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透影 弦
2023年12月20日 16:10
お久しぶりです。透影です。更新さぼっていたので二ヶ月分まとめて!
2023年11月2日 19:11
うしなうことを忘れてしまう愚かにも握りしめては信じてすすむぐるるると鳴っても夕飯出てこないとなりのうちは魚みたいね連作「月を食む夜のとも」 ミルクティー抱えて眺める月食に秘密をそっと送り出したら欲しがりの月を満たして空っぽになったカップと冷えた指先月の夜に浸りたいから悪あがきコーヒーをやめカフェオレにするイマジナリーフレンドとする月見会線路の先は二手に分かれ折
2023年10月20日 12:39
昇る日が黄金(こがね)にかがやく朝だから金木犀を吸って始まろ店先で早咲きにけり竜胆のしづやかに落つ朝の涙にありあけの月さえ光に食べられて入れ替わってくあしたの月と暗い夜が明けなくてもいいひとりでも人工灯のしたで踊るよ夜が明ける匂いがします冷たくて優しく肺を包み込むような白みゆく空に境界線あればどこにいるのか迷わないのにおひさまと珈琲ならば珈琲で目覚まし時計は聞こえな
2023年10月13日 06:27
アルコールの溶けた世界はちょっとだけ歪んでみえた羊が一匹赤、赤、黄。紅葉愛でる人々も枯れ葉を軽々踏みにじるので人知れぬ骸骨踊る深夜四時宴の終いに突き立てる大腿骨 ポキポキ、ポキッ全身鳴らし Let's enjoy!!ブレイクダンスをまだ見ぬあなたへ霧雨に押しこめられた夜だから紅茶を蒸らす明日のために ひととせの木犀の香忘れにしおもひでだった褪せし花びら順番に目が覚めて
2023年10月6日 23:33
皓月は帰らぬ君を待ち侘びて無人の道を照らし続けた背の老いた松に登れど月影は遠く遠くて懺悔もできずそういえば自由に詠んでたはずだった赴くままに心隠して暗がりの夜道に潜む黒猫とまた目が合って顔馴染みかなインディアンポーカーだって嘘だけじゃ勝てないですよ黙って笑えひととせの木犀の香僅かにも思い出せない。あなたの声も空想の庭で見上げた朝焼けの薄藤のただ麗しきこと満月が夏を拐って
2023年9月30日 07:49
こんばんは、透影です。月末ということでお気に入りの短歌を集めました。後半は、自分の短歌の作風の話です。サムネのうたも、闇に纏わりつかれている感じが好きだったんですが、入れ忘れたので、捩じ込んでみました。▼9月短歌自選9月の収穫は計32首、連作2つでした。ひと月を通して、夜とアイデンティティを題材とした短歌が多かったですね。▼短歌の作風の話応募していた短歌コンテストの結果が
2023年9月3日 23:21
お久しぶりです。透影です。時が経つのは早いもので、もう夏も終わりますね。春の終わりから少しバタバタしていたのですが、少しずつ短歌を詠む余裕が出てきました。▼8月自選▼5~7月ダイジェスト▽余談 「短歌を詠むこと」まだまだ短歌歴は浅いのですが、詠むようになってからは四季折々の表情の差がいとおしく、その分だけ過ぎてしまう季節には大事なものを失うような寂しさがあります。また一年もす
2023年4月26日 20:17
こんばんは、透影 弦です。今回の短歌のテーマは「水」です。水って心みたいだと思いませんか。明確な形があるわけではなく、染まる色も、流れる音もそれぞれ違って。不確かな存在であるのに、どこまでも繋がってせかいを巡っている。一雫に願いを込めて詠みました。くちおしい 岩の裂け目の清水よては届かずに毒がまわった空想で散った桜は入水し、流されるまま何処へ行きつく散り果てた桜の破片
2023年4月25日 19:51
ライラック杯短歌部門への参加作品です。テーマは春。一歩前へ踏み出したい、変わりたい、成長したいという願いを込めて詠みました。タンポポの綿毛みたいに軽い羽根隠れてるなら旅立ちたいの春風の愛でる若葉は陽を受けてただひたすらに青く大きく深々とおじぎをした花寂しくてくるりと回すと見違えて華
2023年3月26日 19:23
桜も次々と咲き始め、すっかり春ですね。初めまして。透影 弦と申します。普段は青い鳥にて短歌を詠んでいます。「春」の短歌、計10首をまとめました。張り切って画像も作ってみましたので、楽しんでいただけると嬉しいです。▽桜水溜る歩道の窪みの花びらを静かに触れる雨が上がった膨らんだ蕾もほどける春の風恥ずかしそうな早咲く桜手に持った桜ドーナツのあなの先同じことするきみの微笑み満開の