マガジンのカバー画像

イラスト映画劇場

230
大学生の頃は、授業にも行かないで、情報雑誌「ぴあ」を片手に、関東一円の名画座を巡っていました。 サラリーマンになってから30年は、映画からは遠ざかっていましたが、定年退職後は、そ…
運営しているクリエイター

2021年7月の記事一覧

いまさらエヴァンゲリオン

いまさらエヴァンゲリオン

務めていた会社の出先事務所が、江東区青海にありました。
担当がシステム管理だったので、呼ばれると出かけることになります。
事務所に向かう途中に、コンベンション・ホール東京ビックサイトがあるのですが、何か面白そうなイベントがあると立ち寄ったりしていました。
ある時、やっていたのがコスプレのイベント。
人気アニメのヒーロー、ヒロインのコスプレに身を包んだコスプレイヤーたちの熱気がムンムンの会場。
「う

もっとみる
犬鳴村  2019年 東映

犬鳴村 2019年 東映

夏の夜はホラー映画。

さて、「呪怨 ザ・ファイナル」「シライサン」と見て、ややJホラーに批判的になってしまいましたが、やはりこの人のホラーは怖かった。
日本ホラー界のエース清水崇監督ですね。
彼は「呪怨」シリーズの生みの親ですが、そのシリーズのディレクションを後陣に譲って、ハリウッド映画に進出したり、「魔女の宅急便」の実写版を監督したりと、活動の幅を広げていましたが、またJホラーに戻ってきてくれ

もっとみる
呪怨 ザ・ファイナル 2015年

呪怨 ザ・ファイナル 2015年

「貞子」シリーズの最新作を見たので、今度は「伽耶子」の最新作も見ておきたくなりました。
清水崇監督の「呪怨」シリーズはオリジナル・ビデオのころかに追いかけていました。
同じネタで、ここまで怖がらせて続けてくれる清水監督の手腕には感心していました。
貞子同様、伽耶子と「白い少年」俊雄君の「怖さ」は、ある意味では日本人の恐怖感覚のツボなのでしょう。
どこまでこのシリーズを見ていたか定かではなかったので

もっとみる
シライサン 2020年松竹

シライサン 2020年松竹

誰もが、コロナによる、この異常な日常から早く解放されたいと願っていると思います。
しかし、コロナに関するいろいろな情報と、我が国の政府の無能ぶりを知るにつけ、コロナ以前の生活に戻れる日は、絶望的に遠いという気がしてなりません。
そんな中では、家庭での映画鑑賞は、今やこの状況下で許された、数少ない娯楽になってきました。
ホラー映画は、以前から好きなのですが、Jホラーが世界でも通用するのは、欧米作品の

もっとみる
映画「三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実」

映画「三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実」

Amazon プライムで鑑賞。

雨が続くと露地栽培メインの百姓としては、見る映画の本数が増えてきます。

これは、ドキュメンタリー。

1969年5月13日に、東大駒場キャンパスの、900番教室で行われた、作家・三島由紀夫と全共闘との公開討論会の模様を、TBSのカメラが収めたものです。

関係者たちや、三島に近い知識人たちのインタビューを織り交ぜて、ともすれば難解な単語が飛び交う討論を、わかりや

もっとみる
亡霊怪猫屋敷 1958年新東宝

亡霊怪猫屋敷 1958年新東宝

はいはい、わかっていてもつい呼ばれてしまうのがB級ホラー映画の魅力です。

本作は、1958年の新東宝作品。

缶酎ハイ一本をぐいっと飲んでから見るには程よい68分の小品。

西洋に、「ドラキュラ」「フランケンシュタイン」というホラー・アイコンがあるのなら、日本にだって、お岩さんと並ぶビッグアイコン「化け猫」があります。

「怪猫」シリーズといえば、サイレント時代の大女優入江たか子がカムバックを果

もっとみる