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歪む時間(ショートショート)
こんにちは、彗星です。昨日、はやみねかおるさんの本、「都会のトム&ソーヤ19」を読みました。はやみねさんの世界観は独特で、でも惹かれ、少し怖くなります。日常にピッタリ一致する感じ方の1文が出てきたり、夢オチなのかと考えてもどうも違うような気しかしないような気がしたり。はやみねさんのこの話を子供に読ませたら泣きそうな気がするほど今回の話は怖かったです。しかも、1番最後の創也の表現もかなり気になった…(内人サイドと違う世界?)
パラレルワールドの世界観。無限に分岐するストーリー展開。私たちが生きているこの世界もそんな世界の一部なのかもしれない…本の中の世界も実はどこかの世界に存在しているのでは…
考えれば考えるほど、迷宮入りしてしまいました。皆さんも是非読んでみて下さい。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回はそんなはやみねさんの本に影響を受けた(というかこんな深く考えされられるゾクゾクする物語を書きたい)ショートショートを投稿します。
『星乃 彗。中学生。好きな事は読書、そして天体観察。朝。』
「おはよう。今日も元気そうで何よりだね。」
そう言ってきたのは、幼馴染の空。いつもお喋りな奴だ。
「おはよう、空。今日って水曜日だっけ?」
「?今日は月曜日だよ。昨日に学校行っているわけないじゃん!笑」
空はそう言うと、走り出して「着いてきて!」と笑った。
『体育の授業。』
「はっ!やあっ!」
掛け声に合わせてボールを打ち返す。今はバレーボールの時間だ。
見学席からは空が応援してくれている。
「とおっ!…よっしゃ!!」
1点を入れることができた。
『放課後。』
「さっき、すごかったよね!」
「うん、あそこまでうまくできるとは思わなかったよ。まさかこんなに点が入るとはね…」
「ね。空達はどれだけ練習したんだか。」
「そこまで言われるとなぜか照れるな。」
「1つ回って、ていう奴か。」
少し、違和感を感じた。
『家』
「あー、眠い。でも起きなくちゃ…遅れてしまう」
いつの間にかベットに寝転んでいる。バレーボール、楽しかったな、、、
『』
「今日、金曜日だっけ?」
そう言った自分はもう、別人だった。