人生の満足感は如何にして手に入れるべきか

人生における自分に残された時間があとどれくらいあるのか考えたことはありますか?

これは辛気臭く寂しい話でもなく人間にはいつか死が訪れることは誰もが理解していることで、また人生100年だとは言いつつも己のやりたいことや欲望を叶え達成感を味わえる期間というのは思ったよりも短い気がすると20代後半になった私は頭の片隅にあるわけです。

というのも18歳の時祖母を失い人間の死というものを目の当たりにした時に自分がどのような状態でこの世から去るべきかと考えさせられ、やりたかったことをやらないまま終わるのは寂しいなと強く感じたわけです。

果たして自分がやりたいことって一体なんだと深く考えようにも高校生で目の前の勉強や大学受験に必死になっている時にその先の人生について悩んでいたら、只でさえ悪い成績がもっと悪くなるかもしれない。現実と向き合う選択肢を取ることがマジョリティであり、人生の10年、20年先を考えることはとても良いことであるはずなのに現実逃避だと言われてしまうのは、やはり日本的習慣で今を乗り越えた先にきっと何か光輝く未来が待っていると多くの人が考えているからなのではないでしょうか。

実際目標を掲げ努力する方向性を見出した上で苦しい状況が出来上がった場合、しかしこれを乗り越えれば答えが出るという状態であれば、そのまま頑張るという選択肢を取る必要がありますが、ただ自然な流れの上で何故か頑張っており、何を目指すわけでもなく今苦しい状況を耐えているというのは言葉を選ばないとすればコストパフォーマンスが悪いとしか言いようがない。もっと過激に言えば意味がない。

今なんで頑張ってるの?という問いに対してちゃんとした答えが返せないにも関わらず、苦しい思いをして現状を生きているのは、あなたがやりたいことをやれる時間を無駄にしていると私は率直に思ってしまう。じゃあ10秒後交通事故であなたが死んだ時に後悔しませんか?と問えば必ず後悔すると答えるだろう。それはやりたいことに対して奔走している中での死なのか、やりたいことはないけど、ただただ今の自分の状況に不満足であり、なおかつそれを環境に対して責任を投げつけている状態かでは死への後悔の質が変わってくると思います。

自分の中で意味があると信じてやまないことなのか、自分のおける環境が今は悪いからと耐えるという意味での頑張りなのか。確かに今やりたいことが分からない人もいると思いますが、しかしそのやりたいことを探すということに一生懸命になれればそれでいいと私は思います。最悪なことはやりたいことが何もないのにも関わらず、今自分に与えられた環境に対して改善をする努力もせず文句と責任を投げつけている状態は、そもそも環境のせいではなく考えることを止めたあなたの責任ではないでしょうか。

自分の置かれた環境にいくら不満があったとしても、その中で最良の選択をし続けていくことは可能であり、また考えて行動していくうちに環境を変える術であったり、何か環境を変えるチャンスが訪れた時に必ず掴めるように常日頃から意識して頑張ることで、人生への後悔を減らすことにはならないでしょうか。

よくあなたはやりたいことがやれてるから良いねとは言いますが、今私がやっている仕事が本来の意味でやりたかったこととはかけ離れている事は言うまでもなく、未だ野望を持って人生を歩み続けています。それは決して置かれた環境のせいにするのではなく、打開案を模索することが最良の選択肢だと信じてやまないからです。また少なくとも私は今まで環境のせいで自分の人生がうまくいかないと言い訳をしたことは一度もありません。一言で論破するのであれば、じゃあ環境変えればいいじゃないですかと西村○ろゆき論法で言えることは確かですが、ごく一般人はそれが難しいことも確かなわけです。ただ現状に対して環境のせいにして文句を言っているだけではチャンスが訪れた時にジャンプしてでも手が届かない未来が待っているとしか私は思えません。それはそのチャンスをここぞとばかりに掴む訓練を積み、考えて行動してきた人間によって奪われてしまうからです。

勿論人間には頑張ることができるキャパシティがあり、頑張りすぎた故に身体、心に怪我を負うこともあります。その時は休むことが最良の選択肢であると冷静に思うことも必要です。日本人は考えすぎる、気にしすぎる生き物だとよく言われていますが結局のところ何も考えずに自分の置かれた環境が悪いことへの懸念をしているだけに過ぎず、そこに心配の重きを置いているだけだと私は感じます。

何か行動することが正義だとは決して言いませんが、人間という動物に生まれ1kg以上もある脳を使わない手はないです。己の人生や将来について一度文句を放つ口を封じ深く考えることも人生の最良の選択肢を選ぶことに繋がるのがしれません。

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