと雨」。
2012年の映画で、監督は「南極料理人」の沖田修一。
もう10年も前の映画なのか。
私は映画が好きだけどぜんぜん量は見ていないし偏った趣味をしていると思うので、オススメを聞かれると自信がない。特に邦画は。
でもこの「キツツキと雨」はわりと自信をもって勧められる。(もちろん人によるけれど)
念のため今朝もう1度観てみたら、やっぱり良かった。

実は同じ監督のより有名な作品「南極料理人」はあまりおもしろさがわからなかった。3回くらい見ているのにほとんど内容を覚えていない。
南極観測隊の暮らしという特別興味深い状況なのに何も起こらなさすぎる、と思った気がする。覚えてなさすぎてそれすら断言できない…。

比べてこの「キツツキと雨」は、同様に話に山や谷はないけれど、人の心がほぐれる瞬間や成長がある。最初から最後までクスッとくるシーンが多い。
ドラマチックではないけれど出てくる人がみんな愛らしい。

Wikipediaから抜粋したあらすじ
『ある山村を舞台に、職人気質の木こりの男と、ゾンビ映画の撮影でやって来た気弱な新人映画監督の青年との交流を描く。』

映画の撮影隊が田舎の村に来るなんて、わりと大事件だ。それだけで何か起きそう。
いや起きることは起きるんだけど…でもなんか緩やかなんだよなぁ。その緩やかさが好き。

気弱な映画監督はいつも縮こまっていたりフラフラしていたり、頭はボサボサでぜんぜん格好良くないんだけど、立ったまま靴下を履くシーンがある。その足の、体の美しさに驚いた!
これが…小栗旬か…!
(人の顔を覚えないので今まで何度か見てるだろうに把握できていない)
モデルか何かやってた人なのか?とつい検索してしまった。

主人公の息子がこれまた美しい顔でびっくりした。
高良健吾。なんて整った顔の人なんだろう。
近いうちに観たいと思っていた「あのこは貴族」にも出ているようなので、どんな役か楽しみだ。

感想と題したものの、ネタバレにならないようにと思うと何にもストーリーに触れられないな。
でもとても良い映画でオススメです。

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