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ヒトリノ夜

ヒトリノ夜ほど虚しさや寂しさを感じることはない。

なぜか?

他者との関わりが断絶されてしまい、繋がりがなくなってしまったと錯覚するからなんじゃないか?と思う。

もともと一人暮らしをしていたが、現在は結婚して妻と二人で暮らしているのも要因なのかもしれない・・。
なお、一人暮らしをしていた頃は、寂しさなんて感じることはなく、好きなだけ映画を観たり、読書をしたりと好きなことをして過ごしていた。

こうしてみると、誰かがいるのが当たり前となると、それが失われてしまうヒトリノ夜というのは、日常に潜む非日常になってしまうからこそ、不安を感じやすいのかもしれない。

だいぶ昔に先に結婚していた友人から、「一人暮らしと比べると、結婚していると帰宅する時に家に明かりがついているから、幸せに感じるんだ。」
と言われたことがある。

その当時は、「別に家が暗くても何とも思わないから、全然幸せだけどな〜」と返していたが、結婚(同居)して2年経つ今、妻のいない夜を一人で過ごすことや、真っ暗な家にボツボツと一人で帰ってくることに対して、無性の寂しさを感じている。

前述の通り、錯覚だと思いつつ、寂しいからこそこうして文章を綴って気を紛らわせているのも事実ある。

何とも悲しい男か・・・。
ただそれもまた心地いいのは何だろうか?
ヒトリノ夜の部屋で、応えてくれるものはいない。

永い夜は続く。。



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