不登校さんに見てほしい、常設の現代美術4選
思いのほか美術系の投稿をたくさん読んでいただいたので、調子こいて続編です。
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ホームスクーリングとして行きたい、日本の現代美術スポットです。
期間限定の展覧会でなく、常設の現代美術を体験できる施設です。
光の館(新潟県)
ここには2度ほど宿泊しています。
宿泊時に撮影した私の写真が、大地の芸術祭公式サイトで、あの安斎さんの写真とともに使われていたこともあります♪
この家全体が光のアーティストであるジェームズ・タレルの作品となっています。
実は水戸芸術館で開催されたタレル展オープニングにも行き、生のタレルを見たことがあるくらいタレルファンです。
ここでは、家の屋根が開き、日没後の空の光の色の変化を楽しむことができます。
ちょっと難点なのは、
・設備を壊すとヤバいので、機械大好きっ子は我慢するのがしんどいかも(壊すと弁償って誓約書を書かされます)
・他家族と同泊になることがある
・食事は周囲にコンビニなどがない
・風呂は1つしかないので家族ごとで貸し切るなどするしかない(男女別れていない)のと暗い(光るお風呂なので もちろん明るくもできる)
です。
でも夕闇のあの変化する色をただぼうっと観察できるのは、時間の使い方としては超贅沢です。
同じ体験は地中美術館(たしか要予約)でもできます。ここでも壁に触ると怒られる、途中退出不可などアクティブっ子にはやや厳しめです。
金沢21世紀美術館(石川県)
震災のため現在は展示を中止していますが、スイミング・プールという作品があります。よくインスタにも出てきます。まもなく再開と聞いています。
単に面白いだけではありません。プールの中に自由にいられることは、水中で息ができるは魚になった気分が味わえます。
注意点は
・いろんな国の方が来られること
・平日もそれなりに混んでいる(プールだけを見ていく方が多い)
・当日予約が必要なこと(予定が立たない)
・香林坊からも兼六園からもちょっと距離がある(バスがお勧めです)
・広場恐怖がある方はしんどいかも
・円形の建物なので人によっては酔います(私は何回行ってもダメです。まぁ酔っても行くんだけど)
そして、美術館に行って急に創作意欲が湧いたなら、湯涌温泉に宿泊して翌日は金澤湯涌創作の森で銅版画やシルクスクリーンを体験してはいかがでしょうか?
子ども向けでない(でも難しくはない)プロの作品制作のプロセスが体験できます。
もしよかったら、抽象画に挑戦してみてください。
身体が自動で描くことに対してそれを抑制しないことも必要です。
まつだい農耕舞台(新潟県)
不登校さんの中には「ワタシの学びはこんな小さな教室におさまらない!」って思っている方もいるでしょう。
そうだよね。でも教室には宇宙があるんだよ。
まつだい農耕舞台にある河口龍夫の作品「関係 — 黒板の教室」は教室が全て黒板になった作品(正しくは黒板の塗料を塗っている)です。
私は黒板が漆黒の宇宙に見えるときもあるのですが、私たちが普段学びに使っている範囲はとても小さ。でもよく目をこらすとこんなにも宇宙が広がっているんだなと気づかされます。
今回紹介した中で、最も公共交通機関で行きやすい作品です。
そして、同じ建物内にある越後まつだい里山食堂でお茶をしましょう。
周囲の散策も楽しいです。
駅前には草間彌生の花の作品もあります。
宮澤賢治の注文のうるさい料理店もあります。
養老天命反転地(岐阜県)
いわゆるケガをする公園として話題になったことがあります。そりゃずっこけたらケガするよね〜って納得できる方向けの公園です。
ぶっ飛んでる公園です。
大人が決まりをぶち破るとこうなります。
何かに合わせるのに疲れたとき、ここに来るとふっきれるかもしれません。
注意点は、
ケガでパニックになる、極端にバランスが悪い方などはご注意ください。
ゴムっぽい床だったと思いますが、運動機能に課題ががあると柔らかい床でバランスが取りづらくなるって研究もありますので、お気をつけ。
まとめ
今回は常設の作品ばかりを集めてみました。
天候やシーズンなどで向き不向きもありますし、本人の特性によってはしんどいところもあります。
でも何か変わるかもしれません。今は変わらなくても。
そして感想なんか聞いちゃ行けません。野暮ってもんです。
まだ見たことがないものを見て、異なる認知を持って帰ってください。
認知の数だけ世界がひろがります。
それが「こころのお土産」です。
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