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発売から1週間

こんにちは。島根県内は昨日から雪が降っていて、山間部ではきょう(22日)の11時現在で積雪が40センチを超えているところもあるようです。車の運転などにはお気をつけください。


方言研究者の方からのメール

さて、先週の金曜日(15日)に拙著「『砂の器』と木次線」が発売されまして、おかげさまでいろいろな方から反響をいただいています。
関西の大学で長年方言の研究をされていた名誉教授の方から、ありがたいお褒めのメールをいただきました。奥出雲にも方言研究のために何度か足を運ばれたそうで「木次線沿線の風景を思い出しながら、良い時間を過ごさせていただきました。」とのことでした。
メールには、かつてご自身が『砂の器』についてお書きになった文章が添付されていました。それによると、東北と出雲の方言が似ていることを扱った小説は、実は『砂の器』以前にもあったとのことです。志賀直哉の「赤西蠣太」(1917年)という作品です。私は全く知らなかったので、勉強になりました。今度読んでみようと思います。

【追記】
「赤西蠣太」ですが、家にあった新潮文庫の『小僧の神様・城の崎にて』に収録されていました。たぶん学生の頃に読んだのだろうと思いますが、お恥ずかしいことに全く記憶にありませんでした。江戸時代の仙台藩のお家騒動を題材にした短編小説で、主人公の侍の言葉に訛りがあり「秋田辺だろうと人は思っていたが実は雲州松江の生れだと云う事だ」という記述があります。

「赤西蠣太」の冒頭部

奥出雲の本屋さんに感謝感激!

そして日曜日(17日)には、こんな目撃情報が寄せられました。

入口近くのガラス窓にマーカーで何かが大きく書かれています
おおー、なんと!ガラスに映った雪景色と相まって、いい感じです

これはぜひお礼を言わなければ!ということで、一昨日(20日)伺ったのは、奥出雲町の横田地区、木次線の出雲横田駅の近くにある「大同書籍」さんです。創業は、戦後すぐの昭和21(1946)年。私自身も小中学生の頃はマンガ雑誌などを目当てにしょっちゅう出入りしていましたが、実に40数年ぶりにお邪魔しました。

本はレジ横に置いてくださっています

店長の若槻さんご夫妻です。ガラス窓に大きく本の広告を手描きして下さったのは、奥様でした。地元で数少ない本屋さんにこうしてPRしていただき、ほんとうに心強い限りです。ありがとうございます!お近くの方、横田へお出かけの方は、ぜひ「大同書籍」さんへ!

Amazonのランキングで

本書は主に島根県内で販売されていますので、今のところ県外の方は書店で目にすることは、ほとんどないと思います。Amazonなどの通販サイトでご購入いただくことになりますが、Amazonでは発売から数日経ってジャンル(カテゴリー)別の売れ筋ランキングが表示されるようになりました。

12月20日18時時点

一昨日(20日)の18時頃ですが「映画論・映像論」というジャンルで、なんと9位!になっていました。マイナーな島根県のローカル出版物なのに、びっくりしました。お買い上げいただいた皆様、ありがとうございます!

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