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追求したのは、機能的かつ二人にとってノンストレスな空間だった

都内での住まいを考えたとき、都心で戸建ては、、費用面でちょっと厳しい。外観も同じような建売住宅が並んでいる光景には楽しさもなく「考えられない」と考えたお二人。今回の物件は、おばあちゃん家のようなノスタルジックな感じ。この部屋に大切に住んでいた雰囲気も感じた二人は、このお部屋での生活が想像できて・・・そんな中目黒K邸の住まい探しストーリーです。

中目黒K邸リノベーション

DATA
エリア | 東京都目黒区(中目黒エリア)
家族構成 | 夫婦お二人
年齢 | 30代
プラン | 3LDK→1ルーム
面積 | 97.68㎡(壁芯)
構造 | SRC造
所在階 | 11階建の4階
主採光 | 南西
建築竣工年 | 1970年3月
不動産購入 | 2018年2月(築48年時)
リノベ完成 | 2018年8月
権利 |借地権
工事費用 | 1300万円(設計料・税込)

CREDIT
プロデュース・設計 | スマサガ不動産
施工 | みのり制作室
写真 | 平林克巳


機能的じゃないオシャレ感はダサい

ファッションが好きなお二人。大切なものを毎日愛でられる、玄関前のオープンクローゼット

二人がそもそも住まい探しを始めたのは、当時住んでいた賃貸の更新期限が迫ってきていたからでした。
当時の二人の住まいは、狭いながらにDIYで収容スペースを作ったり、押し入れのなかに靴を収納するなど、限られたスペースを有効活用してやりくりされていました。そこに迫ってきた次の更新期限と、犬を飼いたいという問題。犬との生活を優先して、次の住まいを探すことを決めたのでした。
もともとリノベーションという言葉は、奥さんが以前勤めていた職場で知ったそうで、ヨーロッパではそういう手段があることを知り、そこから調べ始めたのがきっかけだそうです。

都内での住まいを考えたとき、都心で戸建てだと費用面でちょっと厳しい。加えて、外観が同じで個性のない建売の戸建住宅が並んでいる光景は、見ていて楽しさもないので考えられなかったそうです。新築マンションも全部同じような感じがしたので、最初から選択肢にはなかったといいます。

旦那さんに話をお聞きしていると「機能的じゃないオシャレ感はダサい」という言葉がよく出てきます。もちろん100%自分の要望に見合ったものを見つけるのは難しい。でも、どこまで住まい探しを自分ごとに出来るかを考えたときに、新築の選択肢はもうありませんでした。

おばあちゃんの家のような物件との出会い

眺望と緑が気持ち良いリビングはオープンに。どこにいてもお互いの気配を感じられる空間

もともと高円寺に長く住んでいた二人は、馴染みがあるそのエリアから住まい探しを始めます。ただ高円寺周辺は単身者向けの物件が多く、なかなか自分たちに合う物件が見つかりませんでした。そのため、範囲を中央線沿線まで拡大しました。

そもそも最初は、旦那さんは家探しを奥さんに任せるつもりで、写真でもよく分かるように、膨大なシューズコレクションさえしっかり収納出来れば問題ないと考えていたそうです。お二人が住まい探しを続けるなかで、スマサガ不動産は3社目の不動産会社でした。

お二人の方向性と波長が合ったのか、スマサガ不動産が提案する物件は「なぜ私たちのことをこんなにわかるんだろう!」というほど、ピンと来るものが多かったといいます。中央線沿線ではない物件でも商店街が楽しそうだったり、歳をとっても楽しく暮らせるような街にある物件が多く、自分たちのことをしっかり理解してくれていることが伝わってきたそうです。

そんな中、目黒のとあるマンションが第一候補となり、購入寸前まで行くのですが、売主側との契約条件が擦り合わずに涙を飲むことに。こういうことがあると住まい探しはいったんストップして、心が癒されるまで動けなくなることもあるのですが・・・お二人は違いました。逆に、絶対に決めてやる!と燃えたぎるものがあったそうです。

そして今回の住まいと出会うことになります。それは、以前に一度候補に上がりながらもスルーしていた物件の別の部屋でした。中目黒から少し歩いたところにある、古き良き風情が残る場所に佇むヴィンテージマンション。部屋に足を踏み入れた瞬間に、入ってきた自然光で部屋全体が明るくてとても居心地のいい空気を感じたといいます。

すっかり残っている昔の名残と、最初に感じた風と光が印象的だったリノベーション前

まるで、おばあちゃんの家のような温かみのある雰囲気があり、そんなノスタルジックな感じが旦那さんは特に気に入ったそうです。部屋を大切に使って住んでいた雰囲気も残っていて、そのとき二人は、この場所での生活も想像できたのでした。

すると、外観もレトロな雰囲気で風格があると思えるようになり、ネガティブな要素はすっかりなくなります。実際に、共用部の掃除も行き届いていて、管理状況を調べても良好なものでした。そしてめでたく、この物件を契約することになりました。

機能的じゃないオシャレ感はダサい

プライベートと来客時の通路は別に。収納スペースはオープンとクローズをうまく使い分けている

物件が決まると始まるのが、リノベーションの設計打ち合わせ。二人曰く、打ち合わせはすごく楽しくて、今でも毎日やりたいと思うほどだそう。あれこれと想像で語ったことが、図面という形になる感覚が楽しかったといいます。
二人とも服や靴をたくさん持っているのに、以前は手狭な住まいに住んでいたので、大部分は収納しているだけで表面にあるものしか身に着けられなかったことが、お二人にとってストレスだったようです。

そんなストレスが解消されたことは、玄関を開けた瞬間にわかります。玄関から直結するウォークインクローゼット。そして、目の前に拡がるシューズと服のコレクションが圧倒的な印象を与えてくれます。

「機能的じゃないオシャレ感はダサい」という言葉どおり、この部屋は合理的で機能的な動線によって構成されています。例えば、回遊性があることで急いでいるときも自分の好きな装いですぐに家を出ることができるし、飼っている犬たちも伸び伸びと遊べるし、住んでみると非常に使い勝手が良かったそう。

「最小の広さ」「オープンかつこもれる」「朝日を浴びたい」を叶えた、南側に配置した寝室

キッチンからは、リビング、書斎、寝室、玄関クローゼットと、約100平米もある部屋全体を見渡せて、自然と好きなものに囲まれている感覚になります。
「生まれたときから扉は閉めない」という奥さんのポリシーを取り入れて設計された、なるべく仕切りをつくらない空間は、いつでもどこに誰がいるかを感じられます。奥さんこだわりのキッチンは、料理や家事をしながらテレビを見たり、旦那さんと談笑したりできる素敵な場所です。

住み始めて、生活スタイルそのものが変わった

設計スタッフが最も試行錯誤したスペース。壁で仕切らずとも作業に集中できる、テーブルの高さ

実際に住み始めると、休みの日も出かけたくないぐらい家が好きになったそう。寄り道せずに家に帰りたい、と思うようになった旦那さんは、そのために自転車通勤を思い立ち、今では自転車をかっ飛ばして最速で家路を急ぐんだとか。休日も二人で自転車で出かけるようになったり、この家に住むようになって生活スタイルにも変化が生まれました。

買い物をするときも、まずどんなものが家に合うのかを考えながら選ぶのだとか。中目黒という立地の良さもあり、今までよりも色々な街に出掛けることができるようになり、充実してとても楽しくなった!と話してくれたお二人でした。

「追求したのは、機能的かつ二人にとってノンストレスな空間だった」
中目黒Kリノベーション


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