見出し画像

いつもよりちょっとだけ幸せになりたいならば「ときめきに包まれたら」いいじゃないとクラフトビールとユーミンが教えてくれた話

だけ先日、こんな記事を書いた。

記事を要約すると、
「今までは毎晩のように第3のビールを飲んでいたけれど、その習慣はただの惰性だと気づいた。本当に好きなビールをこだわって選んで飲むようにしよう。人が一生のうちに飲めるお酒の量は決まっているのだから......」
という内容であーる。

今までは第3のビールをケース買いして、冷蔵庫には常にストックされていた。ストックされない日はなかった。暑い夏も寒い冬も、花粉症で辛い春も、彼は欠かさず冷蔵庫にいてくれた。第3のビールはリーズナブルでのどごしがよく、いつもぼくの味方でいてくれた。

疲れた身体と喉を潤す最初の一口は何にも代えがたい、はずだった。

第3のビールに関わらずなんでもそうだけれど、日常生活に馴染めば馴染むほど、嗜好品は当たり前に消費されていく。
次第に感動は薄れて、ありがたみもなくなっていく。ときにはスマホでYouTubeを観ながらノールックで取り出して飲むようになった。

まぁそれだけ生活に浸透しているというか、日常生活に寄り添っているというか、企業的にはそれでいいのかもしれない。

でも冒頭で紹介した記事のように、「人生で飲めるお酒の量が決まっている」としたら、毎日第3のビールを惰性で飲んでいていいのだろうか。と考えるようになった。

酒はぼくにとって、なくてはならないものだ。趣味というよりもむしろ生きがいにまで昇格しているコンテンツなのだ。

そこでぼくは、毎晩飲む第3のビールを買うのをやめて、週末やこの日だ!っていうときに限って好きなビールやクラフトビール1本を味わって飲むような生活スタイルにした。

1種類だけじゃつまらないだろうと思って、少しずつ飲みたいビールを買い足していった。ちなみに今の冷蔵庫内のラインナップはこんな感じ。

画像1

するとどうだろう。毎度毎度、冷蔵庫を開けるのが楽しい。今まではなんとなく取り出していた第3のビールと比べて、毎回選ぶ楽しさがあるし、毎回魅力的なビール達が鎮座しているのだ。

これによって、日々の晩酌前の冷蔵庫を開ける1アクションに、ちょっとしたワクワク感のある「ときめき」が生まれた。

今夜はよなよなエールにしようかな、いや、さっぱりとコロナビールでいくか。いや、IPAをじわじわ味わうのもいいな......。と、仕事をしている時間以上に脳みそが回転している。

冷蔵庫を開ければいつでも鎮座しているビール達に会えるとなると、胸がときめくなぁ......なんて思っていると、iPhoneのランダム再生はユーミンの「やさしさに包まれたなら」になった。

冷蔵庫からお気に入りのビールを取り出したら、無意識に「ときめきに包まれたなら〜♪」に勝手に脳内変換された。

日々のなんてことない生活がときめきに包まれたなら、どんなに幸せだろうか。

いきなり億万長者になるのは難しい。
都内の一等地の豪邸に引っ越すのも難しい。
100%思い通りの人生を生きるのも難しい。

でも、毎日消費するものを少しごきげんなものに変えるだけで、ちょっとしたときめきは簡単に手に入るのかもしれない。

結果的に、「毎晩第3のビールを飲む日々」から「毎日ではなく、休みの日にだけお気に入りのビール1本を味わう生活」にシフトしたら、経済的にも身体的にも、そして何より精神的にも、健やかで豊かになった。

なんでもない毎日の習慣をちょっとだけ疑い、量を減らして少しだけ質を上げてみる。そこにはきっと想像もしていなかったときめく日々が待っているかもしれない。

この記事が参加している募集

最近の学び

買ってよかったもの

娘のオムツ代とバナナ代にさせていただきます。