赤ちゃんをお迎えしたい日記ー人工授精4
8月になった。月のはじめはなんとなく気分が一新されるから好き。
今日は心なしか風が涼しい気がしてほっとしながらクリニックへ。
あんまり待つこともなく内診になり、無事卵胞は育っていた!
ようやく排卵日予測ができ、初めての人工授精日が決まった。
パチパチ-と心の中で拍手。ホッ。思った以上に気分が上がった。
ただ、卵胞が二つ大きくなっていて、同時に排卵する可能性があると伝えられた。もし同時に授精すると、双子ちゃんの誕生になる。
「双子か~」とちょっと笑みを浮かべた私に、先生から「でもリスクがあるんです」と説明された。可能性として、双子はそれぞれ2000㌘以下の小さい赤ちゃんになり、生後1~2カ月は入院。脳性麻痺が出ることもある。もちろんそうならないこともあるし、双子を妊娠する可能性自体がそんなに高いわけじゃないですけどね、と、冷静にやさしく伝えてくれた。
全く知らなかったので少しびっくりした。昔から双子には謎に憧れがあり、自分自身が双子だったら良かったのになと妄想したりもしていた。
双子ちゃんを育てる友人の写真を見るとかわいいなーと思うこともあり、不妊治療で双子出産の可能性が増えるなら、少しラッキーかも?と思っていたほどだった。
だからといって状況は自分ではどうにもできないけれど、可能性として、ちゃんと夫にも話そうと思った。
それから今朝、家を出る前にふと思ったことがあった。
私は今、治療中の仲間が欲しいなと思っている。
大変なことって何でも一人で抱え込むからパンクする、と
パニック障害を経験したからこそ強く思う今。
経験していない友人や家族に細かい内容を聞いてもらうのは少し申し訳なかったりもするので、
同じ状況の人同士、ただ愚痴を言ったり大変さを少しでも分かち合ったりできたら、気が軽くならないかなと思う。
クリニックにはいつもたくさんの人が来ていて、長い待ち時間を待っているわけだから、この時間を使って少し話せたら一番いいのでは?と思ったのだ。
でも、体や心に関係する話は、自分が言いたいと思った時じゃないと言いたくないこと。急に隣の人に話しかけるのもな・・とためらわれて、
そういう気持ちを思い切って、看護師さんに言ってみた。
「このクリニックの患者さんのおしゃべり会ってありますか」。
答えは「ない」だったけど、「ご意見は伝えますね」と受け止めてくれた。
今日のちょっとのもやもや、この前のちょっとの疑問、そういうものって
そのときはまあいいか、と思っても、ちりも積もれば大きくなる。
大きくなったものを消すのって結構難しい、というのは治療に限らずいつも思う。
不妊治療は(私にとっては)他人に気軽に話せる内容じゃない分、どこかでご縁ができたらいいな。
次の通院は明後日。精子採取があるので夫と初めて一緒に行く。
ちょっとドキドキ。
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