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本気で好きだと気づく瞬間

本日の一枚:撮影地・京都/伊根


誰かを本気で好きにならないように用心してきた。

本気で好きになったら、別れの時に苦しくなるから
もう二度と、あんな苦しい思いを経験したくないから。

だから、いつでも離れられるような距離感を保っていたつもりだった

のに、

テーブルに放置されたあの人の煙草の空き箱を見て、会いたいと思ってしまった。
ただの空き箱を捨てるのが惜しくなった。

人は、なんでもないゴミがその人の何かだというだけで特別なものに感じ、捨てられなくなった時に、その人のことが本気で好きなのだと気づくのだろうか

本気にならないように、心から思ってしまわないように
どうでもいいはずだったのに。

煙草の空き箱から感じる、確かにここに居たあなたの存在に心が動いた。

負けた、と思った。



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