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色味も使い勝手も自分たちにとってベストの、後悔しようがない家

今回は、スマサガがリノベーションを手がけた友人のお宅に遊びに行った時に、リノベの可能性に気づいた!というご夫妻のストーリーです。賃貸や新築ではなく、リノベーションじゃないと実現できなかったと話してくれた、Iさんご夫婦の理想の住まい作りのプロセスに迫ります。

渋谷区I邸リノベーション

DATA

エリア | 東京都渋谷区
家族構成 | 夫婦おふたり
年齢 | 30代
プラン | 2LDK
面積 | 70.07㎡(壁芯)
構造 | RC造
主採光 | 東
不動産購入 | 2017年8月
リノベ完成 | 2018年6月
権利 | 所有権

CREDIT
プロデュース・設計 | スマサガ不動産
施工 | 幹ホーム
写真 | 平林克己


最初のスタートは、賃貸や新築の選択肢から

設計プランニングの段階で考えていたのは「部屋の奥から光が入ってくるイメージ」

お二人が以前住んでいたマンション、住み心地にはとても満足していたそうですが、お住まいのエリアはオフィス街。週末に心地よく過ごせるカフェもなく、もっと住環境をよくしたいという思いがありました。
そんな中、賃貸や新築を選択肢にして引っ越しを考えていたタイミングに、ちょうど当時の上司がスマサガ不動産でリノベーションをしたお家を見に行くことに。リノベーションで好きなように設計デザインされたそのお部屋を見て「日本にはこういうマンションのお部屋ってないよね!」とテンションがあがったそうです。賃貸や新築物件の購入を考えていた二人に、リノベーションという選択肢が浮上したのはその時でした。

縁のあった広尾を中心に、恵比寿や中目黒など土地勘があるところで二人の住まい探しがスタート。しかし、なかなか希望するサイズや予算感の物件が見つからず、賃貸やリノベーション済の物件も考えたものの、一度リノベーションを検討して自由に住まいを作れることを知ったお二人は「賃貸や新築物件では自分たちは満足できない」と思っていたといいます。

物件購入の出口戦略を考えることで、決断のハードルが下がる

こだわったのは部屋の色味。
カラーパレットで検討した淡い色合いとアクセントカラーのバランスが絶妙です

そんな折、気になった築15年程度の物件が渋谷区の別エリアで見つかります。二人がそれまで見ていた重厚なヴィンテージ物件とは違いましたが、何度かこの部屋に足を運ぶにつれ、日当たりがいいことや公園に近いことなどもあり、どんどんこの部屋が好きになっていったといいます。
最初に探していたエリアとは異なりますが、奥さんの会社の同僚も多く住んでいたり、行きたいお店がこのあたりにあったりと、住みやすいエリアかもしれないと感じたそうです。

何度も足を運んでいたので、マンションの管理人さんや住人の方々とも触れ合えたことが購入のきっかけにもなりました。その時はまだ売主さんが居住中だったのですが何度も内見させていただけたり、素晴らしい対応をしてくださったそうで、その売主さんとは今も良好な関係だそうです。

駅近ながら、程よい築年数。日当たりもよくて公園も近い。
総合的にもバランスのいい物件に出会えました。

当初、二人は家を購入するなんて人生を賭けるような大掛かりなことだと考えていましたが、後から振り返ると「ただただ、楽しい体験だった」といいます。
その体験の一つは、物件を購入したあとのいわゆる出口戦略を考えるようになったこと。出口戦略とは、家を売却して住み替えることや、賃貸に出して家賃収入を得ることなど、購入した物件を資産と捉えて利活用するということです。
二人がそういった知識を学んでいく過程で、スマサガ不動産スタッフが真剣にコミットしてくれていると感じられることが大きかったといいます。
ちょうど、旦那さんは転職を考えていた時期と重なっていたこともあり、あらゆる不安から湧いてくる質問に対し、真摯に向き合ってくれた印象が強いと語ってくれました。

無駄のない空間と、色や素材にこだわったプランニング

廊下のない、回遊性の高い空間を作ったことで、シンプルで効率的な動線に

部屋全体の設計デザインは、まずシンプルに空間を二つに分けるところから始まりました。そこから様々なプランを検討して、一時は数十パターンまで膨らんだそうですが、実際に模型をつくってプランを確認し、立体的に部屋の構成をつかみながら決めていくことができたといいます。大きく二つに分けた空間の一方、プライベートスペースにあたるリビングとベッドルームの位置は最後まで悩みに悩んだ結果、今の配置に落ち着きました。

まずはクライアントさんの好みを知るために、スマサガでは設計Pinterestを使って、好きな色や素材、雰囲気を共有することが多いのですが、お二人のセレクトで多かったのが「部屋の奥から光が入ってくるイメージ」。その雰囲気を中心軸にしながら「無駄のない空間を作りたい」という機能性や合理的な部分を実現できるようにプランしていきました。

ステンレスやモルタルも捨てがたく素材に悩んだキッチン。機能性と見た目のバランスを追求

目を引くのは、キッチンとダイニングテーブルが一体化したスペース。ダイニングテーブルとして食事をするのはもちろん、ちょっと仕事をする時にも、パソコンを拡げられるように計算してスペースをとっています。キッチン収納も、背の高い旦那さんが上部分を使い、身長差のある奥さんが下の部分を使うなど、ここにも合理的な配慮が設計にいかされています。

さらに二人が便利だとオススメしてくれたのが、家中の電気を一元化して操作できる玄関のマスタースイッチ。このアイデアは、以前に住んでいた家で便利だったポイントを取り入れたものだそうです。

内装デザインは、細部まで詰めれば詰めるほど満足度が高まる

ベッドルームとリビングを仕切るガラスの壁。
空間に連続性をもたせながら、どちらからでも気配を感じることができる

この新たな住まいで暮らし始めてから、寝室にほどよく入ってくる陽の光のおかげで心地よく目覚めることができて、二人とも早起きになったそう。
何より、この部屋での毎朝の団らんが一緒に暮らしていることを実感できる時間になったといいます。早起きになった二人は、朝から一緒にジムへ行って汗を流し、朝ごはんを食べてから出社。以前は、そろって朝ごはんを食べることなど少なかったのが、今では朝も週末も楽しめるようになったと話してくれました。

今回の住まい探しを通じてわかったのは「出来ることと、できないこと」「やりたいことと、やりたくないこと」の判断。様々な思いや決断にその都度、真正面から向き合うことで、今まで漠然としていた自分たちの思いや特性が明確になったそうです。

「内装デザインは、詰めれば詰めただけ満足度が上がる」と話す旦那さん。お客さんが家に来ると、いいね!と言ってもらえるのは、この家の色味も使い勝手も、自分たちにとってベストになってるから。それを諦めずに細かく考えて、時には取捨選択をした結果、「後悔しようがない家」を実現してくれました。

住まい探しにおけるリノベーションという体験は、漠然とした感覚を研ぎ澄まし、自分たちが本当に何を叶えたいのか?を明確にする行為なのかもしれません。そのことをそのまま体現して見せてくれたような渋谷区I邸の事例でした。

「色味も使い勝手も自分たちにとってベストの、後悔しようがない家」
渋谷区I邸リノベーション


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