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人に触れること、触れられること

人に触れること、触れられること

人間は、軽く触れられるだけで、様々な心理的変化、どちらかと言えば他者に好意的な状態になると言われています。

アメリカの実験で、本屋に客が入って来た時、店員がカタログか何かを手渡します。その時に店が客の二の腕に軽く触れる、あるいは触れない。
すると、客が店にいる時間に違いが現れました。店にいた時間の平均は、触れられた客が22分、触れられていない客が14分でした。そして、買い物をした金額ですが、触れられた客は平均15ドル3セント使ったのに対し、触れられていない客の買い物金額の平均は12ドル23セントでした。
書店に入るときに少し触れられただけで、店による長くいたくなり、また買い物の額も増えるという実験結果です。

人間は軽く触れられるだけで、気分がよくなり、気前もよくなるようです。
また、人間は触れられると触った相手に好感を持つ傾向があるようです。

触れられるという行為は、人を安心させるのでしょうか。
この実験結果は人の行動についても参考になります。

上記本屋に限らず、商品を売っているお店では有効な方法とも考えました。

「触れられる」ということについて、考えてみました。
触れられるという行為は、触れられた方は触れた方に対して、特に感情がなくても自分のことを受け入れてくれている、自分のことを嫌っていない、という様な感情を抱くのかなと考えました。これは、安心感であり、肯定感を抱くことにより多少の差はあるかもしれませんが、幸福感も感じるのかもしれないと考えました。
そのため、その幸福感を長く保ちたいという感覚から滞在時間が長くなったり、購入価格帯が上がるのではないかと考えました。

でも、それにしても不思議です。
でも、人間にとって、触れる、触れられるということは必要なことなのですね。「触れる」ということもこの皮膚で触れ、この皮膚で触れられているのを感じとっています。

以前らアトピー性皮膚炎が悪化した時にある方に面談をしていただき、その時最後に握手をしていただきました。
その手の力強さと温かさに癒されたことを覚えています。
不思議とその後、みるみる内にアトピーの症状が改善していきました。
握手は少し触れるという状態ではありませんが、触れることで治癒することもあるのでしょう。
また、手当てという言葉もあります。
手を当てることで治療に良い結果が出ることは間違いないのでしよう。


実験については、触れたか触れないかの状態ですが、その些細なことも感じとっているのが皮膚です。そして、感じていることに対して、その後の行動にも変化が生じることがとても不思議です。

人にとって「触れる」ことはとても大切であるのだと感じました。

「皮膚感覚と人間のこころ」傳田 光洋 より一部抜粋しました

eri kaneko
アトピー性皮膚炎 敏感肌にやさしい服

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