見出し画像

【恐怖の独占欲】穂乃果ちゃんを奪うヤツは絶対に許さない①

現在中1女子、小夏の母です。
小夏は小4〜イジメにあい不登校になり、いまも戦い続けています。
これはそんな小夏と私の親子の記録です。
いじめの始まりから淡々と何が起きたのかを書いていきます。
読んでいただいた皆さまの何かの参考になれば幸いです。


小夏は近所の公民館で4歳からダンスを習っていました。
小学3年生になると、クラスメイトの沙羅ちゃん・絢音ちゃん・穂乃果ちゃんの3人もそのダンススクールに入って来ました。
小春を含めた4人は、ダンススクールが始まる前には集まって遊んでからレッスンへ向かうということが決まりごとのようになっていきました。
我が家で遊ぶことが多かったのですが、4人ともとても楽しそうに過ごせていました。
それが少しずつ変わり始めて行ったのはいつ何がきっかけだったのか親の私には分かりませんが、4人のバランスは少しずつ不安定なものになっていきました。
4人の中でいちばんお姉さん的な存在の落ち着いた雰囲気の穂乃果ちゃんを、絢音ちゃんと沙羅ちゃんが取り合うようになっていったのです。
もちろん小夏も穂乃果ちゃんのことは大好きで、なんならクラスでいちばん好きな存在でした。
しかし性格的に人と争ってまで自分の我を通そうという気の強さがなかったので、いつも小夏はそれを傍観するという構図が出来上がっていきました。
さらにそういう雰囲気になると絢音ちゃんの機嫌がとても悪くなり、不貞腐れたり塞ぎ込んだりして明らかに近寄りがたいどんよりとした空気を身体中から放出させてくるのです。
そうなるともう誰にも手がつけられない状態になって、小夏や穂乃果ちゃんがいくら話しかけたりしても無視されて反応をしなくなってしまいます。
仕方がないのでその後は必然的に穂乃果ちゃん・沙羅ちゃん・小夏の3人で遊んで、絢音ちゃんはそれを少し離れたところからジトっとした視線で見つめているというような事態が頻発するようになりました。
スクールへ行く道すがらも3人が楽しそうに会話をしながら歩くちょっと後ろから、どんよりと負のオーラを醸し出した絢音ちゃんがトボトボ着いていくという状況が多くなっていきました。
側から見たら、3人が絢音ちゃんを仲間はずれにしているように見えたかもしれません。
でも3人の中でいちばん精神的に大人な穂乃果ちゃんが気を遣って「一緒に行こう」と声を掛けて並んで歩こうとしても拒否をされるので、3人はそれ以上なす術はありませんでした。
そんなことが数ヶ月続き、とうとう事態は最悪の方向へ動き始めていくのでした。
(つづく)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?