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1月12日(水)

駅前のお好み焼きチェーン。そこは深夜営業の店で、終電を逃した酔客なんかが世を明かすような店だ。ここで親友のYとFと夜を明かした。まだ未明で始発便まで間がある時間だったが、店を出た。もう死んでいるYが声をかけてきた。「時間を大切にしろよ」と。駅に着いて切符を買おうとして手間取っているうちに始発は出てしまい、改札のシャッターは下りてしまった。次の便(待っていたのはフェリーだった)まで待つのに近くの護岸を下りるとFが波と戯れていた。桟橋の下に巨大な伊勢海老が藻に絡まって浮いていた。これを獲ろうとしたところで夢はフェイドアウト。

きょうも寒い1日だった。北の山の奥はすっかり雪雲に覆われていた。かなり降っただろ。午前中「8月6日のバット」の執筆作業。昼過ぎから、古い女のひとがデイサービスに行っている間にデイシアター開催。ベン・アフレックの「ザ・テンダー・バー(僕を育ててくれたテンダー・バー)」観る。作家志望だった少年がやがて自伝をものしてベストセラー作家になった作品が原作。日本でいえば下町の居酒屋的なバーで、主人公が生き方を学び成長していく物語り。そのバーのマスター役のベン・アフレックがイケてる伯父さん役を好演していた。
「8月6日のバット」では映画「パール・ハーバー」に出演したことを政界のチンピラどもに揶揄われる場面があって、すこし申し訳ない気持ちになった。

テンターバー


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