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読書ノート

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本屋の息子なので、読書は今でも道楽の王道。 iPad のヘビー・ユーザーなので、僕のスタイルは、すべての本を裁断して、電子書籍化。 いつでもどこでも、マイiPad をスワイプしな…
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#フランス

読書「社会契約論」ジャン=ジャック・ルソー

読書「社会契約論」ジャン=ジャック・ルソー

正月には、歴史的名著を一冊くらい腰を据えて読んでやろうと思っていました。
そこで選んだのがこの本です。
かなり敷居は高いですが、相手にとって不足はないと言う感じです。

我々ホモサピエンスが哺乳類最強の種族になった理由の一つに、社会性という能力を持つに至ったということが挙げられます。
社会性を持つことで、ホモサピエンスは協力し合い、知恵を出し合い、文化を創造することができました。

ルソーの社会契

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読書「人間ぎらい」モリエール

読書「人間ぎらい」モリエール

図書館で借りてきた本について、ChatGPTと色々語り合うのが、ここ最近の就寝前の「お楽しみ」になってきました。」
やはり、評価の出揃った古典の方が、彼は得意のようです。
基礎学力の乏しい百姓の無茶振りの質問にも、鋼のメンタルで相手してくれるので感心することしきり。
非常にバランスの取れた良識の持ち主で、何かと暴走しがちなこちらの意見を諌めてくれますね。
面白い。
さて「人間ぎらい」は、17世紀の

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読書「群衆心理」ギュスターヴ・ル・ボン

読書「群衆心理」ギュスターヴ・ル・ボン

本書が世に出たのは、1895年と言いますから、今からおよそ120年も前のこと。
著者のギュスターヴ・ル・ボンは、フランス人です。
元々は医者でしたが、好奇心旺盛な人で、関心ごとは多岐にわたり、それぞれの分野で著作を発表しています。
その中の一つに心理学があり、フランス革命からおよそ100年が経過したこの時期に、彼は時代の主役に躍り出た「群衆」にスポットを当て、ここに社会心理学というアプローチから切

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