コレクションと非常食。

　スイス政府が編集している「民間防衛」という本がある。災害の時や戦争の時、敗戦した後など、様々な有事の際に国民がどのように行動するべきか、というのをスイスがスイス国民に向けて発行した書籍だ。とは言っても日本語で翻訳され普通に日本の本屋さんで買える本となっている。

　そんな「民間防衛」の序盤で食料品の備蓄を推奨している。米2キロ、砂糖2キロ、麺類2キロ、油1キロ、これがスイスが定める最低限の備蓄だそうだ。さらにはいくつかの缶詰があればよりいいとのことだが、実際にこれをクリアできる家庭はどれくらいあるのだろうか？防災意識の高いうちの祖母でも、7キロにも及ぶ食料を備蓄はしていなかった。良くて家族全員分で7キロぐらいだ。そんな家庭を助ける商品をヴィレッジヴァンガードで見つけた…！

　なんとエヴァンゲリオンとコラボした非常食「特務機関NERV指定防災備蓄品」だ！食料備蓄の一番難しい点「あったら食べちゃう」。しかしこの商品はちがう。未開封新品の状態でコレクションしつつ、部屋の空気を一気にネルフ本部風に変え、ながめがら雰囲気を楽しめるのだ。そして有事の際には食料に変わる。

　たしかにコレクションと非常食は相性が良い。どちらも綺麗な状態で取っておきたいものだ。そして種類が多ければ多いほど集めてみたいと思うのがオタクの心情だ。

　そうなるとやっぱりスナガガはカードゲームとコラボしてくれないかなぁと思ってしまう。ランダムでカードやシールなどをおまけにすればきっとコレクターが買いあさってくれるし、ましてや転売ヤーが買い占めてくれるのなら日本国内の備蓄は増えるわけだから最終的には防衛に繋がる。

　今でこそウエハースやグミなどお菓子のおまけにポケモンカードやデュエルマスターズ、バトルスピリッツなどおまけについているものがあるけれど、非常食ならたくさん買っても罪悪感はない。そんなことをセブンイレブンの遊戯王コラボを買いあさりながら思うスナガガでした！

#夏の読書感想文