Yusuke Hatano

Life is a journey | 1998年生まれ | 2020年にアメリカの大…

Yusuke Hatano

Life is a journey | 1998年生まれ | 2020年にアメリカの大学を卒業後、外資系コンサルティングファームにて勤務 | 2024年に退職し世界を放浪中

マガジン

  • 移動遺伝子 Mobile genes

    毎週金曜日更新予定。マガジン「移動遺伝子」は、移動する中で生じる洞察や考察を共有し、読者と一緒に思考を深めていくためのプラットフォームです。このマガジンは、単なる旅の記録ではなく、移動が私たちの思考や視点にどのような影響を与えるかを探求していきます。 Updated every Friday, the magazine “Mobile Genes” is a platform for sharing insights and reflections that arise during travel, aiming to deepen thinking together with its readers.

  • 最近読んだ本

    備忘録を兼ねて、最近読んだ本を紹介していきます。

最近の記事

捨てることの意味 The value of letting go

今週は東京にいます。 I'm in Tokyo this week. ろくに仕事もせず、フラフラと歩いたり、本を読んだり、音楽を作ったりする生活もはや半年近くが過ぎてしまいました。次にやるべきこと、未来が見えてきたので、一旦今回の旅は、ここまでとし、次のステップに移りたいと思い、東京に戻ってきました(帰るよ!と友人に連絡すると、どこに?という回答がデフォルトで返ってきた僕は、もはやホームレスですね)。 Almost half a year has passed livin

    • 多様性の中にある「自己」 The "self" within diversity

      今週も引き続き、クアラルンプールにいます。 This week, I am still in Kuala Lumpur. マレーシアの民族の多様性については毎週のようにお伝えしていますが、これは言語においても同様です。マレーシアの公用語はマレー語(バハサ・マレーシア)ですが、実際はそれほど単純ではありません。街を歩けば、中国語(主に広東語や福建語)、タミル語などの言語が飛び交っています。 I have mentioned the diversity of Malaysi

      • 甘美な多様性の裏側 The sweet side of diversity

        今週もクアラルンプールにいます。 This week, I am in Kuala Lumpur. クアラルンプールの活気あふれる街並みを歩いていると、マレーシアの多様性が目に飛び込んできます。マレー系、中華系、インド系を中心とした多民族国家であるマレーシアは、その多様性が食文化にも反映されています。各民族の伝統料理が共存し、時には融合しながら、独特の食文化を形成しています。 Walking through the vibrant streets of Kuala Lu

        • 最近読んだ本(6月編)

          街を歩きながら、音声入力でエッセイを執筆。それをAIに流し込み、歌詞とメロディーを作成(ようやく50曲です!)。そんな音楽制作を楽しんでいたら、読書があまり進まなかった、6月でした。 合計:24冊(2024年累計:81冊) 移動時間が好きだインカ帝国 歴史と構造Everything I Know About Love賢者の書西洋人の無神論 日本人の無宗教イランの地下世界斜陽Can't Hurt Me: Master Your Mind and Defy the Odds人

        捨てることの意味 The value of letting go

        マガジン

        • 移動遺伝子 Mobile genes
          20本
        • 最近読んだ本
          4本

        記事

          都市と自然と未来 City, Nature, and the Future

          今週はマレーシアのクアラルンプールにいます。 This week, I am in Kuala Lumpur, Malaysia. この街に足を踏み入れた瞬間、バリ島で感じていた独特の浮遊感から解放され、地に足のついた現実世界に戻ってきたような感覚に包まれました。街を歩けば、高層ビルが林立する近代的な景観と、緑豊かな自然が織りなす独特の都市空間が広がっています。 The moment I stepped into this city, I felt a sense of

          都市と自然と未来 City, Nature, and the Future

          Tourism 2.0

          今週もバリ島にいます。 I am in Bali this week as well. バリ島はやはり観光客が多く、街を歩いていると韓国語、中国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語など、いろんな言語が聞こえてきます。どこを切り抜いても観光地なので、僕も観光客同様の体験をせざるを得ない状況に置かれています。。ヒンドゥー教の寺院に行けば、神聖な空間であるにも関わらず、みんなこぞっていろんなポーズを取ったりしながら写真を撮っています。インスタにあげるのでしょうか。あち

          小さな幸せの瞬間を大切に Embracing small moments of happiness

          今週もバリ島にいます。 I am in Bali again this week. 冬の寒い日に食べるジェラートも素敵ですが、夏の暑さの中で汗をかきながら食べるジェラートもまた格別です。ジェラートは、ある意味で人生の縮図のようなものかもしれません。暑い日に食べるジェラートはすぐに溶けてしまいますが、溶けたジェラートはただの甘い液体になり、ジェラートそのものの美味しさは失われます。人生でも、このような瞬間は数多く存在するのではないでしょうか。ジェラートは幸せの象徴です。その

          小さな幸せの瞬間を大切に Embracing small moments of happiness

          身体性を取り戻す Reclaiming physicality

          今週はインドネシアのバリ島にいます。 This week, I am in Bali, Indonesia. やはり、南の島はいいですね。特にアジアは。肌に合うといったら良いのでしょうか。インドネシア自体は初めてですが、1日経っただけでも随分と長くいるような感覚に陥ります。勝手が分かっているからか、すぐにこの土地に馴染めているような気がします。肩の力を抜いて過ごせている1週間です。 Indeed, southern islands are wonderful, espe

          身体性を取り戻す Reclaiming physicality

          Voices in Tbilisi: Struggle and Identity

          エッセイ『分断された世界で居場所を探して Seeking belonging in a divided world』をもとに、ChatGPTで歌詞を生成し、Sunoに流し込んで、ラップを作ってみました。

          Voices in Tbilisi: Struggle and Identity

          Voices in Tbilisi: Struggle and Identity

          最近読んだ本(5月編)

          僕の放浪旅もあっという間の3ヶ月が過ぎてしまいました。 街のエネルギーや変化に疲れ、ジョージアでの2週間が1ヶ月のように思えた5月でした。 さて、毎月の恒例となりました、備忘録も兼ねて、5月に読んだ本の紹介です。 合計:18冊(2024年累計:57冊) 普通という異常 健常発達という病アイデアの接着剤プロフェッショナルマネジャー ~58四半期連続増益の男Age of Revolutions: Progress and Backlash from 1600 to the P

          最近読んだ本(5月編)

          観光客としての東京 Tokyo through the eyes of a tourist

          今週は東京にいます。 I am in Tokyo this week. 僕の旅もすでに3ヶ月が過ぎ、ベトナム、タイ、ウズベキスタン、ジョージアと4カ国を回ってきました。このタイミングで東京へと戻ってきたのは、気軽に食べれる美味しいご飯が恋しくなったということでもあります。久しぶりの東京ですが、家を手放した僕にとっては、行き先のひとつでしかなく、いち観光客として、アメージングジャパンを堪能している次第です。 My journey has already passe

          観光客としての東京 Tokyo through the eyes of a tourist

          革命の四原則とエネルギー The four principles of revolution

          今週もジョージアにいます。 This week, I’m in Georgia. 今週は人生をかけてやりたいことについて深く考える1週間となりました。そのきっかけは、ジョージアに住む友人との再会でした。彼は大学4年生の途中で中退し、その後外資系広告会社で働いた後、3年前にジョージアへ移住しました。彼と話すうちに、「生きること」そして「自分が心から楽しめることに全力を注ぐこと」の大切さに改めて気づかされました。現在、彼はジョージアで日本語を教えたり、漫画家として初めて連載を

          革命の四原則とエネルギー The four principles of revolution

          分断された世界で居場所を探して Seeking belonging in a divided world

          今週はジョージアの首都トビリシにいます。 This week, I am in Tbilisi, the capital of Georgia. ジョージアでは、通称ロシア法案と呼ばれる「外国からの影響に対する透明性法案」を巡り、政府と野党の対立が激化しています。この法案は、国外から20%以上の資金を受け取る団体やメディアを「外国勢力の利益のために働く組織」として登録することを義務付けるものです。政府は透明性と主権の保護を主張していますが、野党は市民社会の抑圧と批

          分断された世界で居場所を探して Seeking belonging in a divided world

          目で見て肌で感じる An expedition into embodied knowledge

          今週は、ウズベキスタンのタシュケントから、ジョージアのトビリシに移動してきました。 I traveled from Tashkent in Uzbekistan to Tbilisi, Georgia, this week. 今回の一連の旅を通じて、やはり経験に優ることはないなと再認識しています。 Through these travels, I've reaffirmed that there's no substitute for personal experien

          目で見て肌で感じる An expedition into embodied knowledge

          本当の探究とは? 探究学習に内在する矛盾

          ベネッセのホームページを見ると、探究学習についてこのように書いてある。この記事で述べたようにとある縁で、僕は現在高校生向けのオンラインの探究学習プログラムの運営の手伝いをしている。そんなことから、探究学習とは何なのか、一体このプログラムの理想の形は何なのかということについて、日々頭を捻らせている。 個人的には、そもそも探究「学習」が「教育」の中の一部に存在していること自体が未だ理解できていない。現在、千葉工業大学の学長を務める、伊藤穰一さんによれば、教育とは誰かに何かを与え

          本当の探究とは? 探究学習に内在する矛盾

          旅で見つける余白 Living Your Own Time

          今週もタシュケントにいます。 This week, I am still in Tashkent. 先週お伝えしたとおり、タシュケントは春を迎え、町中は緑に囲まれ、とても心地よい日々を送っています。そんなこともあり、毎日、特に観光をすることもなく、本を読んだり、考え事をしたりして過ごしています。改めて、人生において、余白・余裕が大切であると思う1週間になりました。 As I mentioned last week, Tashkent has welcomed sprin

          旅で見つける余白 Living Your Own Time