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note編集部のおすすめに選ばれたのはなぜだろうと考えてみた

noteをたらたらとはじめて2年位は経っているのだけど、先月書いた記事がはじめてnote編集部のおすすめに選ばれた。

スキも今までで一番ついたし、アクセスもこの記事だけで1.3万PVだった。

そもそもこのエピソードを書こうと思ったのは、スイスイさんと大木さんの対談動画がきっかけだ。

※文藝春秋の会員になると視聴できます(あ、もちろんPRではないです)

動画を視聴すると、2人ともプロの書き手としてものすごく熱意があって、「書きたくて仕方がない」「命をこめているんだ」という本気度が凄まじかった。

さて、ぼくも一応現在はライターとして生計を立てつつ、たまにこうやってきまぐれにnoteを更新しているのだけど、はてさて、こんなにもメラメラと気合を入れて文章を書いているだろうか、と自身を振り返るきっかけになった。

もちろん納期を守ったり、求められていることを書いたりと最低限努めているけれど、文章自体に伝わる「温度」みたいなものは、あるだろうか。

そうやって自問自答しているうちに書きはじめた記事が、編集部のおすすめに選ばれた。とはいいつつ、ものすごく頑張って苦労して、血を吐きながら書いた文章とは言い難い。

でもいくつかの気づきがあったので、小並感満載だけど書いてみる。

その1.実際の体験談をありのまま書いてみた

人から聞いた話や、こんな情報があったよ、というシェアだと、文章に「温度」がない。

聞いたところによると〜...
...〜という人もいます。
どうやら〜...らしい。

その文章には気持ちが乗っかっていない。では気持ちが乗っている文章とはなにか。

「体験談」「経験談」を踏まえたエピソードだ。

実際にこんな体験をして、その体験をふまえて自分はどう思ったか。そういうエピソードは、なんというか現実味を帯びた臨場感がある。

やっぱり書きたいこと、伝えたいことの根源は、過去の歩んできた道のりのどこかに落ちている。

自分にとっては当たり前だけど、他の誰かにとっては面白いと思われるような出来事が、たくさん眠っている。

そこで、過去の人生をくるくるとうなりながら回想しているときに、ぽっと出てきたエピソードを書いてみた。
自分主体で考えているとたいしたことはないエピソードなんだけど、客観的に見つめてみると、たしかにちょっと奇妙で面白いのかなぁ。と思ったり。

その2.エピソードを踏まえて、読者に伝えたいことはなにかを考えてみた

ぼくはこのエピソードを書きすすめているうちに、「あぁ、こういう人生ってあるんだなぁ」と客観視していた。自分の人生なのに。

「そら豆を食べたらソムリエになった」という文はまったくもって飛躍しているけれど、たしかにぼくはあのシーンをきっかけに食について興味を持ち出して、今に至っている。

支離滅裂のようでいて、点と点が線になる瞬間は誰にでもあるような気がする。バタフライエフェクトのような体験が、きっとあなたにもある。
ひょんなことで人生が変わることがある。というか、人生が変わる瞬間はだいたい「ひょん」としている。

※バタフライエフェクトは、ほんの些細なアクションがさまざまな要因を引き起こした後に、非常に大きな事象の引き金に繋がることがあるという考え方。

(日本のことわざで言えば「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいな意味合いで、ブラジルの蝶の羽ばたきでアメリカでハリケーンが起こるか、みたいな...そんなかんじ。)


・人生何が起こるか分からない
・ちょっとしたちいさなきっかけを大事にしたい
・転機のきっかけは、振り返れば日常に落ちている

こんなことがふわっと伝わればいいな〜と、そんなことを考えつつ書いてみたのだ。

なんてえらそうなことを言いつつ、結局note編集部の方に選ばれなかったらそこまで読まれないわけだし、運的な要素もとても強い。

でもスイスイさんと大木さんの対談動画をみて、「あぁ、ぼくも温度のある文章を書きたい」と思って視聴後すぐに書きはじめたのが良かったのかも。

僕の文章は、熱々ではない。「どうしても伝えたいんだ!」みたいな感情はあまりない。

でも半身浴でのんびり30分くらいつかれるような、39度くらいのぬくぬくさを感じてもらえればいいなと思っている。

最近はよくいろんな方のnoteを積極的に読んでいるのだけれど、つくづく文章には温度があるなぁ。と思っている。

気持ちが乗っかっている文章ってどうして分かってしまうんだろう、ただの文字の羅列なのに。

未だに答えは出ず、不思議です。

気持ちが乗っかっている。どこか温度を感じる。そんな文章を書き続けられる人生でいたい。

でもいつか力尽きそうだなと思っている今日このごろ。今後も楽しんで取り組みたいです。

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娘のオムツ代とバナナ代にさせていただきます。