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プライムニュース①

以下、プライムニュース2021年8月2日放送分の文字起こしで、長いため10分割で投稿しました。(リンク付き目次はページ最下部にあります)

今回のテーマは「新型コロナへの”武器” 治療薬の現状と医療現場の実情」となっています。文字起こしに際しては、iOSの自動音声文字起こしアプリ『Notta』を利用していますので、その変換精度の関係上、場合によっては発言内容と異なることがあります。目立った個所は手作業で修正していますが、相違点や聞き取れなかった箇所もあります。もし明らかな間違いがあった場合はコメント頂けると嬉しいです。

なお、各ゲストの発言にはカッコ付きで名前(敬称略)を付加、MCやアナウンサーの発言には名前を付けていません。

公式ダイジェスト動画(前編)

1.プロローグ

こんばんは、8月2日月曜日のプライムニュースです。

新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかりません。先週土曜日には、東京都の新規感染者数が初めて4000人を超え、日本全国では昨日まで4日連続で1万人を超えている中、今日から、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府の道府県に緊急事態宣言が発令されました。

こうした厳しい状況を打開する武器として、菅総理がワクチンとともに期待を寄せているのが、先月新たに日本国内で特例承認された新型コロナの使用薬です。

そこで今夜はこの新たな治療薬の効果やリスクについて検証。さらに、国の内外で開発が進む治療薬の現状や課題などについても、コロナ診療の最前線で治療にあたる現場の声を交えながら議論します。

今回特例承認された治療薬抗体カクテルというものなんですけれども、実はこれ、去年アメリカのトランプ前大統領がコロナにかかった際に投与された治療薬です。ご覧のVTRでもご覧いただいたように菅総理会見ではですね、画期的な治療薬を絶賛しているわけなんですけれども、今夜はもっとそういう構成や、安全性について丁寧に検証していきたいと思います。そして政府は、年内の供給量を確保することで合意したとして言いますけれども、医療機関への配布も済むとしているんですが、でもその量的なもの、これは十分なのかどうか。

今、年齢がある程度上の人は基礎疾患を持ってる人に対しての投与が検討されているんですけれどもそれで十分量的には賄えるのかどうかということも踏まえた上で、ワクチン開発日本は欧米諸国に遅れをとったわけなんですけども、この治療薬といういわばコロナとの向き合いの中でですね、治療薬という領域の日本はどういう今状況にあるのか、2時間丁寧に検証したいと思っています。

それでは今夜のゲストをご紹介します。

自民党参議院議員等のワクチンプロジェクトチーム事務局長で医師でもいらっしゃいます古川俊治さんです。よろしくお願いします。

続いて、兵庫県尼崎市で開業医をされていらっしゃいます長尾クリニック院長で医師の長尾和宏さんです。長尾さんは新型コロナウイルスが感染拡大した初期からコロナ診療にあたり、これまで400人以上の患者を診てこられました。今日はよろしくお願いいたします。(長尾:恐れ入ります。よろしくお願いします。)

そして、ワクチンや治療薬など医療の観点から、新型コロナ対策について取材されています。医療ジャーナリストの鳥集徹さんですよろしくお願いします。

番組では、皆さんからのご意見ご質問をメールで受け付けています。今夜のテーマは新型コロナ治療薬と医療体制について聞きたいこと、言いたいことです。番組ホームページの私の声もしくは携帯電話でも受け付けています。テレビのリモコンよりここにあるボタンを押すとQRコード表示されます。皆さんからの声をお待ちしております。

それでは、お知らせとニュースを挟んで急拡大する新型コロナウイルスの感染状況と、日本国内で新たに承認された治療薬の効果とリスクについて伺います。

2.ニュースA

まずは最新のニュースです。田渕アナウンサーです。

報道センターからお伝えします。

東京都で今日新たに2195人が新型コロナウイルスに感染していることがわかりました。都内で新たに感染が確認されたのは、2195人で、先週月曜日の1,429日から766人増え、7日連続で2000人を超えています。年代別では20代が773人、30代が520人、40代が336人。50代が220人。65歳以上が49人などとなっています。重症者はきのうから13人増えて114人でした。

一方、変異ウイルスを調べるスクリーニング検査は1226人に対して行われ、そのうちインド型変異ウイルスデルタ株などに感染していたのが900人でした。その他これまでに神奈川県で過去最多となる1686人。埼玉県で762便、千葉県で787人など、全国でこれまでに8388人の感染と11人の死亡が確認されています。

政府は、今日の関係閣僚会議で、新型コロナウイルス対応について重症者や重症化リスクの高い人以外は自宅療養を基本として、症状が悪化すればすぐに入院できるようにする新たな医療提供体制の方針を決めました。

「重症患者や重症化リスクの特に高い方には確実に入院していただけるよう必要な病床を確保する。それ以外の方は自宅での療養を基本とし、症状が良くなれば、すぐに入院できる体制を整備します。」

菅総理は自宅療養者について、血中酸素濃度を測定するパルスオキシメーターの配布や、地域の診療所の音信オンライン診療などで状況を把握するとして、そのために心の診療報酬を拡充すると表明しました。また、家庭内感染の恐れのある場合には、健康管理体制を強化したホテルを活用するとしました。

菅総理は、こうした方針について、明日にも日本医師会や病院関係者に直接協力を要請する考えを明らかにしました。

以上ニュースをお伝えしました。

それではお知らせを挟んで、今のニュースにもありました急拡大する新型コロナウイルスの感染状況と、日本国内で新たに承認された治療薬の効果とリスクについて、コロナ診療の現場の視点を交えながら伺います。

②へ つづく

目次

1.プロローグ
2.ニュースA
3.新型コロナの状況と医療への影響
4.ワクチンについて
5.治療薬について
6.抗体カクテル療法について
   (その1)  (その2)  (その3)
7.新しい治療薬の現状
8.指定感染症の分類
9.治療薬を新型コロナの武器にするために
10.ニュースB
11.エピローグ
  (9~11は同一ページです)

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