すみっこ

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『DIALOGUE+学概論』の履修を終えて

DIALOGUE+5周年記念ツアーのタイトル、『DIALOGUE+学概論』と初めて聞いたとき、どんなライブになるのかあまり想像できなくてわくわくした。 結論から言うと、『DIALOGUE+学概論』は"人生を明るく楽しく健やかに生きるための講義"だったように思う。 それはこれまでのDIALOGUE+の音楽や姿勢にずっと通底しているものであって、「わぁ、まさにダイアローグちゃん5年間の集大成だ〜」ととっても嬉しい気持ちになった。 それぞれのライブにはそれぞれの良さがあって、

    • LIVE is HAPPY!

      DIALOGUE+LIVE 2024「LIFE is EASY?」 まずは『1000万回ハグなんだ』の披露ありがとうございました💐いちばん大好きな曲!いちばん大切にしたい曲。ぎゅ そして生バンドならではの多様な繋ぎに終始わくわく止まらん‼️ そしてそしてまた新しい衣装まで!嬉しい〜❕向きによって表情が変わるアシメなスカートがよい!心に涼やかな風が吹く🌬️ 本当はそのとき感じたこと全部書きたいのだけど、遅筆なのと、全力で楽しみすぎて記憶があやふわなので順番違いとか割愛と

      • 世界はみんなの工夫でできている

        なにかを成し遂げたいとかはピンとこなくって、でも毎日をなんとなく過ごせればいいって割り切ることもできない、何か足りない日常の不全感。 そんな退屈な日常の足元に目を向けてみること。目が覚めて、ご飯を食べること。隣にある温度を愛すること、温度のいなくなった夜を抱きしめること。そういうところから始めていくべきなのかもしれない、いやむしろそんなことくらいしかできることはないんだろなちっぽけな我々には。 いつもの平穏な日常を思い返してみると<主人公>の周りにはいつも音楽があって、でも

        • #シネマネネ 2021年

          2021年に鑑賞した映画(新旧問わず215本)の中から、個人的に切実だった作品と個人的なおすすめ作品を選んでみました 個人的な作品3選 『ブラック・スワン』 『Swallow/スワロウ』 『ワイルド わたしの中の獣』 なんらかの理由により自分自身(の欲望)が抑圧を受けた際に、体がどんな反応をするのか、そうやって生じた体内の違和感にどのように触れていくか、その違和感に対応していく過程で生活がどう変容するか、そういう体と折り合いをつけながらどうやって社会的に生きていく(ある

        『DIALOGUE+学概論』の履修を終えて

          ぼくたちのかくめい![優]

          優勝の[優] 声優の[優] 優しいの[優] 可でも良でもなく[優] これ以上ない[再]会の場を作り上げてくださった全ての方に感謝とはなまるを💮 本当に楽しかったぞー!これに尽きる 欲張りでもいいかな、また会いたいです。 終演後すぐに、この再会のよろこびをエモ散らかしたくなる心地よいモヤモヤがあったのだけれど、ガチの全身全霊で挑んで踊って泣いて、んで余韻と疲労に浸りながら風呂入って寝て起きたらなんだか憑き物が落ちたようにすっきりして。そしたら「生バンドででっけぇ音出して一緒

          ぼくたちのかくめい![優]

          あやふわは甘え?

          DIALOGUE+PARTY 2021「ぼくたちの現在地」 見届けました。 3回泣いた 1.ぼくらは素敵だメンバー同士がおたがいの顔を見ながら、そして客席にも目を配りながら、みんながみんなのために歌っているような曲。素敵。 『隣に寄り添ったら笑えるまで一緒にいるよ』(アーカイブ43:22) ぼくは配信参加でしたが、ここ見たときぼろぼろ泣いてしまった。歌に乗った想いがちゃんと届きました。 幕間でも触れていましたが、"大変な世の中になってしまった"ときに、ダイアローグちゃん

          あやふわは甘え?

          2020年の#シネマネネ!

          『空気人形』 2020年鑑賞のマイベスト作品。 命ってなんだ、生きているってなんなんだ、人生の意味とは、、、みたいなことを教えてくれたりくれなかったりする作品。人生の意味を強く欲しがってた頃にみてたらこんなに刺さらなかっただろうなっていうのがちょっと皮肉っぽい。昔より余裕ができてきた今だからこそ刺さりまくったんだと思う。 心を持ったばかりの無垢な人形が、他者への警戒をしないというか、誰かに疎まれてしまうかも、という想像をしないことに面食らった。知らない人を警戒することは社

          2020年の#シネマネネ!

          オオカミ幼女

          https://www.nishinippon.co.jp/item/n/618350/ 妹は狼だ。例えではなく、本当に狼だ。 「ねねちゃん、食べるときは口を閉じなさい」 叔母はマナーにうるさい。すこし行き過ぎているが、間違ったことは言っていないのでなにも言い返せない。妹はまだ5歳だが、言うことをよくきいた。もぐもぐもぐもぐ。 「さつき、箸を舐めちゃいけませんよ」 やってしまった。叔母の前であることを忘れていた。それにしてもいちいちうるさい。こんな食事は楽しくない。みん

          オオカミ幼女

          『新曲発表公演』という殻をかぶった、彼女たちの存在証明

          https://dialogue-music.jp/live/20200821_hashire/ 風に揺れる青葉、飛び立つてんとう虫、涼やかな水流、光さす小道。どの情景もみずみずしさにあふれている。壊れかけの時代でも、ちゃんと地球は回っている。それは彼女たちも同じだった。季節は夏。ちいさなちいさなかくめいを果たした彼女たちは、かくめいのその後も進み続けた。 彼女たちが一貫して歌うのは『希望を持ち、それを信じること』そして『自分の足で進み続けること』だ。 "僕らはちゃんと

          『新曲発表公演』という殻をかぶった、彼女たちの存在証明

          虻だった

          客を待っていた。 バックヤードで時間を潰しながら、お客さんがレジにくるタイミングを伺っていた。店内に客は1人で、おじさんだ。夜中だった。 おにぎりを吟味しはじめたのでそろそろだなと思い、私はレジに移動した。 レジに出てからも、彼はしばらくおにぎりを選んでいた。私は暇を持て余し、バックヤードに戻るか悩んでいた。 彼が不意に「あっ」と小さく、でも私に聞こえるように声を上げた。そちらを向くと同時に彼の足元で「ぱちっ」と音がした。靴をどけると黒いものがみえた。アブだった。 使命を

          虻だった