眠れない辛さを抱えている人、周りに悩んでる人がいるあなたに。眠れない人が思ってること。

私は、ひょんなことから眠れなくなった。
いやおそらくストレスが溜まって夜な夜な考えていたら、どんどん寝る時間が遅くなり、それでも3時に寝れていたのが6時、7時になっていったのだ。不眠だ。

眠れない苦しみや辛さは、なってみないと分からないのだと思う。

眠れないなら寝なければいいじゃん。翌日は眠れるよ。

こんなことを言う人も多い。でもそんなことで解決するならみんな一晩徹夜する。病院いらないんだよ！薬もいらないんだよ！こういいたい。

そもそも眠れないのはとても具合が悪い。頭は痛いしぼうっとする。みんな具合悪くなりたくて眠れないわけではない。そもそも、自分は寝ているくせに眠れないなら寝なきゃいい。ってあまりに相手の気持ちを考えてないんじゃないだろうか。

眠れる人は往々にして、

生活リズムが乱れている、
心の甘え、
運動不足

このような型にはめて眠れない人に対して時に無理矢理、眠れない理由を押し付けてくる。

そして
朝日を浴びるといいよ、運動しなよ、寝る前に勉強とか本を読めば寝れるよ

そんなまるで遠足の前に興奮して眠れない子供にも効かなそうなアドバイスをいかにも正論のようにしてくる。いや、きっと嫌な気持ちにさせようと思ってしてるわけじゃないだろう。だから、アドバイスをしてくれると改めよう。

でも。

眠れなくて辛い人はこのような言葉を言われた時、どう思うのか、考えてみて欲しい。

答えがわからない人のために大きな声でここで宣言したい

そんなことはわかってる
そもそもそんなことで治ってるなら悩んでないんだよ！！！！

この言葉を言ってくれた相手に対して言わないように我慢するのがどれほど辛いことか、
それは相手が心配して言ってくれているのをわかっているからだ。

でも内心とても悲しいし、少し実は怒りもある。

そんな気持ちに気づいて欲しい。

そもそも人は体験したことしか真に辛さはわからないのだろう。でもそれでは何も解決しない。多くの世代が戦争を体験していなくても、その辛さ悲惨さを想像し、学び起こさないように努力する。
人と人の間でも、体質や病気、それぞれが抱える事情や性格。そういった目に見えない部分にも想像力を働かせて自分がその立場であることを考えてみて欲しい。

本題に戻ろう。

「とりあえず早く治した方がいいよ」

本当に辛い人にとってどんなにこの言葉が傷つくだろう。
不眠症の人はわかるだろうが、病院に行くと睡眠薬をもらうことが多いと思う。

睡眠薬、初めて飲むとき怖さを感じない人がいるだろうか。ネットには、依存する、副作用などなど睡眠薬に頼る弊害が書かれ、危険なイメージが蔓延している。

その中で眠れない人は病院の先生を信じて、良くなりたいと願って、そして少しほっとした気持ちも抱えつつ、色々な感情を持って睡眠薬を飲む。
そして寝るために頑張っている。
でもそのことは誰にも言わない。言えない。吐き出してもSNSだ。

そんな見えない努力をしているのに。

眠れる立場の人が「早く治しなよ」と言ったり、眠れないことの弊害をまとめたまとめ記事のリンクを送ってきたり、睡眠薬を非難したりする。

そんなことは全部わかってるし、全部試してる。

それでも眠れないから病院に行くし、睡眠薬があるし、みんな悩んでいるんだ。

正論は時に人を傷つける。
正論を言えるのは大抵強者だ。
もしくは自分が当事者でない時だ。

不眠で悩んでいる人。
傷つく言葉をかけられたら、この記事を読んで少しは自分の中に浮かんできたマイナスの感情は間違ってないと、大丈夫だと思って欲しい。
記事を書いているわたしも嫌な気持ちでいっぱいなのだから1人じゃない。

不眠で悩んでいる人が周りにいる人へ。
心配してくれてありがとう。
でもその心配からくる言葉も実は相手を傷つけているかもしれない。体験できないことはわからないかもしれない。でもわからないからわからないでいい。悩んでいる人も相手が完全にわかってくれるとは思ってないし、そんなこと望んでいない。だからこそ正論で、相手の具合悪さ、辛さを否定しないでほしい。
あなたが実践しているような睡眠法やリラックス法、ネットにあるような情報で解決するならその人は悩んでいない。それにその人はもうそれ、あなたに言われるずっと前に試しているよ。
わからないならわからないでいい。
わかるフリをして傷つけないで。
悪気はないのはわかっている。
ありがとう。